作品紹介
公開年月 | 2018/08/09 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | マイケル・ウィニック |
脚本 | マイケル・ウィニック |
製作 | ブレット・フォーブス、パトリック・リゾッティ |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
とある大学の数学部教授として招かれ、アダムは管理されている古びた屋敷に妊娠中の妻リサと引っ越してきた。
アダムが教鞭をとっている間、屋敷の整理を始めたリサは妹から引越祝いに贈られたアンティークの小箱を開ける。
すると、不気味な現象が起こり始め、森で汚れた格好の女と出会い、ベビーベッドにまだ生まれていない赤ん坊を見てしまうのだった。
登場人物&出演者
・リサ・ピアース(演:ボヤナ・ノヴァコヴィッチ)
アダムの妻で妊娠している。アダムと家具付きの家に引っ越して幸せの絶頂にいる。
ボヤナ・ノヴァコヴィッチは代表作に『デビル』、『スカイライン/奪還』などがあります。
家の周囲にある森をジョギングしていると、赤ん坊を亡くした血だらけの女に遭遇する。
ベビーベッドに異形の赤ん坊を見て流産すると、そこから不気味な女の子を見るようになる。
クラーク教授が箱から出た何かが母親である自分と強い繋がりがあると知って解決法を導く。
最後は娘を守ろうとアダムを挑発し、彼に心臓を刺されて死亡した事で箱に幽霊を戻した。
・アダム・ピアース(演:ジョシュ・スチュワート)
数学部の教授。好条件で大学に雇われている。家具付きの家に引っ越して希望に満ちる。
ジョシュ・スチュワートは代表作に『ワナオトコ』、『インシディアス/最後の鍵』がある。
妊娠しているリサを気遣っていて、ムリをさせないように注意して幸せを噛みしめている。
リサが流産して心配していたが、すぐに仕事へ復帰したせいでベッキーに意見されてしまう。
ずっと幽霊の存在を否定していたが、ようやくババアに襲われてクラーク教授に助けを乞う。
最後は解決法としてリサを殺害して服役するが、箱を逃げ去ったベッキーに送りつけた。
・ベッキー(演:メリッサ・ボローナ)
リサの妹。流産してしまった姉の為にやって来た。仕事を優先するアダムに呆れている。
メリッサ・ボローナは代表作に『ドッグ・イート・ドッグ』、『アクト・オブ・バイオレンス』などがあります。
リサを心配して家に泊まるようになるが、庭の管理をしていたデヴィッドに色目を使う。
アダムとの関係は非常に微妙であり、あまり好かれていない事を知りながらも家に留まる。
鏡の前で自分自身に襲われてしまうと、リサの一番の理解者なのにビビって黙って帰った。
最後はなぜか妊娠していて、アダムの復讐として引越祝いに贈った箱を開けてしまう。
・デヴィッド(演:ベン・ヴァンダーマイ)
アダムが数学の講義をする大学の学生。ピアース夫婦が住む家の管理を社会奉仕としてやる。
ベン・ヴァンダーマイは代表作に『ファンタスティック・フォー/2015年版』、『ベイビー・ドライバー』などがあります。
自慢のマッチョな肉体を披露したいタイプで、ピアース夫妻が来ても服を着ようとしない。
流産したリサを心配して家に来たベッキーのセクシーさに目を引かれ、自然と近づいていく。
クラーク教授の助手として幽霊の正体を暴こうと、録音機材を使って指示通りに検証する。
最後は完全に箱から出た幽霊に支配されたリサにより、両眼をくり抜かれて死亡していた。
・ロナルド・クラーク(演:デルロイ・リンドー)
大学で数学科学部長。心理学も教えている。盲目。国内有数の超常現象の研究者である。
デルロイ・リンドーは近年の出演作に『アナーキー』、『X-ミッション』などがあります。
迷信を扱う授業が学生から人気を得ているが、数学教授が足りずにアダムを好条件で雇った。
アダムの講義が終わると、いつもの席にいてリサが流産した事に悔やみの言葉を与えた。
リサの申し出により幽霊の正体を暴くべくデヴィッドを助手にして会話を試みて正体を知る。
最後はリサを殺して服役するアダムと面会し、元凶となった箱の行方を尋ねていた。
感想
個人的な評価
本作は『ファイナル・デッドダーク・ウォッチャー』や『沈黙の粛清』で知られるマイケル・ウィニックが監督を務めます。
更に製作では『ゲット・アウト』や『ブラック・クランズマン』でプロデューサーを務めたレイモンド・マンスフィールドが参加しています。
タイトルから分かるように『死霊館』をイメージしているが、実際はまったく関係ないです。
近年は『死霊館』がヒットした事もあって、似せるような邦題が乱立されているが、本作は「館」というほどの広さはありません。
いわゆるハウス系ホラー映画であり、いつも家にいる女性は見えるけど、外に出て仕事している夫はすぐに状況を把握できない。
家に潜んでいる何かが女性を追い詰めていき、ようやく夫が気付くもすでに手遅れという使い古された王道的なパターンです。
つまり、本作にはほとんどオリジナリティがなく、既視感たっぷりの展開とあまり怖くない演出で面白くない内容になってしまっている。
何より幽霊が発生する箱の正体が曖昧な説明になっていて、あまりにも薄っぺらな設定に説得力がまったくないです。
それに異変を起こすリサの過程をいきなり吹っ飛ばし、頑なに現実逃避する夫のアダムにもイライラさせられる。
盲目の教授であるクラークの存在は期待したが、結局は正体が分からないまま何もできず、役立たずという結果になる。
クライマックスになってくると、設定の薄さが致命的な状況を招いてしまい、練っていないから箱から出てきた何かの存在があまりにも曖昧すぎた。
しかも、録音しただけで簡単に会話ができるのも都合が良すぎるなど、あまりにもご都合主義すぎて面白さを大きく消し去っている。
リサは流産したばかりなのに立ち直るのが早いし、その妹のベッキーも心配しているはずなのに、ビビったらさっさと帰ってしまうところなど、登場人物の行動に疑問が残る。
本作はオリジナリティに乏しく、面白くないし、怖くないし、設定は薄いなど、こんな薄っぺらなホラー映画も久々でした。