フライング・ジョーズ RE-2563

作品紹介

公開年月  2011/06/25
ジャンル  パニック/アクション
原作  なし
監督  グリフ・ファースト
脚本  チャールズ・ボロン、ジェニファー・イウェン、ほか
製作  ケネス・M・バディッシュ、ダニエル・ルイス
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

避暑地として名高いアチャファラヤ川、祭りを前に観光客で賑わっていたが、ある晩、男の惨殺死体が発見される。
警察は川畔で名物のワニ料理店を営むマクダニエルを怪しむが、娘のレイチェルは父の無実を信じていた。
レイチェルは以前、川で巨大なサメのヒレを目撃しており、父の無実を証明する為に調査を始めるのだった。

登場人物&出演者

レイチェル(演:クリスティ・スワンソン)
主人公。ジェイソンの娘。レストラン“ワニの小屋”を切り盛りしているオバサン体型の姉。
クリスティ・スワンソンは代表作に『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』、『ゾルタン★星人』などがあります。
家族経営のレストランを一番に思っていて、ワニを食った犯人であるサメを絶対に許さない。
ジェイソンにジャクソン殺しの容疑がかけられ、それを払拭するべくサメ退治に乗り出す。
常連客となったトミーといい感じになり、嫉妬しまくる浮気男のタイラーとの仲が悪くなる。
最後はクリスタルを探し出し、ガスボンベを加えたサメを退治しようとする失敗する。

クリスタル(演:ソフィー・シニーズ)
レイチェルの妹。高校生でレストラン“ワニの小屋”で仕事をしているが不満を持っている。
ソフィー・シニーズは代表作に『The Heart of Christmas』、『Fera Not』があります。
田舎での退屈な日々に飽きていて、学校を卒業したら都会に行くと宣言している。
サメ退治の時は同行しようとするがレイチェルたちに止められて仕方なく留守番する事に。
ただのデブで不細工なマーティンを友達としか思っておらず、イケメンの誘いに乗る。
最後はイケメンたちが殺され、その恋人サラとともにレイチェルに助けられる。

ジェイソン(演:ジェフ・チェイス)
レイチェルの兄。レストラン“ワニの小屋”でワニのショーを披露している。元NFL選手。
ジェフ・チェイスは代表作に『トランスポーター2』、『スター・トレック/イントゥ・ザ・ダークネス』などがあります。
過去にNFLで足をケガして引退し、現在はレイチェルが経営するレストランを手伝っている。
体が大きくレストランの用心棒的な役割を担うが、それは逆に目をつけられる事になる。
サメ退治の時は率先して参加するが、射撃の腕が悪く、その時に古傷のヒザを痛めてしまう。
最後はマーティンの作戦を実行するも失敗し、エアボートのプロペラで殺す事を思いつく。

マーティン(演:ジェイソン・ローゲル)
レストラン“ワニの小屋”で働く従業員。肥満体。クリスタルに片想いをしている。
ジェイソン・ローゲルは代表作に『The Quick and the Undead』などがあります。
やたらとコンピューターに詳しく、ワニの発信機の情報を探るなどの活躍した。
サメ退治の時は留守番をするが、スマホに発信機のアプリを入れて協力する。
今回の事件を受けてサメについて色々と調べ、被害のあった地図を作るなどした。
最後はサメ退治に乗り出し、作戦が失敗するもエアボートのプロペラで殺した。

タイラー(演:リチャード・タン)
レイチェルの恋人。ワニの小屋でバーテンをしている。女性客に対して鼻の下を伸ばす。
リチャード・タンは代表作に『2001人の狂宴』などがあります。
自分は女の子に声をかけてレイチェルに文句を言われるが、逆だと嫉妬するクズ。
サメ退治に出かけた時は同行するが、サメを見て一番にビビって逃げ出そうとした腰抜け。
何かとクズ発言や腰抜け発言していて、どこか良かったのかレイチェルに聞きたい。
最後はクリスタルを助け出そうとしたが、案の定、サメに食われてしまう。

