作品紹介
公開年月 | 2017/12/22 |
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ジャンル | アクション/サスペンス |
原作 | なし |
監督 | レオ・チャン |
脚本 | レオ・チャン、エリカ・シアホウ、ほか |
製作 | ポール・カリー、アイリーン・リー、ほか |
製作国 | 中国、香港 |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
国際捜査官リンは危篤に陥った娘を病院に残したまま、遺伝学者ジェームズ博士の証人警護作戦に急遽駆り出される。
そのジェームズ博士の実験体だったアンドレ率いる黒ずくめの犯罪組織との対決でリンは自らの命を懸けてダイ爆破とともに消えた。
13年後、かつての事件を基にした小説『ブリーディング・スチール』の出版をきっかけに、正体を隠して暮らしていたリンは再び過去の因縁と向き合う事になるのだった。
登場人物&出演者
・リン(演:ジャッキー・チェン)
主人公。国際捜査官。娘が白血病の重篤になっても任務の為に緊急手術の際は見守れない。
ジャッキー・チェンは近年の出演作に『ナミヤ雑貨店/奇蹟』、『ザ・フォーリナー/復讐者』などがあります。
ジェームズ博士を護送している時にアンドレの襲撃を受け、彼に重傷を負わせて生き延びる。
アンドレに娘が狙われるとしてシドニーに送り、ずっと彼女の成長を影から見守っていた。
ナンシーがアンドレに捕まると、スーのアイデアで彼の部下として飛行機に侵入する。
最後は自身に備わった人工血液で腕を再生してアンドレを倒し、夢に見た娘との生活を送る。
・リ・スン/ツイ・ジンハオ(演:ショウ・ルオ)
シドニー在住の中国人。アメリカや日本で泥棒をしていたが証拠不十分で釈放されている。
ショウ・ルオは代表作に『西遊記/はじまりのはじまり』、『人形姫』などがあります。
バイオロイドをテーマにした小説を書いたリックの家に女装して彼のデータを盗んでいた。
ナンシーを知り彼女をつけ回し、女殺し屋から助ける為にリンと協力するも捕縛される。
実はジェームズ博士と取引した武器商人の息子で、父親の復讐をするべくアンドレを狙った。
最後はアンドレの飛行機の爆発に巻き込まれるも助かり、武器商人たちと商売をしていた。
・ナンシー/シーシー(演:オーヤン・ナナ)
リンの娘。小さい頃に白血病により死亡した。ジェームズのバイオロイド技術で生き返る。
オーヤン・ナナは代表作に『ei Jing ai qing gu shi』、『疾風スプリンター』がある。
失敗作のアンドレに狙われるとして、リンの願いでスーによってオーストラリアで生活する。
副作用として記憶を失うが、悪夢として見るようになって魔女のカウンセリングを受ける。
ジェームズ博士の記憶をたどってリンが父親だと思い出すが、女殺し屋に捕まってしまう。
最後はリンやリ・スンたちに助けられ、念願だった父親との楽しい日々を過ごす事になる。
・スー(演:エリカ・シアホウ)
国際捜査官チームの一人。リンの忠実な部下でジェームス博士の護送に同行していた。
エリカ・シアホウは本作が長編映画デビュー作となります。
アンドレの襲撃を受けて体を張ってジェームズ博士を守り、ナンシーの面倒を任された。
13年後にも国際捜査官として活躍し、娘を守るリンの為に何かと手伝ってくれている。
リンとリ・スンの情報から女殺し屋を金庫に閉じ込め、ガスによって簡単に倒してしまう。
最後はアンドレの部下になりすまして飛行機に侵入し、ナンシーを助け出す事に成功させた。
・ジェームズ博士(演:キム・ジンジェル)
遺伝子学者。武器商人の為に生化学兵器を研究し、「バイオロイド」なる人造人間を作る。
キム・ジンジェルは代表作に『ラブ&カタストロフィ』、『ザ・リトル・デス』があります。
