作品紹介
公開年月 | 1986/07/02 |
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ジャンル | ファンタジー/アクション |
原作 | なし |
監督 | ジョン・カーペンター |
脚本 | ゲイリー・ゴールドマン、デヴィッド・Z・ワインスタイン |
製作 | ラリー・J・フランコ |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ケンカなら誰にも負けないジャックは親友ワンの恋人が中国からやって来る事で空港へ行く。
同じ頃、チャイナタウンの地下に封印されていた魔王ロー・バンが眠りから目を覚ました。
だが、彼女は二人の前で誘拐されてしまい、それは始皇帝の呪いを解くべく「緑の瞳」を持つ女性が狙われるのだった。
登場人物&出演者
・ジャック・バートン(演:カート・ラッセル)
主人公。トラックの運転手。チャイナタウンに荷物を運んでいる。反射神経が優れている。
カート・ラッセルは代表作に『スカイ・ハイ』、『ポセイドン』などがあります。
親友のワンと一緒に中国から来る彼の恋人ミャオ・インを迎えに仕方なく空港へ行く。
そこでミャオ・インがさらわれ、追っていくとチャイナタウンを牛耳るロー・パンに遭遇。
緑の瞳を持つミャオ・イン、それに弁護士のグレーシー・ロウを助けるべくアジトに潜入。
最後は人間の肉体を取り戻したロー・パンをナイフで殺し、見事に女性たちを助けた。
・ワン(演:デニス・ダン)
ジャックの親友。中国からやって来る恋人のミャオ・インを迎えにジャックと一緒に行く。
デニス・ダンは代表作に『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』、『ラストエンペラー』がある。
そこで死の貴族と呼ばれるギャングにミャオ・インをさらわれ、ジャックと追っていく。
死んでいるはずのロー・パンと遭遇し、彼の部下である“嵐の三人組”に遭遇する。
魔術師のエッグ・シェンの協力でミャオ・インを助けるべくロー・パンのアジトに潜り込む。
最後は激闘の末に雨を倒し、アジトから脱出しミャオ・インとグレーシー・ロウを助けた。
・グレーシー・ロウ(演:キム・キャトラル)
ヒロイン。弁護士。ロー・パンの組織が若い女性を売り飛ばしている事を調査していた。
キム・キャトラルは代表作に『15ミニッツ』、『セックス・アンド・ザ・シティ』がある。
ワンの恋人であるミャオ・インがさらわれた事で協力し、ロー・パンのアジトに潜入する。
そこで捕らわれた若い女性たちを解放するが、ロー・パンの飼っている怪物に捕まる。
緑の瞳を持っている事でロー・パンの結婚相手に選ばれ、人間に戻るべく生贄に候補になる。
最後は助けに来たジャックたちによってアジトを脱出すると、立ち去った彼を見送った。
・エッグ・シェン(演:ヴィクター・ウォン)
観光バスの運転手。普段はやって来た観光客をバスでチャイナタウンを案内している。
ヴィクター・ウォンは代表作に『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』、『トレマーズ』がある。
実は魔術師で長年に渡ってロー・パンを追っていて、チャンスをずっと窺っていた。
緑の瞳を持つミャオ・インがさらわれた事で、ロー・パンが人間になる機会を待っていた。
ロー・パンと対立する組織を味方につけ、ジャックたちとともにアジトへと潜入した。
最後は魔術を使って戦いを優位に進め、追ってきた雷鳴に像をぶつけてアジトを脱出した。
・マーゴ(演:ケイト・バートン)
新聞記者。グレーシー・ロウがロー・パンの悪事を暴くべく協力をしていた。
ケイト・バートンは代表作に『マックス・ペイン』、『127時間』などがあります。
ロー・パンのアジトに潜入した時に捕まるが、その間も記事を書いていた。
ジャックたちによって助け出されると、帰りを待つべくエディとレストランで待機する。
最後はミャオ・インとグレーシー・ロウを助けたジャックたちを迎え、エディを自宅に誘う。
・エディ(演:ドナルド・リー)
ワンのレストランで給仕長を務めている。ロー・パンの噂を知っていて彼の話をした。
ドナルド・リーは代表作に『追跡者』、『アベンジャーズ』などがあります。
ジャックとワンとともにロー・パンのアジトに潜入し、若い女性たちを助け出した。
ミャオ・インとグレーシー・ロウを助けに行ったジャックたちの帰りをレストランで待つ。
最後はミャオ・インとグレーシー・ロウを助けたジャックたちを迎え、マーゴに誘われた。
・ミャオ・イン(演:スージー・パイ)
