作品紹介
公開年月 | 2016/08/26 |
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ジャンル | ホラー/スプラッター |
原作 | なし |
監督 | ミッチ・ウィルソン |
脚本 | ミッチ・ウィルソン |
製作 | ダーク・ヘーガン |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
遊園地へデートしていたニーサだったが、恋人のライアンに振られると、そのショックから自殺をするも一命を取り留めた。
ニーサを励ます為に親友のサムは友人のキア、男友達のアダムとトラヴィスを呼んで廃工場へパーティを始めた。
廃工場を探索していると、壁の向こう側から聞こえた声から悪魔を召喚する道具を見つけ、多数決で儀式を始めが、そこにナックルボーンズが登場するのだった。
登場人物&出演者
・ニーサ(演:ジュリン・ジーン)
主人公。遊園地でデートしている時、恋人から別れを告げて、家に帰ると自殺を図った。
ジュリン・ジーンは代表作に『Club Foot』、『Houston』などがあります。
ビッチ仲間のサマンサに誘われて廃工場で飲み明かし、そこで悪魔を召還する儀式をした。
ナックルボーンズが登場すると、全員が死んで自殺を図るが、妹のところに行くと言われる。
意を決して左手を切り落とし、儀式を行ってナックルボーンズを消し去る事に成功した。
最後はサムに恋人を寝取られたと知り、ナックルボーンズを召喚して二人とも殺した。
・サム(演:ケイティ・ボサッキ)
ニーサのビッチな親友。恋人に振られて自殺未遂をしたニーサを心配して遊びに誘った。
ケイティ・ボサッキは本作が長編映画デビュー作となります。
もう一人のビッチ仲間であるキアを誘い、男友達のアダムとトラヴィスと廃工場に行った。
ナックルボーンズが登場すると逃げ出すが、ニーサを助けようとするも棒で刺された。
ニーサが妹を助ける為に左手を犠牲にしてナックルボーンズを消し、辛うじて生きていた。
最後は実はニーサの恋人と関係を持っていて、バレて召喚したナックルボーンズに殺された。
・アダム(演:キャメロン・D・スチュワート)
ニーサを励ます為にサマンサの誘いを受け、女とヤりたい親友のトラヴィスを連れて来た。
キャメロン・D・スチュワートは代表作に『That’s What I Am』、Bad Kids of Crestview Academy』などがあります。
車の運転をするが停止線を無視して突っ切るが、パーティの為の用意をきちんとする。
以前からニーサに目をつけていて、今回がチャンスだと思って彼女に近づこうとしていた。
ナックルボーンズが登場すると逃げ出すが、残っていたトラヴィスを助けるべく戻った。
最後はニーサと手を繋いでいたが、背後からナックルボーンズがナタで胸部を刺して死亡。
・トラヴィス(演:ジャスティン・アーノルド)
ニーサを励ます為にアダムからパーティに誘われた親友。女とヤりたくて仕方がない。
ジャスティン・アーノルドは代表作に『Mercury Plains』、『The Final』などがあります。
廃工場に到着すると、なぜか衣料品工場だと知っていて、70年代に起きた事件を語った。
楽しいパーティの時間を過ごす中で、空気を読まずにニーサの自殺未遂について聞き出す。
常に頭の中は下ネタに支配されていて、それを連想させる言葉には敏感に反応していた。
ナックルボーンズが登場すると、みんなと一緒に逃げ出し隠れるも反撃を繰り出した。
最後はナックルボーンズに足と手を切られると、チェーンソーでケツを掘られて死亡した。
・キア(演:テイラー・ティッピンズ)
ニーサとサマンサのビッチ仲間。廃工場に到着すると、不気味さに人一倍喜んでいた。
テイラー・ティッピンズは代表作に『Into Shadows』、『Cronus』などがあります。
ずっと楽しそうに笑顔を浮かべ、男たちとヤる事も辞さないが、それ以上に場所を気に入る。
ニーサが壁の向こう側から呼びかける箱を見つけると、すぐに中身へ興味を持っていく。
その中で悪魔を召喚する儀式の道具を発見し、すぐに実行しようと多数決を強制する。
最後はニーサが儀式を成功させ、手足が折れて腹の中からナックルボーンズが誕生し死亡。
・保安官(演:トム・ヤング)
ニーサの地元の保安官。ニーサの父親とは20年来の親友で彼の死を残念がっている。
トム・ヤングは代表作に『The Dancer』、『A Tangled Web』などがあります。
ニーサの自殺未遂を聞きつけると、仕事をほっぽり出して病院に見舞いへやって来た。
無線から連絡が入っても仕事をサボっていたが、ニーサがいなくなったと知って町中を探す。
最後は廃工場に来てナックルボーンズを銃撃するが、殺される場面すら省かれて死亡。
・ナックルボーンズ(演:トム・ゼンブロッド)
ナチス・ドイツにより、オカルトと科学の融合による誕生した超自然的な殺人鬼。
トム・ゼンブロッドは代表作に『エドワード・ファーロングのバンク・ジョブ/凶弾殺人』などがあります。
魔方陣と呪文を唱えながら左手の白骨化した指を中心に投げ込む事で召喚される。
一度目はナチス・ドイツの実験で登場し、二度目は子供の遊びで登場するも封印される。
三度目はニーサたちによって召喚され、様々なモノを武器にしながらバカたちを始末する。
最後はニーサが左手を犠牲にして封印されるが、裏切った友人を殺す為に再び召喚された。
感想
個人的な評価
本作は『シッチェス・カタロニア国際映画祭』にて上映された作品です。
『ファイナル・デッド』シリーズのように思えますが、本作はまったく関係ない作品です。
原題は『Knucklebones』なので、そのような邦題になったのはよく分かりません。
アメリカにとって安定の悪役となるナチス・ドイツが関わっている悪魔召喚をテーマにした作品となっています。
とは言っても、所詮は低予算ホラー映画ですので、安易な結びつきとなっています。
ストーリーは典型的なバカ者(若者)たちがバカ騒ぎして、その中で主人公だけが特別扱いとなります。
当然のように主人公はファイナル・ガールとなって悪魔と対決をしていきます。
このように本作は王道的な低予算ホラー映画となりますが、なんと言っても、悪魔召喚で登場するナックルボーンズが素晴らしい。
ナックルボーンズというキャラクターのおかげで本作はあらゆる可能性を見出しています。
これは新たなる殺人鬼の登場と言っても過言じゃなく、ジェイソンとフレディを合わせたようなキャラクターだと言える。
神出鬼没で移動する速さは調節可能、あらゆるモノを武器にし、不死身で怪力まで有するジェイソン・ボーヒーズのような能力。
更に下ネタ好きには下ネタで応え、性行為が終わるまで律儀に待って殺していくフレディ・クルーガーのようなユーモアセンス。
このナックルボーンズのおかげで本作は一段階も、二段階も面白さを示唆してくれている。
ただ、ナックルボーンズの描写が少しばかり単調だったのは残念で、もっとユーモアセンスを発揮した殺しのバリエーションを増やすべきでした。
そうすれば、確実に新たなる殺人鬼としてホラー映画界に殴り込みができるかもしれない。
こうなってしまうと、安易に付けた邦題が足を引っ張りそうだが、そこはなんとかして欲しいところである。
本作はナックルボーンズというキャラクターを誕生させただけでも充分に楽しめる作品です。