証人保護プログラムにより護送されるが、失敗作としたアンドレたちに襲撃されてしまう。
リンやスーたちの活躍でなんとかアンドレを撃退し、なんとか生還する事ができた。
最後はリンの為に死亡したナンシーにバイオロイド技術を使って生き返らせる事に成功する。
・女殺し屋(演:テス・ハウブリック)
アンドレが信頼する部下。13年後にアンドレが築いた組織の中で実行部隊の指揮を任される。
テス・ハウブリックは代表作に『エイリアン:コヴェナント』、『パイン・ギャップ/諜報機関実録』などがあります。
作家リックが書いた小説の元ネタを探る為に送られるが、リンの登場で邪魔されてしまう。
カギを握るナンシーを求めて再び派遣されるが、今度はリンとリ・スンに阻止される。
ナンシーが見つけたカギから金庫にやって来ると、そこからビデオカメラを手に入れる。
最後は連絡を受けたスーの作戦で閉じ込められ、毒ガスによって呆気なく死亡した。
・アンドレ(演:カラン・マルヴェイ)
元軍人で人造人間「バイオロイド」の被験者。ジェームズ博士の研究に志願するも失敗作。
カラン・マルヴェイは代表作に『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』、『スカイライン/奪還』などがあります。
護送されていたジェームズ博士を襲撃し、リンの活躍で大ケガを負い細菌に冒されていた。
その後は生き延びるも無菌室から出られず、唯一救えるナンシーの血を求めて部下を放った。
ようやくナンシーを捕まえると、人工血液で不死身となるもリンたちと戦う事になる。
最後は人工血液で再生したリンに心臓を抜き取られ、飛行機の爆発とともに呆気なく死亡。
感想
個人的な評価
本作はあの『ポリス・ストーリー』のタイトルが付いていますが、残念ながらまったく関係ない作品となります。
ただ、本作は『ポリス・ストーリー/香港国際警察』と同じ「英雄故事」で、同一の世界観を持っているようです。
しかしながら、本作は現実的な『ポリス・ストーリー』とは違って、未来感のあるSF的な要素がかなり詰まっていました。
本作をジャッキー映画として鑑賞すると、中盤辺りから頭を傾げてしまうほどストーリーが相当雑な仕上がりとなっています。
冒頭で証人を護送する国際捜査官らしい行動をするが、襲って来るのは近未来的なバイオロイドになったテロリストみたいな男です。
この時点で『ポリス・ストーリー』の世界観と違っていて違和感を持つが、そこはジャッキーのアクションと勢いで楽しませてくれる。
ジャッキーは64歳で本格的な体を張ったアクションから引退したとは言っても、本作でも充分にやっていたと思います。
さすがに往年の激しいアクションが減っていて、スタントマンを使っているけど、それでもセガール拳の方よりもちゃんと格闘アクションをしています。
近年のジャッキーは体の動きが悪くなって、技のキレもなくなってしまい、ガッカリしていましたが、本作ではごまかしているけど頑張っていました。
やはり、長年のファンは未だにジャッキー映画への期待を持ってしまうモノだが、本作はストーリーが突飛すぎて唖然とするかもしれない。
それぐらい整合性に欠けていて、近未来的な設定と『ポリス・ストーリー』が乖離しすぎて混乱もしてしまうだろう。
何よりジャッキーが普通の人間じゃなくなり、なぜか切断した腕を一瞬で再生するシーンはギャグとしか思えなかったです。
相変わらずコミカルなアクションを取り入れているが、さすがに年齢も年齢だけあって短い上にそこまで楽しめる感じでもなかった。
とにかく、本作は長年のファンならガッカリする内容であり、もうジャッキーには以前のような映画はできないと改めて思わせる内容でした。
エンディングロールではNGシーンがあるけど、その中でジャッキーが続編を希望する発言があるけど、これはリップサービスとして受け止めておこうと思いました。