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ペット・セメタリー/2019年版 RE-3283

ペット・セメタリー/2019年版 RE-3283

作品紹介

公開年月  2020/01/17
ジャンル  ホラー
原作  スティーヴン・キング 『ペット・セマタリー』
監督  ケヴィン・コルシュ、デニス・ウィドマイヤー
脚本  ジェフ・ブーラー
製作  ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ、マーク・ヴァーラディアン、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

家族とともにボストンから田舎町へ引っ越してきた医師のルイスは、家の裏に広がる森の中に謎めいた墓“ペット・セメタリー”があると知る。
隣人の老人ジャドから森に近づかないよう警告を受けるが、ある日、娘のエリーが可愛がっていた飼い猫が車に轢かれて死んでしまう。
ルイスはジャドに連れられ、森の奥深くに死体を埋葬すると、次の日に猫は腐臭を漂わせながら凶暴な性格になって帰ってくるのだった。

登場人物&出演者

ルイス・クリード(演:ジェイソン・クラーク)
主人公。医師。都会ではER緊急救命室の深夜勤務で疲れ果て、田舎に引っ越してきた。
ジェイソン・クラークは近年の出演作に『セレニティー:平穏の海』、『モーガン夫人の秘密』などがあります。
忙しい毎日から解放され、重傷を負ったパスコウを助けられず彼の幽霊から忠告を受ける。
飼い猫のチャーチがトラックに轢かれると、ジャドの進言で遠いところに埋めて復活する。
エリーがトラックに轢き殺され、止めるジャドを睡眠薬で眠らせて凶行に及んでしまう。
最後は凶暴化したエリーに妻を殺され、自身もその妻に殺され、仲良く蘇る事になる。

レイチェル・クリード(演:エイミー・サイメッツ)
ルイスの妻。田舎での暮らしに賛成していて、家族の時間を持つべきだと話していた。
エイミー・サイメッツは代表作に『サプライズ』、『エイリアン;コヴェナント』がある。
過去にゼルダという姉がいたが、背骨が曲がって寝たきりの状態でトラウマになっている。
自分のせいでゼルダを殺したと考えていて、エリーに死に関する事を話したくないという。
エリーがトラックに轢き殺され、現実に耐えられず長男と実家のボストンに帰っていった。
最後はルイスを心配して帰ってきたが、別人のエリーに殺され、夫を殺して蘇らせた。

エリー・クリード(演:ジェテ・ローレンス)
ルイスとレイチェルの長女。田舎に引っ越してきたが、何かと両親に気を使われている。
ジェテ・ローレンスは代表作に『スノーマン/雪闇の殺人鬼』などがあります。
都会っ子だが積極的に動いて、裏庭のペット・セメタリーを覗くとジャドに注意される。
勝手にジャドの家にも入るなど行動的だが、誕生日にトラックのせいで死んでしまう。
ルイスにより生き返ると、別人のような無感情となり、邪魔をするジャドと母親を殺した。
最後は母親を埋めて仲間にして、父親も仲間となり、ジャドの家を燃やし弟を迎えに行く。

ジャド・クランドール(演:ジョン・リスゴー)
田舎町に引っ越してきたクリード家の隣人。大昔に妻を亡くして一人っきりで暮らす。
ジョン・リスゴーは近年の出演作に『スキャンダル』、『レイトナイト/私の素敵なボス』などがあります。
勝手に森を出歩いていたエリーを注意し、勝手に家へ入っても怒らず穏やかに注意する。
飼い猫のチャーチがトラックに轢かれて死ぬと、エリーの為に特別な場所に埋葬させた。
エリーがトラックに轢かれ、ルイスが暴走しないか危惧する前に先手を打たれてしまう。
最後は排除しようとした事がエリーにバレて、自宅に押しかけられて滅多刺しにされた。

ヴィクター・パスコウ(演:オバッサ・アーメド)
地元の大学生。黒人。車の事故で頭の右側を抉られ、ルイスの元に運ばれるも助からず。
オバッサ・アーメドは本作が長編映画デビューとなります。
すぐに幽霊となってルイスの前に何度か現れると、裏庭は呪われていると警告してくれた。
チャーチを生き返らせた事で声だけで出現し、ルイスに破滅が迫っていると主張した。
エリーを生き返らせようとするルイスを止めるべく、ボストンにいる長男の前に現れた。
最後はルイスをペット・セメタリーで止める聞いてもらえず、そのまま消えてしまう。

ゼルダ(演:アリッサ・レヴィン)
レイチェルの姉。生まれつき背骨が曲がっている。そのせいでずっと自宅で暮らしていた。
アリッサ・レヴィンは本作が長編映画デビューとなります。
健康体だったレイチェルを羨ましがっていて、そのせいで妹を怖がらせてしまう。
レイチェルが昇降機で食事が運ばせると、それを取ろうとして足を滑らせて落下死した。
大人になってもレイチェルのトラウマとして何度も幻覚という感じで現れている。
最後は生き返ったエリーに恐怖するレイチェルの前に現れ、体を入れ替える幻覚を見せた。

感想

個人的な評価

本作はスティーヴン・キングの問題作と言われるホラー小説『ペット・セマタリー』のリメイクとなります。
最初の実写映画化は1989年でスティーヴン・キングが自ら脚本を書き上げています。
そんな本作は設定や大まかなストーリーがオリジナルと一緒で、こっちの方がホラー色を強めにしています。
オリジナルと大きく違うのは、死ぬのは長男じゃなく長女であり、その影響でラストでのオチも違っています。
どうしてもオリジナルと比べてしまうが、本作の方は脇役の時間配分も変わっていました。
オリジナルで強烈なインパクトを出したパスコウが白人から黒人に変わり、以前よりも出番と役割が少なくなっている。
やはり、オリジナルの良いところはパスコウという凶悪そうな見た目と違って、主人公を助けようとするギャップでした。
本作ではそれを完全に打ち消してしまい、更にポリコレに配慮したせいで大きくキャラクターの魅力を殺してしまっていました。
その代わりとして、主人公の妻の姉がクローズアップされるが、物語の本筋と関係ないので個人的にはいらなかったです。
オリジナルでは長男が死んでしまうが、あまり言葉を発する事なく行動で恐ろしさを魅せていたのは良かった。
それに対して、本作ではエリーは良くしゃべるせいで怖さが半減してしまった感じです。
個人的にはオリジナルの方が面白いと思うが、リメイクとしての本作は勝っていないが悪くないし、ラストのオチは嫌いじゃないです。