作品紹介
公開年月 | 1977/12/02 |
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ジャンル | ホラー/パニック |
原作 | なし |
監督 | ロバート・シアラー |
脚本 | ガードン・トゥルーブラッド |
製作 | ピーター・ネルソン |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
環境汚染により毒素を持った土壌で育った蟻たちはその影響で凶暴化していく。
ある日、売却問題で混乱するリゾートホテルだったが、その周辺に凶暴化した蟻たちに次々と殺されてしまう。
登場人物&出演者
・マイク・カー(演:ロバート・フォックスワース)
主人公。レイクウッド荘で工事をしていた業者の責任者。ヴァレリーとは恋人関係にある。
ロバート・フォックスワースは代表作に『シリアナ』、『トランスフォーマー』シリーズなどがあります。
仕事人間でヴァレリーの事はいつも後回しで文句を言われ、母親には好かれていない模様。
現場で作業員が誤って大量の砂の下敷きになり、急いでヴィンスたちを集めて助け出す。
蟻が原因だと強く信じると、現場に行ってブルドーザーで破壊行為を始めて封鎖を試みる。
最後はヴァレリーたちと蟻に囲まれるが、じっとしている事が最善だと知って助かった。
・ヴァレリー・アダムス(演:リンダ・デイ・ジョージ)
ヒロイン。レイクウッド荘のオーナーであるマージョリーの娘。マイクとは恋人である。
リンダ・デイ・ジョージは代表作に『チザム』、『ジャンクマン』などがあります。
経営が苦しいレイクウッド荘を売って金にした方がいいと母親に提案するも断れている。
トニーが実際にホテルへ泊まって、母親と話しをして固い決意を変えると安心する。
厨房で料理人が倒れた事で閉鎖に閉鎖に追いやられそうになり、母親よりも抗議をしていた。
最後は絶体絶命になって蟻に囲まれるが、マイクの言葉に従って黙って救助隊を待ち助かる。
・ヴィンス(演:バーニー・ケイシー)
工事現場の作業員。ブルドーザーを運転し、知らない間に作業員を生き埋めにしてしまう。
バーニー・ケイシーは代表作に『新・荒野の七人/馬上の決闘』、『沈黙の戦艦』があります。
作業員がいない事に気づいたマイクが生き埋めになっているのを発見して一緒に掘り出す。
マイクとともに現場を調べていた時、蟻に足を噛まれてしまうと痺れて倒れ込んだ。
蟻の増殖を止めようとマイクとともに現場を封鎖するも間に合わず、警察や消防隊を呼んだ。
最後はリチャードを助け、野次馬たちにホースで水を浴びせて付いた蟻たちを払った。
・リンダ(演:カレン・ラム)
友達と旅をしていた。その友達が男を作ってどこかへ行ってしまい、レイクウッド荘に来た。
カレン・ラムは代表作に『サンダーボルト』、『恐怖のいけにえ』などがあります。
作業をしていたリチャードに声をかけて、女の武器を使ってシャワーだけを借りる事になる。
実は友達と来ていたのはウソで、ビーチに行く為に男漁りをしていたビッチというオチ。
最後はホテルが蟻に囲まれ、はしご車に運良く乗って閉じ込められた人の中で先に助かった。
・リチャード(演:バリー・ヴァン・ダイク)
レイクウッド荘のスタッフ。ピチピチのTシャツを着て、道の舗装をしていた好青年。
バリー・ヴァン・ダイクは代表作に『新・宇宙空母ギャラクティカ/地球征服』、『Dr.マーク・スローン』シリーズなどがあります。
友達が男とどこかへ行ってしまったリンダに声をかけられ、シャワーの為に彼女を通した。
実は単なるビッチだったリンダといい感じになり、仕事を放棄して彼女と楽しんでいた。
蟻がホテルを浸食していくと、リーダーシップを取っていたマイクの片腕として雑用をする。
最後は最上階から落ちるも助かり、ヴィンスのブルドーザーに乗ってホテルから脱出した。
・グロリア(演:スザンヌ・ソマーズ)
西海岸でホテルやカジノビジネスに乗り出そうとしたトニーとともにやって来た。
スザンヌ・ソマーズは代表作に『ダーティハリー2』、『ダークリング』などがあります。
仕事の為に下見へ来ていたが、下心満載だったトニーの誘いをなんとかかわしていく。
甘い言葉をかけて意志の固かったマージョリーを説得したトニーに体を簡単に許してしまう。
大儲けができるとして肉体関係を持ったトニーとのビジネスパートナーを強調した。
最後はベッドルームに侵入した蟻に噛まれてしまい、為す術もなく裸のまま死亡した。
・トニー・フレミング(演:ジェラルド・ゴードン)
事業家。西海岸でラスベガス並みのカジノを開いて大儲けをしようとするビジネスマン。
