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ルイスと不思議の時計 RE-3018

ルイスと不思議の時計 RE-3018

作品紹介

公開年月  2018/09/21
ジャンル  ファンタジー
原作  ジョン・ベレアーズ 『壁のなかの時計』
監督  イーライ・ロス
脚本  エリック・クリブキ
製作  ブラッド・フィッシャー、ジェームズ・ヴァンダービルト
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

1955年、ミシガン州のニューゼベディで両親を事故で亡くした10歳の少年ルイスは、会った事もない伯父のジョナサンに引き取られる。
ジョナサンの古い屋敷には至る所に時計が置かれ、その正体は二流の魔法使いで、隣人のツィマーマン夫人は超一流の魔法使いだとルイスは知る。
ジョナサンは世界を滅ぼす力を秘めた魔法の時計を探し、ルイスは世界の危機を救うべく伯父と隣人のツィマーマン夫人と力を合わせて時計の謎に挑むのだった。

登場人物&出演者

ルイス・バーナヴェルト(演:オーウェン・ヴァカーロ)
主人公。両親を事故で亡くす。言葉が好きでいつも辞書を持ち歩き、ゴーグルをしている。
オーウェン・ヴァカーロは代表作に『パパ vs 新しいパパ』シリーズ、『マザーズ・デイ』などがあります。
母親の兄である伯父ジョナサンに引き取れるが、なぜか学校では初日からイジメを受ける。
ジョナサンが魔術師だと知ると、あらゆる魔術書を与えられてなぜかすべてを読破する。
友人のタービーが禁断の魔術書を解き放ち、アイザックを蘇らせるも伯父には黙っていた。
最後は主人公補正をフル活用してアイザックたちを倒し、まるで英雄のような扱いを受ける。

ジョナサン・バーナヴェルト(演:ジャック・ブラック)
ルイスの伯父。二流の魔術師。両親を亡くしたルイスを屋敷に受け入れて一緒に暮らす事に。
ジャック・ブラックは近年の出演作に『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』、『ポルカ・キング』などがあります。
夜な夜な屋敷の中を歩き回って、相棒だったアイザックが残した危険な時計を探していた。
ルイスに正体がバレてしまい、懇願されて魔術書を与えるもすべて読破されてしまう。
アイザックが蘇って屋敷を追い出されてしまい、フローレンスと協力して立ち向かった。
最後はルイスが主人公補正で勝利すると、本格的に彼の保護者となるべく絆を深めていく。

フローレンス・ツィマーマン(演:ケイト・ブランシェット)
ジョナサンの屋敷の隣人。超一流の魔女。ジョナサンといがみ合う仲だがいつも一緒にいる。
ケイト・ブランシェットは近年の出演作に『オーシャンズ8』、『マイティ・ソー/バトルロイヤル』などがあります。
ジョナサンとアイザックが過去にやっていたショーを知っていて、ルイスに話していた。
過去に戦争で夫と娘を亡くしていて、その影響によって強力な魔術が使えなくなっている。
ルイスの自作自演に踊らされながらも大人の対応をして、再び強力な魔術を使用する。
最後はルイスが世界を救った事で更に絆を深め、ジョナサンとともに彼の保護者となった。

タービー(演:サニー・スリッチ)
ルイスが転校した学校の同級生。初日からイジメを受けるルイスに唯一優しく接していた。
サニー・スリッチは代表作に『聖なる鹿殺し/キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』などがあります。
次期委員長の座を狙っていて、常に選挙活動をして当選しようと躍起になっている。
委員長になってからルイスと距離を取るが、屋敷に招かれて禁断の魔術書を使ってしまう。
途中で怖くなって逃げ出してしまい、その後はルイスを変人扱いしてイジメる側になる。
最後は魔術師となったルイスの魔術で、バスケットボールを顔面に受けて気絶した。