トミー(演:D・B・スウィーニー)
連邦特別捜査官。レイチェルの店で毎日コーヒーを飲みに行く常連客であった。
D・B・スウィーニーは代表作に『友よ、風に抱かれて』、『エクストラクション』がある。
当初は正体や素性を話さず、レイチェルにとって不思議な常連客として印象に残る。
サメが出現した事で退治に同行する。その正体は魚類野生生物局の潜入捜査官である。
希少生物の密輸をしていた保安官の動向を探り、レイチェルのおかげで証拠を手にした。
最後はサメ退治にレイチェルたち同行し、銛を打ち込んでエアボートのプロペラで殺した。

ワトソン(演:ロバート・ダヴィ)
保安官。立場を利用して希少生物を密輸して売り捌いて金を荒稼ぎしてた悪徳保安官。
ロバート・ダヴィは代表作に『ダイ・ハード』、『007/消されたライセンス』があります。
戦車のような深海のサメを密輸するが、取引の時に暴れられて沼に逃げられてしまう。
本来なら責任を持って退治するべきだったが、それを無視して次の仕事を始める。
レイチェルに対して結婚を迫り、ジェイソンと客が揉めた時に私的な理由で取り消す。
職権乱用をする典型的な人物であるが、最後は逃がしたサメにあっさりと食われる。

感想

個人的な評価

サメ映画というのは無限の可能性を持っているが、本作もその一つを示しています。
大抵のサメ映画では舞台が海となるが、本作は沼地という珍しい場所に設定されている。
多くのサメは海で生きているけど、沼や川で生息するサメがいるのも事実である。
しかし、本作のサメは特別製で深海で生息しながら過酷な環境で生きている事もあって淡水でも問題ないという。
それに加え、ワニがいっぱいいる沼で逆に食料とするぐらい強いサメである。
元々は深海に棲んでいるサメだが、悪徳保安官の密輸によって運び出されています。
悪徳保安官は取引の為に地元まで運んでもらったが、あまりにも凶暴すぎてその場で沼に逃げ出してしまうのです。
当然ながら悪徳保安官は責任感がないので、そのまま放置して次の仕事に取りかかるという。
完全に悪徳保安官が元凶なのに、自分の立場を利用して主人公を誘ったり、逮捕した彼女の兄を見逃すなど実際に問題がありすぎる。
本作は基本的に女性の方がマトモな感じで、なぜか男は全体的にダメなヤツらばかりである。
主人公はレストランを経営するけど見た目と体型はオバサンながら頼りになる人物。
妹は学生で町を出たい典型的な若者、兄は元アメフト選手でケガが原因で引退、主人公の恋人でバーテンダーは浮気男、デブ従業員は妹に片想いして頭がいい。
実に分かりやすい登場人物たちであるが、妹はイケメンに靡くし、兄は体がデカイのに役立たず、恋人はクズ、デブ従業員は見た目が悪くて損な役回り。
そこに連邦特別捜査官の頼れる常連客が登場し、その元凶となった悪徳保安官を逮捕する。
サメ映画としては悪くないし、殺し方が爆発四散じゃなく、エアボートのプロペラに巻き込んでバラバラにするのは悪くないと思った。
ただ、本作で最大の失敗と言えるのが邦題で、別にサメが空を飛ぶワケじゃないです。
飛び跳ねるシーンはあったけど、邦題が指し示す空を飛ぶ事はないという詐欺タイトルに。
一応、原題は『Swamp Shark』なので間違っておらず、完全に邦題が詐欺となっている。
本作はバカ映画としてネタ的に物足りないし、ゴミ映画と言えるほどダメではない。
全体的に今一つパンチ力が足りず、登場人物たちはもう少し尖らせるべきでなんだか全員が薄っぺらに感じてしまった。
もう少し各登場人物たちを突き詰めれば、本作はもっと盛り上がっただけに残念でした。