ライト/オフ　VD-40

作品紹介

あらすじ

実家を出て一人暮らしをしていたレベッカは、怯える弟から“電気を消すと、何かが来る”と悩みを打ち明けられる。
にわかに信じがたい話しだったが、実はレベッカが家を出たのはその何かだった。
弟も苦しめられていると知り、今度は逃げずにその正体を突き止めようと決意したレベッカ。
いざ実家に乗り込んだレベッカは、やがて母ソフィーの恐ろしい秘密と向き合うのだった。

登場人物＆出演者

・レベッカ（演：テリーサ・パーマー）
主人公。実家にいた何者かに嫌気が差し、飛び出して一人暮らしするようになる。
テリーサ・パーマーは代表作に『ベッドタイム・ストーリー』『魔法使いの弟子』がある。
弟が昔の自分と同じような目に遭っていると知って、近寄りたくなかった実家に戻る。
逃げ出してしまったが、逃げない弟を見て、意を決してダイアナと対決する。
期待していなかったせいか、本作では恐怖を見せる表情がかなり良かったです。
やはり、クライマックスで母親が実行したダイアナの撃退方法に悲しむ表情は強烈でした。

・マーティン（演：ガブリエル・ベイトマン）
レベッカの弟。実家では母親が何者かと話している事に怯え、レベッカに助けを求める。
ガブリエル・ベイトマンは代表作に『アナベル/死霊館の人形』があります。
ずっとガマンしていて、健気にも母親を助けようと頑張ってみる。
結局はレベッカに助けを求めるが、それまで一人でよく耐えたできる弟でした。

・ソフィー（演：マリア・ベロ）
レベッカとマーティンの母親。重度の鬱状態でポールを亡くしてから薬を飲んでいない。
マリア・ベロは代表作に『ヒストリー・オブ・バイオレンス』、『シークレット・ウィンドウ』などがあります。
病気の設定のせいか、登場する度に憔悴していて、最後の方では生気までなくなっている。
基本的にダイアナが存在する為にいるだけだが、最後は自ら決着をつけました。

・ブレット（演：アレクサンダー・ディペルシア）
一人暮らししているレベッカの恋人。まだ一度も彼女の部屋に泊まった事がない。
アレクサンダー・ディペルシアは代表作に『アイ・アム・レジェンド』などがあります。
強引にマーティンを引き取ったレベッカが母親を傷つけていると思い呆れる。
しかし、最後までレベッカたちを見放さず、ケガを負っても助けようとするナイスガイ。

・ポール（演：ビリー・バーク）
レベッカとマーティンの父親。レベッカにとっては義理の父親であまり好かれていない。
ビリー・バークは代表作に『トワイライト・サーガ』シリーズ、『赤ずきん』があります。
息子が怯え、妻の事を気にかけ帰ろうとした矢先に暗闇から何者かに襲われ殺されてしまう。
実はダイアナから妻を助け出そうとするが、返り討ちに遭ってしまうのです。

感想

個人的な評価

某動画サイトに投稿され、話題を呼び、１億５０００万を超える驚異の再生数を叩き出した。
オリジナルの短編で監督をしたデヴィッド・Ｆ・サンドバーグが長編化でも監督を務める。
製作には現代ホラー映画の名手として知られるジェームズ・ワンが名を連ねている。
ジェームズ・ワン曰く、「サンドバーグは若き日の自分」と認めるほどの実力を持つ。
それが縁で、デヴィッド・Ｆ・サンドバーグは『死霊館』のスピンオフである『アナベル/死霊館』の続編で監督起用が決まっています。
本作はジェームズ・ワンの流れをしっかりと受け継ぎ、更に独特の怖さを演出している。
作品のタイトルであり、物語の重要な「光」と「闇」の演出が秀逸と言えるだろう。
光のあるところには平穏があって、暗闇には「「ダイアナ］が息を潜んでいる。
ジャパニーズ・ホラーで言えば、貞子や伽椰子のような怪物じみたい力を持っている。
そのダイアナは神出鬼没で、凄まじい怪力を持っていて、自分の邪魔をする者は容赦なく消していくのです。
とにかく、本作での演出が秀逸であり、怖さを引き立てるだけの上手さがありました。
どうやって解決していくのか気になったが、本作の結末はスッキリしない悲しいモノでした。
確かにダイアナを消すにはその方法しかないが、あまりにも残酷すぎる現実だったと思う。
主人公のレベッカを演じているテリーサ・パーマーはなかなか良かったと思います。
特にダイアナを消す方法が実行された時に見せた表情は凄まじかったです。
それとレベッカの弟であるマーティンを演じたガブリエル・ベイトマンも良かった。
キャラクターとしてのマーティンは素晴らしく、レベッカとはいいバランスであった。
アメリカのホラー映画はジェームズ・ワンのおかげで進化し、新たな才能のデヴィッド・Ｆ・サンドバーグでしばらく安泰でしょう。