作品紹介
公開年月 | 2017/02/10 |
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ジャンル | ホラー/サスペンス |
原作 | なし |
監督 | ダミエン・マセ、アレクシ・ワジブロア |
脚本 | ジョー・ジョンソン |
製作 | ジェイソン・ニューマーク |
製作国 | イギリス |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
モズリーとブレイディはイタズラ電話で人を騙し、SNSに流して反応を楽しむ悪質な遊びにハマっていた。
いつものように二人はある男に電話をかけるが、騙そうとするも反応せず、すぐに切った。
すると、今度は家の電話が突然鳴り出し、それは先ほどの男から折り返しの電話だった。
登場人物&出演者
・サム・フラー(演:グレッグ・サルキン)
主人公。イタズラモンキー69のメンバー。大学生。恋人のペイトンと複雑な関係で悩む。
グレッグ・サルキンは代表作に『くたばれ!イングランド』、『アヴァロン/千年の恋』などがあります。
気を落としていたところで、ブレイディがやって来てイタズラ電話で楽しんでいく。
リーという男が素性をすべて知っていて、ブレイディの両親が囚われている事を理解する。
途中でリーが送った動画でブレイディとペイトンが浮気した事を知るが、それでも許した。
最後はリーの罠にハマり、ブレイディたちを殺した凶悪な殺人鬼の濡れ衣を着せられた。
・ブレイディ・マニオン(演:ギャレット・クレイトン)
イタズラモンキー69のメンバー。サムの親友。落ち込んでいたサムを励ましにやって来る。
ギャレット・クレイトンは代表作に『ティーン・ビーチ・ムービー』、『ティーン・ビーチ2』などがあります。
将来は映画学校に行くはずだったが、成績が悪く、親を喜ばす為に海兵隊へ入る事にする。
当初はリーを小バカにしていたが、彼の送ってきた画像から両親が捕まっていると知る。
実はペイトンと浮気してカメラで撮影し、ずっとサムに黙って友情が壊れると怖れていた。
最後はリーに捕まって彼の姿で助けを求めたが、サムによってナイフで刺されて死亡。
・ロイ(演:エドワード・キリングバック)
イタズラモンキー69のメンバー。コルベインのイタズラ電話の投稿で動画で宣伝をしていた。
エドワード・キリングバックは代表作に『ロイヤル・ナイト/英国王女の秘密の外出』がある。
最後はリーに早々捕まり、サムとブレイディに見せつけるべく頭に袋を被せられて窒息死。
・モーズリー(演:ジャック・ブレット・アンダーソン)
イタズラモンキー69のメンバー。ペイトンと同じピザ屋の配達人バイトをしている。
ジャック・ブレット・アンダーソンは代表作に『Is This Rape? Sex on Trial』、『House of Salem』などがあります。
サムとブレイディのイタズラで向かい側の家にピザを届けるが、危うく殴られそうになる。
最後はリーに捕まってしまい、見せしめとして裏口に首を吊されて殺されていた。
・ペイトン(演:ベラ・デイン)
サムの恋人。ピザ屋の配達人のバイトをしている。サムとは複雑な関係になっている。
ベラ・デインは代表作に『Thank You New York』、『Sex Guaranteed』などがあります。
リーのイタズラでサムたちの家に追加のピザを配達し、彼との仲について軽く話し合った。
帰ろうとしたところでリーが背後から襲い、彼に捕まってサムにブレイディを殺させる。
実はブレイディと浮気していたが、カメラで撮っていた事に怒って二度と口を利かず。
最後は浮気をしても許したサムに助けられるが、追い詰めたリーに頭を撃ち抜かれた。
・コルベイン(演:シエンナ・ギロリー)
イタズラモンキー69のメンバーたちが仕掛けたイタズラ電話による動画を投稿された女性。
シエンナ・ギロリーは近年の出演作に『アブダクション・プロジェクト/遭遇』、『ウォリアー・ゲート/時空を超えた騎士』などがあります。
最初からイタズラだと思わず、パニックになりながらイタズラモンキー69の言う通りにする。
最後は娘を助けようと侵入者に発砲するが、娘だと分かって絶望してその場で自殺した。
・リーさん(声:フィリップ・デスメウールズ/演:パーカー・ソーヤーズ)
サムとブレイディがイタズラ電話をした男。二人のイタズラ電話に折り返し電話する。
フィリップ・デスメウールズは代表作に『Gracie!』、『アイ・アム・ソルジャー/SAS英国特殊部隊』などがあります。
パーカー・ソーヤーズは代表作に『ジェーン・ドウの解剖』、『VR/ミッション:25』などがあります。
調子に乗っていたサムとブレイディに電話をかけ、二人の素性を知っていると警告する。
当初は信じなかった二人だったが、徐々に知っているのは真実だとして追い詰めていく。
実はコルベインの夫だと判明して、妻子を殺された恨みでサムたちに復讐を計画していた。
最後はサムにすべての殺人をやったようにして、彼に濡れ衣を着せて姿を消した。
感想
個人的な評価
本作は『アバター』や『ドクター・ストレンジ』のCGやマッドペイントを手がけたダミエン・マセとアレクシ・ワジブロアの長編映画デビュー作となります。
更に『ゼロ・グラビティ』や『ハンガー・ゲーム』などで活躍するクリエイターが集結している作品でもあります。
タイトルの「ドント~」が付く作品は多いが、ほとんどは邦題で勝手に付けているだけ。
しかし、本作はちゃんと原題も『Don’t Hang Up』であり、直訳では「電話を切るな」となっていて何度も言われている。
だが、主人公たちは当たり前のように何度も切っているので、意味合いとしては彼らに対する警告だと分かります。
主人公たちは知らない人に電話をかけ、イタズラを仕掛けて動画に撮って動画サイトに投稿しているバカたち。
完全に主人公たちは調子に乗っている状態で、他人に迷惑をかけている事を理解せず楽しんでいるクズだと言えます。
そんな主人公たちにキレてしまった大人の怖さが襲いかかるが、元々がクズなので同情の余地がまったくないです。
むしろ、調子に乗っていたバカたちを制裁する復讐の男であるリーさんを応援してしまう。
それに加え、主人公と恋人は親友と浮気していて、周りもクズで固めていて、リーさんを更に応援させたくなります。
本作は主人公たちにとって自業自得だが、それに巻き込まれた主人公の親友の両親は堪ったモノじゃないだろう。
ただ、それ以上に主人公たちのイタズラで妻と娘を失ったリーさんの痛みは想像を絶するのだろうと思います。
本作は意外にもちゃんとしていて、リーさんは少しばかり万能すぎたが、新たな殺人鬼の誕生としては悪くないと感じた作品でした。