バッド・ウェイヴ VD-255

作品紹介

公開年月  2017/06/16
ジャンル  アクション/コメディ
原作  なし
監督  マーク・カレン
脚本  マーク・カレン、ロブ・カレン
製作  ニコラス・シャルティエ、ゼヴ・フォアマン、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

ロサンゼルスのヴェニスで唯一の私立探偵を営むスティーヴは、成り行きからドラッグの売人であるスパイダーの怒りを買って愛犬を誘拐されてしまう。
スティーヴはバディを救う為にスパイダーと取引をするが、再度アジトを訪れるも愛犬の姿はなかった。
更にスティーヴは離婚寸前の親友デイヴやユダヤ人悪徳不動産屋からの依頼も同時に解決しなければならず、助手のジョンとヴェニスの街を奔走する事になるのだった。

登場人物&出演者

スティーヴ・フォード(演:ブルース・ウィリス)
主人公。私立探偵。自称“地域のリーダー”で、ヴェニスでは唯一の私立探偵をしている。
ブルース・ウィリスは近年の出演作に『ミスター・ガラス』、『エア・ストライク』がある。
唯一の私立探偵として頼られているが、若い女の子に手を出して命の危機を何度も迎える。
スパイダーから車を奪ったせいで愛犬を盗られるが、4000ドルを持ってくる事で取引が成立。
今度はスパイダーのドラッグが女に奪われ、取り戻す事で金と愛犬を手にする取引をする。
最後は他の依頼も完遂し、売り家が手元に戻り、愛犬と金も手にして平穏な生活を取り戻す。

ジョン(演:トーマス・ミドルディッチ)
スティーヴの助手。私立探偵を目指して、街で唯一の事務所を構えるスティーヴに師事する。
トーマス・ミドルディッチは代表作に『ファイナル・ガールズ/惨劇のシナリオ』、『ジョシーとさよならの週末』などがあります。
物語では狂言回しとして登場人物たちの紹介をして、スティーヴのサポートをしている。
ノラを兄たちの元へ帰す仕事で彼女にひと目惚れして、ユダヤのルーの調査で関係を持つ。
そのおかげで追われたスティーヴを助け、正式にノラの恋人として兄たちの協力を得る。
最後はドラッグを奪われたプリンスに捕まり、スティーヴの居場所がバレるも命は助かる。

デイヴ・ジョーンズ(演:ジョン・グッドマン)
スティーヴの依頼者。ヴェニスでサーフボードの店を経営する。妻とは離婚調停中である。
ジョン・グッドマンは近年の出演作に『ヴァレリアン/千の惑星の救世主』、『トランスフォーマー/最後の騎士王』などがあります。
スティーヴに妻との離婚を回避しようと頼み込むが、彼の助言を無視してサインしてしまう。
その後、元妻から譲り受けたサーフボードの店を売ってしまい、売上もスティーヴに渡す。
スパイダーの依頼を受けていたスティーヴと一緒にプリンスからドラッグを奪いに行く。
最後は家を取り戻したスティーヴと妹たちとバーベキューをして、解放された生活を楽しむ。

ノラ(演:ジェシカ・ゴメス)
サモア系アメリカ人。家出状態で兄たちから探偵であるスティーヴに捜索を出されていた。
ジェシカ・ゴメスは代表作に『トランスフォーマー/ロストエイジ』、『ファーザー・フィギュア』などがあります。
スティーヴの家に泊まっていると、彼と肉体関係を持ち、兄たちを怒らせてしまう事になる。
ユダヤのルーが所有するアパートで壁画を落書きするアーティストのファンだという。
最後は調査していたジョンとともに見張っていたが、なぜか彼に肉体関係を迫ってしまう。

ユダヤのルー(演:アダム・ゴールドバーグ)
ビジネスマン。不動産屋でヴェニスに多くのアパートを所有する。ユダヤ人らしくケチ。
アダム・ゴールドバーグは代表作に『プライベート・ライアン』、『ゾディアック』がある。
アパートの壁に卑猥な落書きの絵をされて、塗り直しても別の絵が描かれて困っていた。
そこで街唯一の探偵であるスティーヴに頼み込んで、解決してもらおうと考えていた。
スティーヴの家を所有して売り出そうとしたが、解決した暁には無料で返却すると約束した。
最後はライバルが壁画を描かせて邪魔していたとスティーヴが突き止め、家を彼に返した。

