ポルターガイスト/2015年版 RE-2180

作品紹介

公開年月  2015/05/22
ジャンル  ホラー/SF/アクション
原作  『ポルターガイスト/1982』 (リメイク)
監督  ギル・キーナン
脚本  デヴィッド・リンゼイ=アベアー
製作  ロイ・リー、サム・ライミ、ロバート・G・タパート
製作国  アメリカ、カナダ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

郊外に格安物件の一軒家を見つけ、家族で引っ越してきたボーウェン一家。
心機一転、新たな生活をスタートさせるが、子供たちは次第に家の中に潜む不気味な雰囲気を感じ取る。
クローゼット、テレビ、天井裏、庭からは骨片のような見つかる中で、ある日、家にいたはずの幼いマディソンが姿を消していた。

登場人物&出演者

エリック(演:サム・ロックウェル)
エイミー(演:ローズマリー・デウィット)
ケンドラ(演:アサクソン・シャービノ)
グリフィン(演:カイル・キャトレット)
マディソン(演:ケネディ・クレメンツ)
キャリガン(演:ジャレッド・ハリス)

感想

個人的な評価

本作において一家の主で新たに郊外の一軒家を購入したエリックを演じるのはサム・ロックウェルです。
主演を務めているサム・ロックウェルは映画だけじゃなく、舞台やテレビドラマシリーズで幅広く活躍している。
近年の出演作には『ベター・リヴィング・スルー・ケミストリー』、『転落の銃弾』、『プールサイド・デイズ』があります。
主人公という感じではないけど、娘を助けたい典型的な父親としては無難に演じていました。
そんなエリックの妻であるエイミーを演じるのはローズマリー・デウィットです。
ローズマリー・デウィットは舞台からキャリアをスタートさせ、その後は映画やテレビドラマシリーズで活躍しています。
代表作には『シンデレラマン』、『エイリアンバスターズ』、『プロミスト・ランド』があります。
こちらも思っているほど物語に対してウエイトを占めているワケじゃないので、それなりという感じでした。
他にボーウェン家の長女ケンドラにはアサクソン・シャービノ、長男グリフィンにはカイル・キャトレット、次女マディソンにはケネディ・クレメンツが演じています。
こちらは類型のキャラクターであるが、意外にも長男グリフィンが活躍していて、ある意味、主人公とも言えるほどでした。
それと中盤過ぎに登場する霊媒師であるキャリガンを演じるのはジャレッド・ハリスです。
ジャレッド・ハリスは数多くの作品に出演するベテラン俳優で、代表作には『バイオハザードⅡ/アポカリプス』があります。
短い登場であるけど、しっかりと自分の役目を果たしていて、尚かつ記憶に残る演技でした。
オリジナルは何年も前に鑑賞しているので比較ができないが、現代的なアレンジがかなり施されているのが分かります。
現代の代表的なツールであるスマートフォンがノイズ音を出し、小型カメラを搭載したドローンが大きな役目を担っています。
前半はそれこそポルターガイスト現象を重視した静かな流れだが、後半はSFアクションという感じで大胆になっています。
幽霊による仕業となっているけど、これを宇宙人の仕業に置き換えても差し支えないほどの超展開だと言えます。
怖い場面はいくつか用意されているが、実際にいいと思ったのは1箇所だけでした。
そもそもホラー映画というカテゴリーが合っていない後半の超展開は疑問符がつきます。
あそこまでやってしまえば、もうなんでもアリになっているのはさすがにマズイと思う。
アイデアとしてジェームズ・ワンの『インシディアス』も同型だが、本作の方が数段も雑な作りになっています。
とにかく、派手な映像でごまかそうという印象があって、理屈もクソもない超展開はさすがに笑ってしまうほどでした。
やはり、オリジナルを越えられない作品として本作も残念ながら微妙な出来としか言えない。