セリーナ・イザード(演:レネイ・エリース・ゴールズベリイ)
アイザックの妻。人が変わってしまったアイザックと出会って結婚して邪悪な魔女。
レネイ・エリース・ゴールズベリイは代表作に『弾突/DANTOTSU』、『シークレット・デイ』などがあります。
世界を滅ぼす危険な魔術をアイザックが使い、その生贄として時計のカギにされてしまう。
実は死んでおらず、得意の変身する魔術を使ってアイザックを蘇らせようと奔走する。
ルイスのワガママを利用してアイザックが蘇ると、変身を解いて人類の破滅を見守った。
最後は主人公補正を発揮したルイスに止められ、光を浴びてアイザックとともに消滅した。

アイザック・イザード(演:カイル・マクラクラン)
ジョナサンと組んでショーをしていた魔術師。入隊して帰還すると別人のようになっていた。
カイル・マクラクランは近年の出演作に『ハイ・フライング・バード/目指せバスケの頂点』、『インサイド・ヘッド』などがあります。
現在ジョナサンが暮らす屋敷の所有者で、人類を滅亡させられる危険な時計を隠し持つ。
妻のセリーナを生贄にして時計のカギを生成するが、そのせいで命を落としてしまう。
ルイスが連れて来たダービーが魔術書を使った事で蘇り、念願だった人類の破滅を開始する。
最後は主人公補正を発揮したルイスにより時計を止められ、光を浴びて消滅してしまった。

ルイスの母親(演:ロレンツァ・イッツォ)
ジョナサンの屋敷にやって来たルイスが見る母親の幻影。悩みがある度に姿を現していた。
ロレンツァ・イッツォは代表作に『グリーン・インフェルノ』、『ノック・ノック』がある。
唯一の友人であるダービーの気を引くべく、彼を屋敷に招き入れる提案をルイスにする。
実はセリーナが変身していた姿で、ルイスを使ってアイザックを復活させる為に騙した姿。

感想

個人的な評価

本作はファンタジーの名手として知られるジョン・ベレアーズが1973年に児童小説『壁のなかの時計』を基に作られています。
監督を務めるのは新世代のホラー映画監督として知られるイーライ・ロスが務めています。
なぜホラー映画の名手がファンタジー映画で、しかも、原作が児童書を基にした作品を手がけるのか不思議でした。
イーライ・ロス監督も新たな境地を開拓したいのかもしれないが、人間には得手不得手が存在していて、明らかに向いていないと分かった。
ホラー映画では衝撃的なシーンを多く生み出したイーライ・ロス監督だが、本作では平凡すぎて尖ったところがない退屈な映画になってしまった。
本作の問題はそこだけじゃなく、吹替派として本作は主人公がコナン、伯父が佐藤二朗、隣人が宮沢りえにしか聞こえない。
あまりコナンのアニメを観てない人間ですが、鑑賞していると主人公が名探偵コナンにしか見えてこなくなる。
ジャック・ブラックの吹替をした佐藤二朗は最初に声を発した時点で「?」という感じになって、そこからずっと佐藤二朗でした。
宮沢りえは佐藤二朗ほどじゃないけど、ケイト・ブランシェットではイメージが違いすぎる上にボソボソしゃべっていたので違和感が更に大きくなる。
なぜかファンタジー映画は主人公の両方か片方の親が死んだ事がスタートするのは王道なのかと思ってしまいます。
本作は吹替が問題だけど、単純にストーリーが更に大問題で、主人公のせいでおかしな状況になるけど、主人公が補正のパワーで解決します。
つまり、最終回にマウンドに上がった抑えのピッチャーが自分のミスで満塁のピンチを招いて、その後の打者を自分で処理するパターンと一緒です。
主人公のルイスのワガママで世界が滅びそうになるが、彼の主人公パワーで再び平穏を取り戻して空気の読める大人たちが彼を英雄扱いにする。
やはり、子供が主人公のファンタジー映画というのは主人公補正とご都合主義が当たり前のように使われ、個人的には納得できずにテンションが下がるだけでした。
ただ、本作におけるジャック・ブラックの存在感とラストの赤ちゃん化、ケイト・ブランシェットの美しさが最後まで鑑賞できるレベルに引き上げていました。