作品紹介
公開年月 | 2015/08/14 |
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ジャンル | SF/コメディ |
原作 | なし |
監督 | テリー・ジョーンズ |
脚本 | テリー・ジョーンズ、ギャヴィン・スコット |
製作 | ビル・ジョーンズ、ベン・ティムレット |
製作国 | イギリス |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
遙か銀河の彼方でエイリアンたちが地球の処遇を巡って議論を重ね、即時破壊が検討される。
だが、銀河系法律により地球最後のチャンスとして、無作為に選ばれた一人に全能の力が与えられ、その人物の行動で最終判断を下される。
その大役を任されたのはニールだが、彼はダメ人間で冴えない日々を過ごす高校教師。
突然与えられた全能の力を使っていくが、次第に壮大な力にニールは不安を抱くのだった。
登場人物&出演者
・ニール(演:サイモン・ペグ)
主人公。学校の教師。無責任。ウソつき。デタラメ。無能な人間。校長からクビ宣告される。
サイモン・ペグは近年の出演作に『スター・トレック/BEYOND』、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』などがあります。
ダメ人間だが、善悪の区別もない無欲な男であり、大役を任せるのは意外にも適任だった。
夢の中では成功を見ているが、実際の世界では冴えない中年で普通の男であった。
全能の力を持ってからでも中身は変わらないけど、それが逆に地球の為になっていた。
サイモン・ペグにダメ人間を演じさせたら右に出る者がいないほど上手いです。
しかも、無欲で純真なところもサイモン・ペグにピッタリの役だったと言えるだろう。
・キャサリン(演:ケイト・ベッキンセイル)
ヒロイン。ブックニュースという番組で構成を担当する。男運がなくて嘆いている。
ケイト・ベッキンセイルは近年の出演作に『天使が消えた街』、『リーガル・マインド/裏切りの法廷』などがあります。
上の階にするニールを悪くないと思うも、自身の男運の悪さになかなか一歩を踏み出せない。
彼女の友人と酒を飲んでいる勢いでニールの元を訪れ体の関係を持ってしまう。
だが、翌日訪れるとニールにゲイの疑惑を持ち、能力も知って、彼とは距離を置いてしまう。
能力を捨てたニールともう一度やり直し、二人は本当の愛で結ばれる事になる。
アクションをやらないケイト・ベッキンセイルは久しぶりだが、彼女の美しさは魅力的です。
・グラント(演:ロブ・リグル)
軍人でお金持ち。キャサリンのストーカー。何が何でもキャサリンを手に入れようとする。
ロブ・リグルは代表作に『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』、『キス&キル』などがあります。
本作では最終的にニールを落とし込む役回りであるが、どこか憎めない存在であった。
特に彼自身の願望を叶える項目が400以上も書いているが、どれも憎めない願いばかり。
・レイ(演:サンジーヴ・バスカー)
ニールの同僚で友人。同僚のドロシーに自分を崇拝させたいという願望を持っている。
サンジーヴ・バスカーは代表作に『デュアル・マトリックス』、『ゼロの未来』があります。
極めて常識人であるが、ドロシーにベタ惚れでなんとか彼女と仲良くなりたい。
ニールの力で彼の望み通りに崇拝されるが、それは度が過ぎて命の危険まで体験する。
仕舞いにはニールに邪魔者扱いとなれ、アヒルに変えられ、ソーセージに変えられるなど、なかなかヒドイ扱いだった。
感想
個人的な評価
本作はイギリスの伝説的なコメディグループ“モンティ・パイソン”が出演している。
監督をテリー・ジョーンズ、他のメンバーも宇宙人役として声の出演をしています。
イギリスではビートルズに並ぶほどの人気者で世代を超えて知られています。
実際に彼らの番組を観た事がない人でも、その名前は一度ぐらい耳にした事があるはず。
そんな本作はコメディのプロが作る愉快で痛快な内容となっています。
主人公のニールは平凡な教師であるが、そんな彼に宇宙人が全能の力を与える。
願い事を口にしてから右手を振るだけでどんなモノでもすぐに叶えられるという能力。
ニールに全能の力を与えた宇宙人たちの目的は、地球人が彼らの仲間になり得るかというテストを行う為である。
無作為に選ばれたニールだったが、彼だからこそ地球の運命を救えたのかもしれません。
サイモン・ペグの安定した面白さは相変わらずで、しっかりと引きつける役割を持つ。
大物コメディアンが出演している中でもきちんと存在感を出しています。
ヒロインを演じるケイト・ベッキンセイルは相変わらず美人で魅力的な人物です。
最後にストーカーとなるロブ・リグルは危ない役としても申し分ないだろう。
そんな登場人物たちはみんなどこか憎めないところがあって、気楽に鑑賞ができるのは良い。
イギリス的なギャグは大抵の場合、スベっている事が多いけど、本作はまだ上品な印象。
特にサイモン・ペグの絶妙な間が良く、彼のおかげで面白くなっていると思えます。
ただし、爆笑するほどの面白さではなく、イギリスのコメディ映画特有のクスクス笑う程度。
モンティ・パイソンを知っていれば楽しめるが、残念ながら自分は知らないから面白さ半減になってしまっている。