ジェラルド・ゴードンは代表作に『ハーレム街の首領』、『ドライビング・フォース』などがあります。
一緒に下見へやって来たグロリアに下心を持ち、パワハラを行使しようとするも諦める。
やり手の事業家であり、拒否していたマージョリーに甘い言葉をかけて固い意志を変える。
一緒に来ていたグロリアが蟻に噛まれて死ぬと、先に出ようとするもリチャードが制止。
・ペギー・ケンペラ(演:アニタ・ジレット)
保険局の職員。工事現場で作業員が生き埋めになった事故の為に調査へやって来た。
アニタ・ジレットは代表作に『月に輝く夜』、『Shall we Dance?/シャル・ウィ・ダンス?』などがあります。
マイクとは顔馴染みで仕事という事で現場を訪れるが、なるべく彼の力になろうとしている。
現場で蟻を見つけて原因だと主張するマイクの言葉を証明するべく保険局で調査をする。
保険局の担当者から危険な蟻のビデオを見せられ、現状では殺人を行う蟻の可能性を知る。
最後は現場に駆けつけて保険局の担当者と連絡を取り、取り残された人たちに助言をした。
・ライオネル・ホワイト(演:スティーヴ・フランケン)
保険局の職員。ペギーとともに工事現場で作業員が生き埋めになった事故で調査に来た。
スティーヴ・フランケンは代表作に『タイム・トラベラーズ』、『復讐のハイウェイ』などがあります。
ペギーと違ってマイクとは面識がなく、あくまで保険局の調査員として事故を調べる。
厨房で料理人が倒れた事を受けて、レイクウッド荘を急遽閉鎖させようとヴァレリーに言う。
そこでマイクが原因は蟻だと主張するが、実際に手にとって何も起きず閉鎖を決定する。
最後は外でマイクがブルドーザーで現場を荒らしているのを見て出るが、蟻に襲われて死亡。
・マージョリー/エセル・アダムス(演:バーバラ・ブロウネル)
レイクウッド荘のオーナー。祖父の代から経営していて、思い出の場所として離れたくない。
バーバラ・ブロウネルは代表作に『エコエコアラディア/ウィッチ・マーク』、『ザ・マスター』などがあります。
娘のヴァレリーが売って金にするべきだと主張するが、生まれ育った家を手放さない意志。
ビジネスマンであるトニーの甘い言葉を信じて、レイクウッド荘を手放そうと考える。
レイクウッド荘が蟻に浸食されてしまい、逃げるにも車椅子で他の人が手を焼く状態となる。
最後はみんなのお荷物状態となるが、ヘリで無事に救出され、フロリダに行く事を決意した。
感想
個人的な評価
本作はなぜか何度も邦題が変更されているが、それは77年の古い作品という理由だろう。
その後、「蟻」をテーマにした作品が多く出回っているせいで、今回のムダに長い邦題になってしまったと思われます。
邦題は完全なるB級映画の様相を呈しているが、実際に本作はテレビ映画という低予算の作品となります。
虫を使ったパニック映画は数多く存在するが、大抵の場合だと何かの理由で巨大化する事がほとんどとなります。
そんな本作は低予算という事もあって、実際の蟻を使っていて、出演者たちは体中にハチミツを塗って挑んでいたという。
体を張る仕事でもある役者だけど、そこまでする必要性があったのか分からないほど本作に価値があったのだろうか。
70年代後半の古い作品という事で時代を感じますが、内容としては王道的なパニック映画となっています。
なぜか主人公はホテルとは関係ない工事現場の責任者だが、一応はオーナーの娘と恋人関係というムリヤリな設定になっています。
本作の裏主人公と言ってもいい蟻たちですが、原因は推測だけで語られてしまい、なんだかずっと曖昧な表現でした。
一応、専門家に話しによれば、以前の殺虫剤は安定していたが、現在の殺虫剤は様々な成分を含んでいるせいで不安定だという。
その結果、蟻たちにも大きな影響を与えてしまい、噛む事で体に溜まった毒素を吐き出して人を殺してしまうと推測されています。
本作は蟻をどれぐらい用意したのか分からないほど、大群とも言えるほどの圧倒的な数が搭乗しています。
最初は排水管から厨房に侵入していたが、気づいたら普通に窓やドアから侵入していて、なぜか中盤過ぎまで誰も気に留めない不思議な現象が起きている。
特に厨房で料理をしている最中でも蟻の大群が地面にいるのに、料理人は何一つ気にしないのは不自然極まりなかったです。
あとは蟻が噛んで始めて殺人となるので、その前に水で対抗できるはずだが、なぜか最後の方まで誰も気づきません。
最後も予定調和という感じだが、主人公とヒロインが体中に蟻を付けていた姿はなかなかのインパクトだったと思います。
本作は役者たちの体を張った演技は唯一評価できるが、それ以外については平凡すぎる展開で面白味があまりなかった作品です。