世の中には様々な映画がある。
その中で燦然と輝く“B級映画”なるモノがある。
B級映画と言っても、その定義は非常に幅広いです。
人にはそれぞれ個性があるように、B級映画も違った個性を持つ。
B級映画の歴史
元々は1930年代のアメリカ映画業界で、低予算、短期間の撮影、上映時間の限定で製作された映画を差していた。
それが1950年代半ば以降、低予算の特定の客層を狙った作品となり、ついに“B級映画”という呼び方が生まれる事になる。
結局のところ、今のB級映画は変わらない手法で製作されているのが分かる。
ただし、B級映画でありながら莫大な予算を持ち、年単位の撮影期間、2時間を超える作品も登場しています。
B級映画に見られるジャンル
B級映画は当然のように様々なジャンルが存在する。
しかし、低予算、限られた撮影期間、短い上映時間からジャンルが限定される。
その中で特に親和性が強いジャンルが三つあります。
まさにB級映画の為にあるようなジャンルだと言えるだろう。
ゾンビ映画
今やメジャーなジャンルとなったゾンビ映画。
ドラマ『ウォーキング・デッド』やブラッド・ピット主演の映画『ワールド・ウォーZ』により、コアなファンに限らず、ライト層まで人気を博す。
しかし、なんと言っても、巨匠ジョージ・A・ロメロのゾンビが最強でしょう。
ロメロ監督のデビュー作『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』こそがゾンビ映画の元祖と言われる。
サメ映画
近年、急速に勢力を伸ばしているサメ映画。
スティーヴン・スピルバーグ監督作の『ジョーズ』が有名でしょう。
しかし、近年のサメ映画はその可能性を極限まで広げている。
特にアサイラム製作&アルバトロス配給のサメ映画は人気シリーズとなっている。
やはり、続編が次々と製作される『シャークネード』シリーズはオススメ。
VSシリーズ映画
掘り返せば、いっぱい出てくるシリーズです。
これは『プレデター vs エイリアン』の登場で勢力を広げてきたジャンル。
別々の要素を組み合わせる事で面白さが単純に倍となる。
更に一定の人気を博したキャラクターが夢の対決するシリーズでもある。
特にオススメしたいのが『フレディ vs ジェイソン』です。
双方の良さを上手く活かし、ホラーというよりはアクションに比重を置いた良作。
まとめ
今回はこの三つのジャンルを紹介しました。
ですが、B級映画というのはどんなジャンルでも対応しています。
アクションやサスペンス、ホラーなどのメジャーなジャンルも多い。
個人的には莫大な予算を使ったゾンビ映画、可能性を追求するサメ映画、意外な組み合わせを提供するVSシリーズという風に見ています。
今後は新たなジャンルが名乗りあげるかもしれない。
最先端の映像技術を使った超大作と逆行するB級映画は、まだまだ多くの人に夢と笑い、失望を届けてくれる事を願うばかりです。