作品紹介
公開年月 | 2012/04/13 |
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ジャンル | ホラー/SF |
原作 | なし |
監督 | ドリュー・ゴダード |
脚本 | ドリュー・ゴダード、ジョス・ウェドン |
製作 | ジョス・ウェドン |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
男女5人の大学生がバカンスにやって来たのは山奥に建つ古ぼけた小さな別荘。
その夜、5人は地下室への入り口を見つけると、中へハルと古いノートを発見した。
ノートの内容を読み上げると、それは殺人鬼が綴った日記だが、5人は調子に乗って書かれた復活の呪文を読み上げるのだった。
登場人物&出演者
・デイナ・ポーク(演:クリステン・コノリー)
大学生グループの一人。大学の教授と付き合っていたが、キス程度でほぼ処女である。
クリステン・コノリーは代表作に『デイブは宇宙船』、『ザ・ベイ』などがあります。
山奥にあるキャビンでは教科書を持って行こうとしたが、ジュールズに見つかり没収される。
キャビンの地下室で古い日記を見つけ、ラテン語の呪文を読んでバックナー家を蘇らせる。
バックナー家に襲われると、マーティが何かに見られているという発言に賛同していた。
最後はマーティと組織に潜入し、怪物たちを解放し、儀式を失敗させて人類を滅亡させた。
・ホールデン・マクレア(演:ジェシー・ウィリアムズ)
大学生グループの一人。転校したばかりだが、アメフトの腕が良くカートに認められる。
ジェシー・ウィリアムズは代表作に『旅するジーンズと19歳の旅立ち』、『大統領の執事の涙』などがあります。
カートに負けないほどのガリ勉であり、真面目な性格でデイナとくっ付けようとされる。
キャビンに到着し、マジックミラーでデイナが着替える寸前に止めて部屋を変えてくれた。
復活したバックナー家に襲われると、カートとデイナたちと逃げるもトンネルの崩落で失敗。
最後は諦めるデイナを励まし、車でもう一度挑戦するもバックナー家に首を刺されて死亡。
・カート・ヴォーン(演:クリス・ヘムズワース)
大学生グループの一人。アメフトのエース選手。ジュールズが恋人で週末を楽しみにする。
クリス・ヘムズワースは近年の出演作に『白鯨との闘い』、『お!バカんす家族』があります。
従兄弟が山奥のキャビンを購入し、週末の休みに新たな仲間となったホールデンも誘った。
キャビンに到着してガリ勉なのに脳筋みたいや発言し、目の前でジュールズが殺されていた。
バックナー家から逃げ出し、デイナたちと合流して脱出しようとするもトンネルが崩落する。
最後はバイクで向こう側の崖を飛び越えようとして、見えない壁にぶち当たって死んだ。
・ジュールズ・ローデン(演:アンナ・ハッチソン)
大学生グループの一人。ロクでもない教授に捨てられたデイナの為にホールデンを用意する。
アンナ・ハッチソンは代表作に『パニックアイランド/ウイルスに襲われた島』、『激突!2015』などがあります。
将来は医者になる優等生のはずが、髪を金髪に染めて単なる頭空っぽのビッチに成り下がる。
キャビンに到着すると、頭の中はエロに染まっているが、カートをかなり焦らしていた。
酒に酔っていくと、カートとともに夜の森へ出かけ、フェロモンの霧でようやく始めていく。
最後はデイナの呪文で呼び出されたバックナー家に襲われ、ノコギリで生首だけになった。
・マーティ・ミカルスキ(演:フラン・クランツ)
大学生グループの一人。マリファナを堂々と吸い、カートたちに注意されるも気にしない。
フラン・クランツは代表作に『マッチスティック・メン』『ヴィレッジ』などがあります。
キャビンに到着すると、地下室で妙なモノを見つけるが、危険だと察知した出ようとする。
バックナー家が襲撃して部屋に行くと、隠しカメラを見つけ、番組に出ていると勘違いする。
バックナー家の一人に襲われ、組織も死んだかと思われたが、実は生きていて謎を解明する。
最後は生贄にされるべく館長に狙われるもなんとか助かり、デイナと人類を滅亡させた。
・ダニエル・トルーマン(演:ブライアン・ホワイト)
組織の管制室に配属されたばかりの新人。説明を受けており、マニュアル通りにやる。
ブライアン・ホワイトは代表作に『BRICK/ブリック』、『ストンプ・ザ・ヤード』がある。
真面目に仕事をやっていたが、慣れているハドリーとシッターソンのやり方に戸惑う。
シナリオについてハドリーから説明を受けるが、地下室に入ってから見守る事に驚く。
怪物の賭けでは真剣な仕事なのに遊び感覚の職員たちに戸惑い、エイミーから説明される。
最後は案山子の怪物が管制室に侵入し、体をバラバラにされる前に手榴弾で自爆をした。
・ウェンディ・リン(演:エイミー・アッカー)
組織の化学班に所属する女性職員。シッターソンとハドリーに注意するも逆に言われる。
