作品紹介
公開年月 | 2008/08/07 |
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ジャンル | ホラー/スプラッター |
原作 | クライヴ・バーカー 『ミッドナイト・ミートトレイン』 |
監督 | 北村龍平 |
脚本 | ジェフ・ブーラー |
製作 | クライヴ・バーカー、ホルヘ・サラレギ、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ニューヨークの街を撮り続ける写真家のレオンは、ある晩、チンピラに絡まれていた女性を助ける。
翌日、その彼女が行方不明となり、地下鉄で別れた際に撮った写真に怪しい男が写ってる事をレオンは知る。
警察に訴えても相手にされず、レオンは街で偶然その男を見かけると、恋人マヤの制止も聞かずに追跡を始めるのだった。
登場人物&出演者
・レオン(演:ブラッドリー・クーパー)
主人公。写真家。ニューヨークで事故現場の写真を撮って新聞紙に売り込んで生活している。
ブラッドリー・クーパーは近年の出演作に『アリー/スター誕生』、『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』などがあります。
有名な画商に自分の写真を見せるが、タイミングが違うと言われ、撮り方を変えていく。
自分が認められた写真に写った解体屋が気になり、その後、マヤに止められても追い続ける。
男の素性を知りたいという欲求が強くなるとともに、肉への欲求が知らずに強くなっていた。
最後はマホガニーからマヤを助けるが、父祖の僕になり、彼の跡を継ぐ事になった。
・マヤ(演:レスリー・ビブ)
ヒロイン。レオンの恋人。ダイナーで働く。レオンと同居して彼の仕事を応援している。
レスリー・ビブは代表作に『アイアンマン』、『7500』などがあります。
共通の友人であるジャーギスと相談して、有名な画商であるスーザンと会わせる事に。
レオンが追う男が泊まっているホテルで証拠品を探すも、ジャーギスが捕まり逃げ出した。
ジャーギスを助けるべく電車に乗るが、作業中だったマホガニーに遭遇して追われる。
最後はレオンに助けられるが、父祖の僕になるべく、運転手によって心臓を抉られて死亡。
・ジャーギス(演:ロジャー・バート)
レオンとマヤの友人。有名な画商であるスーザンの知り合いでレオンを紹介する事になる。
ロジャー・バートは代表作に『プロデューサーズ』、『ホステル2』などがあります。
最初の結果が良くなかったレオンだが、二度目で写真を気に入られ、マヤと祝ってあげた。
ダイナーで肉料理を食べていたところでレオンが来て、肉が嫌いな彼が食べる事で驚く。
レオンの異変に気づいたマヤに協力して、マホガニーが泊まるホテルに忍び込むも捕まる。
最後は電車で吊されているところをマヤに発見されるが、レオンとマホガニーの戦いで死亡。
・オットー(演:ピーター・ジェイコブソン)
マヤが働いているダイナーの店長。脂が滴る肉料理が自慢。レオンとマヤの仲を知っている。
ピーター・ジェイコブソンは代表作に『トラブル・イン・ハリウッド』、『カーズ2』などがあります。
いつもやって来るレオンを快く出迎えるが、豆腐を持参してステーキする彼に文句を言う。
レオンとケンカしたマヤの相談に乗って彼女を励ますが、結局二人が仲直りして安心する。
最後は店に出なかったマヤが突然やって来て、隠していた銃を持っていかれてしまう。
・スーザン・ホフ(演:ブルック・シールズ)
有名な画商。展示会を開催しており、マヤとユルギスのツテによりレオンを紹介される。
ブルック・シールズは代表作に『アリス・スウィート・アリス』、『
期待したレオンの写真を見て没にするが、次に持ってきた写真に「ワオ」と驚いた。
もっと過激な写真を要求して、その結果としてレオンをマホガニーに導く遠因を作る。
最後はグループ展を開催してレオンの写真を展示するも、おかしくなった彼に無視された。
・マホガニー(演:ヴィニー・ジョーンズ)
スーツを着て大きなカバンを持つ大男。いつも地下鉄を利用する。肉の解体工場に勤める。
ヴィニー・ジョーンズは近年の出演作に『クロス・ウォーズ』、『ミッドナイトマン』などがあります。
その実は巨大なミートハンマーを持ち、地下鉄に乗り合わせた人間を事務的に殺している。
何かに蝕まれていて、吐血するような咳をして、体にはイボ状の何かが出て取り出している。
レオンが秘かに写真を撮っている事を知りながらも、作業の内容をじっくりと彼に見せる。
最後は電車に乗ったマヤを追いつめるが、レオンに倒されると「ようこそ」と言って死んだ。
・運転手(演:トニー・カラン)
地下鉄の電車を運転している男。最終電車でいつも運転し、駅を意図的に通過させる。
トニー・カランは近年の出演作に『英国特殊空挺部隊/オペレーションV』、『栄光のランナー/1932ベルリン』などがあります。
体を蝕まれているマホガニーが肉の調達に失敗しそうな時、最終手段として手を下す。
父祖たちがいる駅に電車を止め、肉を食べさせると、レオンとマホガニーの対決を見守る。
最後は勝利したレオンにマヤの心臓を食わせ、彼をマホガニーの跡を継がせると宣言した。
感想
個人的な評価
本作は『VERSUS/ヴァーサス』や『あずみ』などで知られる北村龍平監督のハリウッド進出第一作となっています。
北村龍平監督は元々チャンバラアクションで定評があり、他にも『ゴジラ/FINAL WARS』にも抜擢されるほどの実力者と言えるだろう。
他にも『NO ONE LIVES/ノー・ワン・リブズ』などを手がけ、更に『ルパン三世』の実写映画まで手がけています。
国内外でも有名な北村龍平監督による作品ですが、どうやら原作者とかなり揉めて、更に製作会社とも揉めているようです。
それでも力業で強引に自分の思い通りに作り上げるところは、邦画業界だけでは収まらない人物だと分かります。
本作はグロテスクな描写はそれなりにありますが、残念ながら個人的に期待していたほどではなかったです。
確かに肉の調達をする男の寡黙さ、きちんとした身なり、大きなカバンというアイコンはそれなりのインパクトがあります。
ただ、それ以上の中身がなかったのは残念であり、何よりも体が蝕まれてイボ状のモノを取っているのに説明がまったくありません。
単純に気持ち悪い映像を見せているだけで、本作はかなり浅い部分で展開しています。
本題となる深夜の最終電車で行われる肉の調達ですが、淡々として悪くないけど、圧倒的説明不足で引き立つ面白さがない。
ここに丁寧な解説があれば、丁寧な仕事ぶりにも感心するし、肉の調達がどれだけ大切なのかも分かってくる。
結局はクライマックスでのオチで説明しているが、それはもっと早くやるべきだと思ってしまいました。
あとから説明されても、肉の調達をするシーンが活きてこないし、単なる作業に成り下がってしまう。
こういうタイプの作品を見慣れているせいで、期待していた過激さが中途半端だったのは非常に残念に思った作品でした。