ワンの恋人で婚約者。中国で唯一緑の瞳を持つ。中国から来てワンの迎えを空港で待った。
スージー・パイは代表作に『シャーキーズ・マシーン』、『ランボー』などがあります。
その時にロー・パンの使いっ走りであるギャング団の死の貴族に捕まってしまう。
ロー・パンが人間としての肉体を取り戻すべく、結婚相手に選ばれて洗脳されてしまう。
最後はジャックたちが助けに来てアジトから脱出すると、ワンと熱いキスをしていた。
・雨(演:ピーター・ウォング)
ロー・パンの忠実な部下“嵐の三人組”の一人。ゆっくりと空から降りて登場している。
ピーター・ウォングは代表作に『サニーサイド/出口なき青春』、『ゴールデン・チャイルド』などがあります。
ロー・パンの結婚相手としての試練では、二本の剣を持って舞いを見せていた。
最後はワンと一対一で対決し、お互いに驚異的な跳躍力で戦いが、剣に刺されて爆死した。
・雷(演:カーター・ウォン)
ロー・パンの忠実な部下“嵐の三人組”の一人。三人の中ではリーダー格として登場する。
カーター・ウォンは代表作に『アンジェラ・マオ』シリーズ、『少林寺への道』シリーズなどがあります。
ロー・パンの結婚相手としての試練では、先手として舞いを見せて二人の女性を魅了する。
アジトが半壊している中でロー・パンに付き従い、生贄となるミャオ・インを殺そうとする。
そこに割り込んだワンの相手をして暴れ回るが、その間にジャックにロー・パンが殺された。
最後は主であるロー・パンが死んでいる事を知り、体を膨らませて勝手に自爆をした。
・雷鳴(演:ジェームズ・パックス)
ロー・パンの忠実な部下“嵐の三人組”の一人。稲妻に捕まりながら空から降りて登場する。
ジェームズ・パックスは代表作に『チャイナタウン殺人事件』、『シュートファイター/暗黒ドラゴン伝説』などがあります。
ミャオ・インとさらう時に部屋へ稲妻を落とし、それに捕まりながら彼女を掠っていく。
ロー・パンの結婚相手としての試練では、二本の剣に熱を持たせて二人の女性を浮かせた。
最後は稲妻を暴走させてジャックたちを追うが、エッグ・シェンに像を落とされた爆死した。
・ロー・パン(演:ジェームズ・ホン)
チャイナタウンを牛耳る実業家。その正体は二千年にも渡ってさまよっている亡霊。
ジェームズ・ホンは代表作に『ブレードランナー』、『ゴールデン・チャイルド』がある。
緑の瞳を持つ女性と結婚する事で呪いを解かれ、人間の肉体を取り戻そうとしている。
なぜかジャックの名前を知っていたが、その目的は緑の瞳を持つミャオ・インであった。
更に同じく緑の瞳を持つグレーシー・ロウにも目をつけ、二人を結婚相手に選んだ。
最後は結婚式を終えて人間の肉体を取り戻すが、ジャックのナイフであっさりと殺された。
感想
個人的な評価
本作はジョン・カーペンターが監督を務める作品となります。
ジョン・カーペンター監督と言えば、SF映画を多く撮っている人物として知られています。
特に劇中で登場するクリーチャーの不気味さや独特の造形に定評のある監督である。
その代表作には『ハロウィン』シリーズ、『遊星からの物体X』などがあります。
そんな本作は現代を舞台にしながらも、アクションはもちろん、カンフーやモンスターなどが登場するファンタジックな内容となっています。
主演を務めるカート・ラッセルとは複数の作品でタッグを組んでいて、本作もその一本となっています。
当時のカート・ラッセルはアクション俳優として人気を確立し、改めて本作でもタンクトップの似合う俳優だと感じさせます。
中国的な要素が強い本作の中にいて、カート・ラッセルの演じているジャック・バートンは浮いているけど逆にそれが魅力となっていました。
主人公でありながら、アクションの大半は親友であるワンを演じるデニス・ダンが請け負っている感じでした。
そのバランスは絶妙であり、ジャックはやる時にはやるが、その前にコメディリリーフとしても上手く立ち回っていました。
ヒロインとなるキム・キャトラルは当時はまだまだ三十代で非常に美しく、中国の結婚式でのメイクはかなり似合っていました。
そして、忘れちゃいけないのは本作で重要人物となる魔術師のエッグ・シェンを演じたヴィクター・ウォンでしょう。
いつもは脇役であっさりと退場してしまうが、本作ではかなり頼りになる人物でした。
個人的には“嵐の三人組”が強烈なインパクトがあって、彼らが登場した時の格好良さは今でも忘れられません。
それに彼らが散っていくシーンも笑える演出という点でも、ジョン・カーペンター監督らしいと感じさせる。
ジョン・カーペンター監督らしいB級感溢れる本作は個人的に好きな作品の一つです。