ケイティ(演:ファムケ・ヤンセン)
スティーヴの妹。夫がオーストラリアで自分探しの旅に出て家賃を払う金がなく困っている。
ファムケ・ヤンセンは近年の出演作に『ステータス・アップデート』、『96時間/レクイエム』などがあります。
娘が大学進学を希望しているが、兄であるスティーヴが面倒を見てくれる事でなんとかなる。
スティーヴがスパイダーから車を奪った事で、電化製品と愛犬を奪われて報告していた。
最後はスティーヴとデイヴによって家を取り戻し、娘とともにバーベキューをして楽しむ。

プリンス(演:ウッド・ハリス)
裏社会の企業家と呼ばれている。麻薬、売春、資金洗浄などあらゆるビジネスを展開する。
ウッド・ハリスは代表作に『サウスランド・テイルズ』、『アントマン』などがあります。
裏切ったオスカーからもらったドラッグを取り返しに来たスティーヴたちに恥を掻かされる。
最後は浮かれていたジョンを捕まえると、あっさりとスティーヴの居場所を知って向かった。

ルペ(演:ステファニー・シグマン)
スパイダーの女。車を奪われてスティーヴの家から愛犬を奪って可愛がっていた。
ステファニー・シグマンは代表作に『パイオニア』、『アナベル/死霊人形の誕生』がある。
スパイダーが油断していた時、いつの間にか大量のドラッグと愛犬を持ち去ってしまう。
実はスパイダーの右腕であるオスカーと肉体関係を持ち、彼の指示でドラッグを持ち去る。
最後はスパイダーから逃げようとするが、スティーヴたちにバレて警察に逮捕された。

オスカー(演:モーリス・コンプト)
スパイダーの右腕的な存在。常にスパイダーの傍にいて、彼の命令に対して忠実にこなす。
モーリス・コンプトは代表作に『エンド・オブ・ウォッチ』、『ザ・アウトロー』がある。
ピザの配達人を装ったスティーヴを脅し、車を取り戻した彼に向かって銃撃するも当たらず。
スティーヴが二度目にやって来た時にも脅していたが、彼の持ってきたカップケーキを食う。
ドラッグの金をプリンスから受け取ったが、金額が少ないとしてルペに文句を言っていた。
最後はアジトでスティーヴに裏切りの事を話し、それを聞いたスパイダーの始末された。

スパイダー/カルロス・マヌエル・オチョ(演:ジェイソン・モモア)
ドラッグの売人。麻薬組織と繋がっている。名前を間違えられてカフェの店員を殺害した。
ジェイソン・モモアは近年の出演作に『アクアマン』、『ワイルド・ブレイブ』があります。
ピザ屋から車を盗んでいたが、頼まれたスティーヴによって奪われてキレてしまう。
その報復としてスティーヴの家から電化製品と愛犬を奪い、取り戻しに来た彼に金を要求。
商売女に愛犬とドラッグを奪われてしまい、スティーヴが取り返す事で返金すると約束。
最後は仲間が裏切っている事を知って始末し、約束通りスティーヴに返金し事なきを終える。

感想

個人的な評価

本作はブルース・ウィリスが4年ぶりに単独主演を務めた作品となります。
監督を務めるのは『コップ・アウト/刑事(デカ)した奴ら』の脚本を手がけたマーク・カレンの監督デビュー作となります。
ブルース・ウィリスは近年、小銭を稼ぐように悪役や脇役としてちょっとだけ出演している事が多くなっています。
過去の栄光を活かして名前を売り出す代わりに小銭を受け取っているが、同じ三大アクションスターと違ってこだわりがないようです。
ようやく単独主演作として本作に出演し、脇役にも有名な役者を据えているので期待せずにはいられなかった。
しかし、本作が劇場公開されなかった理由は、始まってすぐに分かってしまいました。
アクションのような印象を受ける宣伝文句だが、その中身は緩いコメディがベースでした。
ハッキリ言って、ブルース・ウィリスとアクションコメディのジャンルは非常に相性が悪いイメージがあります。
その最たる例として『第12回ゴールデンラズベリー賞』で3部門の受賞をした『ハドソン・ホーク』という作品が過去にありました。
こちらは『ダイ・ハード』のようなアクション映画として売り出したが、実際の中身が違った上に内容も微妙だったせいで不評を買いました。
そんな本作も同じような運命をたどっていて、ブルース・ウィリスはそれなりに体を張っているけど、すべてに置いて滑っていました。
せっかくジョン・グッドマン、ファムケ・ヤンセン、ジェイソン・モモアが出ているのに、完全なるムダ使いにしか感じなかったのです。
ブルース・ウィリスもアクションがほとんどなく、つまらない会話の応酬をするだけで、まった期待に添えるような展開ではなかった。