作品紹介
公開年月 | 2014/11/26 |
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ジャンル | コメディ |
原作 | なし |
監督 | ショーン・アンダース |
脚本 | ショーン・アンダース、ジョン・モリス |
製作 | ブレット・ラトナー、ジェシ・スターン、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
憎き上司から解放されたニック、カート、デールの三人は独立して起業を決意する。
だが、悪徳投資家であるハンソン親子に騙された三人は全財産を失ってしまう。
そこでハンソンの息子を誘拐して、身代金を手に入れようと三人は計画を立てるのだった。
登場人物&出演者
・ニック・ヘンドリックス(演:ジェイソン・ベイトマン)
主人公。無能三人組の中で比較的マトモな方。ただ、詰めの甘さで失敗をする。
ジェイソン・ベイトマンは近年の出演作に『ザ・ギフト』、『あたなを見送る7日間』などがあります。
カートとデールが考えなしに行動する時に抑制する役目を担っている。
何かと計画を立てて行動しようとするが、結局は場当たりな結果になってしまう。
・カート・バックマン(演:ジェイソン・サダイキス)
主人公。無能三人組の中で下半身で動く。頭の中はエロしかなく、そのせいで失敗する。
ジェイソン・サダイキスは近年の出演作に『栄光のランナー/1936ベルリン』、『アングリーバード』などがあります。
デールと一緒に悪ノリをするが、意外なところで機転を利かせるところがある。
一発逆転の手にしているのに、それを自分からバラして台無しにしてしまう。
・デール・アーバス(演:チャーリー・デイ)
主人公。無能三人組の中で考えなしで行動する代表格。唯一の既婚者で三人の子持ち。
チャーリー・デイは近年の出演作に『お!バカんす家族』、『パシフィック・リム』などがあります。
思った事をすぐに言うナチュラル・ボーン・無能で本作は彼のおかげで状況が悪化する。
唯一の既婚者という事でずっと無能だったが、最後だけは勇敢な行動に出る。
・レックス・ハンソン(演:クリス・パイン)
ボールダー物流の御曹司。基本的に人を小バカにしているクソ野郎。
クリス・パインは近年の出演作に『ワンダーウーマン』、『スター・トレック/BEYOND』などがあります。
実は父親と上手くいっておらず、なんとか見返したい為に無能三人組と計画を練る。
最終的に父親を殺し、遺産を手に入れようと三人に罪を被せようとする最低のクズ野郎。
・バート・ハンソン(演:クリストフ・ヴァルツ)
ボールダー物流の社長。わずか一代で会社を築いたやり手の富豪だが敵も多い。
クリストフ・ヴァルツは近年の出演作に『ターザン:REBORN』、『007/スペクター』などがあります。
金が一番大事であり、それは実の息子よりも大切であり、最低の父親である。
結局、一番の敵となった息子に殺されてしまうという残念な最期を迎える。
・ジュリア・ハリス(演:ジェニファー・アニストン)
歯医者を経営している。極度のセックス依存症で前作よりもパワーアップしている。
ジェニファー・アニストンは近年の出演作に『マイ・ファニー・レディ』、『ライフ・オブ・クライム』などがあります。
本作では下ネタを一手に引き受けていて、自分のキャラクターを存分に発揮した。
・マザー・ファッカー(演:ジェイミー・フォックス)
強面の詐欺師。アドバイザー的な立場で報酬を要求するが、交渉が極点に下手すぎる。
ジェイミー・フォックスは近年の出演作に『ANNIE/アニー』、『荒野はつらいよ/アリゾナより愛をこめて』などがあります。
資金さえあれば、ヨーグルトの専門店を開店するのが夢であって最後には叶う。
・デビッド・ハーケン(演:ケヴィン・スペイシー)
前作で無能三人組を追い込んだ上司。現在は刑務所で服役中で三人にアドバイスをする。
ケヴィン・スペイシーは近年の出演作に『メン・イン・キャット』、『エルビス&ニクソン』などがあります。
無能三人組を相変わらず口汚く罵り、刑務所内でも感情を爆発させてくれます。
感想
個人的な評価
前作では憎き上司を結果的に制裁した仲良し三人組。
立ち直った三人は誰の下にもつかず、自分たちだけで商売を始めようとする。
そこで接触した悪徳投資家親子に騙され、振り回される事になるという展開を繰り広げる。
前作と同様にドタバタ三人組が繰り広げるコメディは健在である。
冷静なニック、下半身で動くカート、思った事を口にしてしまうデールの三人。
それぞれがボスとして独立を目指したが、詰めの甘さを露呈してしまう。
その中でもニックはマシな方だが、三人を象徴する詰めの甘さをタイミング悪く出す。
カートとデールに関しては無能としか思えないほど頭が悪い。
前作では悪役だったハーケンを演じたケヴィン・スペイシーの存在感で気づかなかったが、三人の中でデールは本当に使えない無能。
自分が上司だったら、デールという部下がいたら、頭痛の種にしかならない。
それは逆にハーケンが有能な上司だった事を思わせるほど三人が無能だと分かります。
更に前作からの脇役であるセックス依存症のジュリア、詐欺師のマザーファッカーなどもしっかりと活躍している。
そして、本作で新たに登場する悪役のハンソン親子もなかなか良いキャラクターだった。
クリストフ・ヴァルツ、クリス・パインというメジャーな俳優を使っているのは素晴らしい。
基本的に前作と同じドタバタ劇だが、結局は三人にとってハッピーエンドになります。
それにしても、この三人がボスになるのはさすがに無能すぎるし、最終的に管理される立場が一番似合っているという。
前作では大敵のハーケンがいたけど、本作では単に彼らが無能だから騙されただけ。
ハーケンはやり手だが、人間として最低であり、三人の復讐には一定の共感が得られる。
でも、本作は完全に三人が無能だったせいで、ただの逆恨みにしか見えなかった。
その点では前作に大きく劣っていて、より三人の無能さが際立った作品となってしまった。
さすがに三作目はないだろうけど、もし製作するなら、確実に最低な作品になりそうな流れだと言えるだろう。