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パパが遺した物語 RE-2453

パパが遺した物語 RE-2453

作品紹介

公開年月  2015/10/01
ジャンル  ドラマ
原作  なし
監督  ガブリエレ・ムッチーノ
脚本  ブラッド・デッシュ
製作  ニコラス・シャルティエ、シェリル・クラーク、ほか
製作国  アメリカ、イタリア
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

1989年のニューヨーク、小説家のジェイク・デイヴィスは妻と7歳の娘ケイティと幸せな日々を送っていた。
しかしある日、車で交通事故を起こしてしまい、同乗していた妻は命を落とし、ジェイク自身も後遺症で長期入院を強いられる。
退院したジェイクはケイティを引き取るが、復活をかけた新作がまるで売れず生活は困窮。
25年後、大学生となったケイティはトラウマを抱え、自暴自棄な日々を送るが、そこに父の小説の田ファンである青年キャメロンと出会いのだった。

登場人物&出演者

ジェイク・デイヴィス(演:ラッセル・クロウ)
小説家。車の事故で脳に損傷を受け、右手は制御できず、更に発作を起こす後遺症を患う。
ラッセル・クロウは近年の出演作に『ナイスガイズ!』、『ディバイナー/戦禍に光を求めて』などがあります。
精神病院で7ヶ月の治療を経て、見事に快復し、早々に復活一作目を発表するも酷評の嵐。
これでケイティとの暮らしが危うくなり、更に治療した発作もまた起きて最悪の状態へ。
母親を亡くし今度は父親から引き離そうとする義姉を見返すべく3ヶ月で新作を書き上げる。
だが、ムリしてしまったせいで発作が自身の体を蝕み、最後は頭を強打して帰らぬ人に。
まさしくラッセル・クロウという感じで、本当の父親に見えるほど自然体でした。
幼い頃のケイティとの場面は微笑ましいし、追いつめられるところも充分に伝わります。

幼少期のケイティ(演:カイリー・ロジャーズ)
8歳にして母親を亡くしている。シングルファーザーとなったジェイクと強い絆で結ばれる。
カイリー・ロジャーズは代表作に『極悪の流儀』、『天国からの奇跡』などがあります。
とにかく、ラッセル・クロウとの雰囲気が本物の親子に見えるほど自然体でした。
無邪気な8歳の少女である一方、母親を亡くした悲しみもしっかりと魅せてくれます。
ここまで相性の良いバランスは名作ペースだったのに、25年後が残念すぎました。

エリザベス(演:ダイアン・クルーガー)
ジェイクの義姉。妹であるパトリシアがジェイクのせいで死んだ事をずっと根に持つ。
ダイアン・クルーガーは近年の出演作に『ラスト・ボディーガード』、『ザ・ホスト/美しき侵略者』などがあります。
パトリシアの代わりとしてケイティを養女にしようとするが、ジェイクは賛同しなかった。
ケイティの親権を取ろうとするが、夫の不倫によって話しは空中分解する。
ジェイクが帰らぬ人となって、結果的にケイティの親権を手にするも複雑な気持ちを抱える。

ウィリアム(演:ブルース・グリーンウッド)
エリザベスの夫。お金持ちで生活に余裕がある。ジェイクに苛立つ妻を抑える役をする。
ブルース・グリーンウッドは代表作に『ザ・コア』、『スター・トレック』などがあります。
ケイティと一緒に暮らしているうち、彼女に愛情を持ち、養女として迎えようとする。
ケイティの親権を手にしようとするが、秘書との不倫でその話しは潰える。

【25年後】

ケイティ(演:アマンダ・サイフリッド)
心理学を専攻する大学生。心理学者を目指し人助けするも、自身は人を愛せない悩みを持つ。
アマンダ・サイフリッドは近年の出演作に『クーパー家の晩餐会』、『PAN/ネバーランド、夢のはじまり』などがあります。
セックス依存症でその最中だけ人を愛する感覚があるから好きじゃない男とも寝てしまう。
そんな時、ルーシーとの出会い、キャメロンとの出会いによって、人を愛する事を思い出す。
ただ、キャメロンとの関係が曖昧であり、それは彼女自身も分からない状態になる。
キャメロンを裏切ってしまうが、それでも人を愛する事が怖かった自分から脱却する。