エイミー・アッカーは代表作に『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』、『ドラゴン・スレイヤー/炎の竜と氷の竜』などがあります。
怪物の賭けで困惑していたトルーマンに状況を説明し、ハドリーに促されて金を手渡した。
マーティが生きていると発覚し、マリファナのせいで薬の効果が弱っていたと弁解する。
最後は管制室から脱出しようとするが、天井から伸びた触手に捕まって連れ去られてしまう。
・スティーヴ・ハドリー(演:ブラッドリー・ウィットフォード)
組織に管制室に所属する職員。シッターソンとは友人で、儀式が始まるまで談笑する。
ブラッドリー・ウィットフォードは代表作に『ロボコップ3』、『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』などがあります。
新人のトルーマンが堅い雰囲気を出していたが、シッターソンとふざけるような態度を取る。
怪物の賭けでは常に半魚人を選んでいるが、毎回のようにハズレて賞金を手に出来ていない。
デイナとマーティが組織に侵入すると、シッターソンと慌てて対応するも間に合わず。
最後はトルーマンが自爆して倒れると、賭けた半魚人がやって来て抵抗できずに食われた。
・ゲイリー・シッターソン(演:リチャード・ジェンキンス)
組織の管制室に所属する職員。子作りに対して文句を言うハドリーの話を聞いていた。
リチャード・ジェンキンスは代表作に『ザ・コア』、『バーン・アフター・リーディング』などがあります。
買ったコーヒーの方が気になり、ハドリーの話しをほとんど聞かずに仕事へ取りかかる。
怪物の賭けはしておらず、あくまで集金する立場でハズレたハドリーを励ましていた。
デイナとマーティが組織に侵入すると、なんとか対応するも間に合わず、一人だけ脱出した。
最後は出会い頭にデイナが持つ刃物に刺され、マーティを殺せと言い放って死んでしまう。
・館長(演:シガニー・ウィーバー)
組織を束ねている館長。立方体に封印される数々の怪物を調達しているという噂を持つ。
シガニー・ウィーバーは近年の出演作に『チャッピー』、『エクソダス:神と王』がある。
組織に侵入したデイナとマーティの行動力に皮肉を交えながら、彼らを必ず始末すると話す。
巨大で邪悪な神々が眠る部屋に来たデイナとマーティの前に現れ、事の重大さを説明する。
マーティを殺さないと人類が滅ぶとデイナを説得し、殺させようとする失敗してしまう。
最後は自分で殺そうとするが、バックナー家の長女に殺され、マーティに突き落とされた。
感想
個人的な評価
本作は『サウス・バイ・サスウェスト映画祭』にてプレミア上映された作品となります。
更に『第5回したまちコメディ映画祭in台東』の「映画秘宝まつり」にてプレミア上映された。
当時、劇場公開された時、予想を覆す展開がかなり話題になったと記憶している。
更に『マイティ・ソー』で一躍世界的に有名となったクリス・ヘムズワースが出演している事でも話題になりました。
実際に鑑賞すると、殺人鬼や怪物が登場するホラー映画をベースにしていて、主人公たちもステレオタイプのキャラクターとなります。
とは言っても、本来は違う性格で組織によって強引にその性格にされている感じです。
裏方である組織のシーンがなければ、復活したゾンビ一家に主人公たちが殺されるという使い古されたネタで面白味はないです。
そこで裏方たちが主人公たちが生贄になるように導いて、ハイテク機器を使うギャップでなんとか面白くしています。
今までの殺人鬼や怪物が出てくるホラー映画には裏方がいて、上手く流れるように演出しているというネタから着想を得たのだろう。
実際にそれわ形にした本作のアイデア勝負は良かったと思うが、結果に導く為にかなり強引な演出にしているのは厳しいと感じた。
特にラストで主人公たちが組織に侵入するところから、ツッコミどころ満載になります。
まず、人類の存亡を決める緊張感のある状況の中で、管制室はたった二人で管理している。
普通なら大人数でやるべきであり、危機管理が特に必要だから少人数でやっている事がそもそもおかしいです。
更にまだすべて終わったワケじゃないのにパーティを始める上に、生贄の死をしっかり確認していないところもおかしい。
怪物を閉じ込める箱をたった一人で管理し、侵入者をそいつに任せるのもおかしい。
普通に考えて人類の滅亡を阻止する組織とは思えないほどずさんな管理体制で、本気で世界を守っているようには感じられない。
だから主人公たちの選択はある意味正しく、そんな程度の危機管理ならば世界が滅んでも仕方ないと思いました。
と、実際は製作側の都合でそのような甘い危機管理になってしまい、せっかくのアイデアもそのせいで微妙になってしまった。
やりたい事は分かったが、どうせやるならもう少し上手い脚本家を用意して欲しかったです。