作品紹介
公開年月 | 2005/10/05 |
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ジャンル | 戦争/サスペンス |
原作 | なし |
監督 | マーク・ポロニア、ジョン・ポロニア、ほか |
脚本 | ジョン・オーク・ダルトン |
製作 | ジョン・ポロニア、ジョン・マックブライド、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ダ・ヴィンチによって隠されたテンプル騎士団が守護した聖杯。
持つ者に永遠の命を与えるとして、ナチスとアメリカ軍で激しい争奪戦が繰り広げられる。
その中でニック中尉が率いる小隊はドイツ軍に襲われ、命からがら森の中にある教会へと一夜を過ごすのだった。
登場人物&出演者
・ハーン(演:ボブ・デニス)
二等兵。グリフより階級が下でも態度は対等。ベティという彼女がいて帰国が待ち遠しい。
ボブ・デニスは代表作に『ジュラシック・ビースト』などがあります。
ベティが黒人の混血でアメリカの北では受け入れてもらえないという現実を抱えている。
平等になる為にハーンは戦争に参加しているが、何も変わらない事を承知している。
・グリフ(演:ブライアン・バーリー)
軍曹。野犬と呼ばれるほど何かと獰猛な性格。特にドイツ兵への仕打ちはヒドイ。
ブライアン・バーリーは代表作に『Waycross』、『Werewolf Rising』などがあります。
積極的に動き回って偵察するなど頼れるが、隙あらば捕虜のドイツ兵を殺そうとする。
ドイツ兵への恨みを持つ理由として、友人がユタ・ビーチで殺された事に所以する。
・ダンビー(演:ブライス・ケネディ)
二等兵。何かとグリフにからかわれる。星条旗新聞に自分の絵を載せてみせると豪語する。
ブライス・ケネディは代表作に『Splatter Beach』、『Razorteeth』などがあります。
漫画家を目指す事に父親が許さず、男らしく育てようと体罰を受けていた過去を持つ。
厳しすぎた父親に対してコンプレックスを持っているが、最後には尊敬の念を持っていた。
・ニック(演:ケン・ヴァン・サント)
中尉。責任者として部隊を引き連れるが、ドイツ兵の襲撃で足を負傷してしまう。
ケン・ヴァン・サントは代表作に『ビッグフットVSゾンビ』、『ジュラシック・ビースト』などがあります。
戦争が終わったら国に帰り、彼女とともに父の製紙工場で働くという死亡フラグを立てる。
神父によって彼女であるロイスの幻を見せられ、手を掴むと電撃のビリビリを食らう。
・シュレーダー(演:デイヴ・ファイフ)
アメリカの小隊を襲撃したドイツ兵の捕虜。グリフによって首もとをナイフで切られる。
デイヴ・ファイフは代表作に『ビッグフットVSゾンビ』などがあります。
幼い頃からの親友だったディーターがユダヤ人で、ヒトラーの意向で彼を失っている。
アメリカ兵が悪霊になった神父によって殺されるが、なぜか普通に生き残っていた。
・神父(演:ジョン・マックブライド)
アメリカ軍の小隊が一夜泊まろうとする教会の神父。盲目だが異様な雰囲気を放っている。
ジョン・マックブライドは本作で共同監督を務め、他に脚本や編集としても活躍しています。
なぜか小隊の一人ずつに近寄って未来が見えているかのように彼らの将来を口にする。
実はやって来た者たちを陥れる悪霊のような存在で、彼らに絶望を与えてビリビリさせる。
感想
個人的な評価
本作はマーク・ポロニアが共同で監督を務めた作品。
共同監督には兄弟のジョン・ポロニア、出演もしているジョン・マックブライドが務める。
なので、本作はマーク・ポロニア監督の単独作品じゃないのが少し残念です。
それでもマーク・ポロニア監督の特徴が出ているし、常連となっているケン・ヴァン・サントもちゃんと出ていました。
他の作品では強烈な個性を出しているケン・ヴァン・サントだが、本作は至って普通でした。
マーク・ポロニア監督最大の特徴として、予算を削る為に乗り物をオモチャで代用する。
本作ではドイツの戦車が登場するが、当たり前のようにオモチャが使われている。
アメリカ兵が銃弾を浴びせるが、その時に映る戦車は明らかにオモチャでした。
低予算なので派手な事ができないので、基本的に物語は密室を中心にした会話劇で進みます。
当然ながら会話劇には一切の工夫がなく、物語をただ進める為だけにあるような感じです。
すべてにおいて安っぽい演出だが、それこそがマーク・ポロニア監督の持ち味だろう。
さすがに単独で作っているワケじゃないので、他の作品と比べれば幾分かマシです。
ただし、それは“他の作品”という大前提であり、普通に観るとクソ映画そのものである。