キャメロン(演:アーロン・ポール)
ジェイク・デイヴィスの小説の大ファン。フリーのライターで処女作を書いている。
アーロン・ポールは代表作に『ミッション:インポッシブル3』、『エクソダス:神と王』などがあります。
普段は気軽に女性へ声をかけないが、ケイティが尊敬するジェイクの娘と知って行動する。
その後、本の中に登場するポテトチップスではなく、ケイティという女性に夢中になる。
ただ、セックス依存症で難しいケイティの裏切りでキレて去ってしまうのです。
それでも戻ってきたケイティを忘れられず、彼女の為によりを戻す事になる。

ルーシー(演:クヮヴェンジャネ・ウォレス)
自閉症の少女。父親は薬物の過剰摂取で死亡、母親は売春婦で殺され、1年も無口になる。
クヮヴェンジャネ・ウォレスは代表作に『ハッシュパピー/バスタブ島の少女』があります。
ケイティとは2ヶ月も一緒に過ごすも、依然として口が利けず担当を外される事になる。
しかし、ケイティがそれを伝えると、彼女は初めて自分の口から意思を言葉にする。

感想

個人的な評価

アメリカとイタリアの合作で、監督はイタリア人のガブリエレ・ムッチーノが務めている。
ガブリエレ・ムッチーノ監督は特にヒューマンドラマを得意としています。
その代表作に『幸せのちから』、『7つの贈り物』があって、なぜかどっちもウィル・スミスが主演という作品となります。
なので、本作はヒューマンドラマの感動モノとなれば、ガブリエレ・ムッチーノ監督の得意分野と言えるでしょう。
本作は父親と娘の愛、人助けをする女性と悲しみの末に心を閉ざした少女、人を愛せない女性とその父親に憧れる男の恋物語という三つのエピソードが同時に展開されます。
タイトルからして父親と娘の感動物語と思えば、なぜか二つのエピソードがくっついている。
過去と現代が入れ替わりで描写されているが、それぞれのテンポがまるで違います。
もちろん、その場面にいる主人公も変わってくるが、それこそ大問題となっています。
タイトルの通り、父親であるジェイクを演じるラッセル・クロウは素晴らしい。
まさに娘を愛する父親という感じであり、病気と闘い、作家として売れる本を書かないといけないという重圧を受ける。
幼い頃のケイティを演じるカイリー・ロジャーズはかなり上手い演技をしていました。
二人が本当の親子に見えるほどの親密さが伝わり、演技しているという感じがしなかった。
それぐらい二人は自然体でいるような雰囲気が伝わり、それを見ているだけでも充分でした。
一方で25年後、大人になったケイティを演じるアマンダ・サイフリッドは悪くない。
ただし、ラッセル・クロウとカイリー・ロジャーズの二人が完璧すぎたせいで、かなり不利な立場になっていました。
それが顕著になるのはキャメロンとの恋物語で、あまりにも作品のテンポを悪くしている。
逆にケイティがソーシャルワーカーとして、口を閉ざしたルーシーとの交流は良かった。
まるで過去の自分を追うかのような描写は素晴らしく、短くても心を打たれる場面がある。
ただ、ケイティとキャメロンは過去とリンクする事がないせいで、本作で浮いていた。
やはり、本作は父親と娘の物語である以上、キャメロンとの恋物語をもう少し控えるべきだったと思います。
何よりテンポの悪いケイティとキャメロンのエピソードを救済するはずのジェイクが書いた最後の本が語られていない。
これが本作最大の失敗であり、個人的に求めていたモノと大きくズレてしまった箇所です。
最後にはジェイクという大きな存在がケイティを助けるべきであり、それをキャメロンがやっちゃいけないと思いました。
本作で出てくる『父と娘』という本が最後に語られる描写があるべきだったと思います。
確かに悪くない作品であるが、その重要な部分が抜けてしまったせいで、最後は「ちょっと違う」という違和感を持ってしまった。
素直にラッセル・クロウとカイリー・ロジャーズに任せておけば名作だったのに、アマンダ・サイフリッドを贔屓したせいで凡作になってしまった。