エンド・オブ・ステイツ VD-359

作品紹介

公開年月  2019/08/23
ジャンル  アクション/サスペンス
原作  なし
監督  リック・ローマン・ウォー
脚本  ロバート・マーク・ケイメン、マット・クック、ほか
製作  ジェラルド・バトラー、アラン・シーゲル、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

シークレット・サービスとしてアメリカ合衆国大統領と世界を救ってきた英雄マイク・バニングは、酷使してきた肉体は限界寸前で引退を真剣に考えていた。
そんなある日、休暇中の大統領が湖で釣りを楽しんでいるところに大量のドローンが飛来し、爆撃するも間一髪のところでマイクは守るも意識を失い病院へ運び込まれた。
意識を取り戻したマイクは大統領暗殺未遂容疑でFBIに拘束されるが、隙を突いて逃走した彼は自らの疑惑を晴らすべく巨大な陰謀に立ち向かうのだった。

登場人物&出演者

マイク・バニング(演:ジェラルド・バトラー)
主人公。シークレット・サービス。トランブル大統領とは強い信頼関係で結ばれている。
ジェラルド・バトラーは近年の出演作に『バニシング』、『ハンターキラー/潜航せよ』などがあります。
過去の過酷な任務のせいで体がボロボロだが、大統領や妻にも話せず鎮痛剤を服用する。
大統領が暗殺されかけると、命懸けで助けが、ジェニングスたちにハメられて容疑者となる。
容疑を晴らすべく疎遠となっていた父のクレイと合流し、大統領の命が危ないとして戻る。
最後はジェニングスたちの突入を阻止し、大統領に辞職する意を伝えるが長官に任命される。

アラン・トランブル大統領(演;モーガン・フリーマン)
アメリカ合衆国大統領。副大統領から大統領になるが、情報が漏れている事を危惧している。
モーガン・フリーマンは近年の出演作に『ポイズンローズ』、『くるみ割り人形と秘密の王国』などがあります。
そのせいで周りの人間を信用できなくなり、息抜きの為に好きな釣りに出かける事になる。
マイクをシークレット・サービスの長官にしたいと話し、彼の秘密にはまったく気づかない。
ジェニングスたちのドローン爆破攻撃でマイクに助けられるが、意識不明の重体になる。
最後はマイクを終始信頼していて、辞意を表明した彼を長官に任命して続投させた。

クレイ・バニング(演:ニック・ノルティ)
マイクの父親。ベトナム戦争に特殊部隊として従軍するが、心的外傷後ストレス障害を患う。
ニック・ノルティは近年の出演作に『リベンジ・チェイス/決着の荒野』、『ヘッド・フル・オブ・ハニー』などがあります。
それが原因で妻と幼いマイクを置いて失踪し、アメリカの各地を転々と過ごしていたという。
政府に命を狙われていると危機感を募り、住んでいる場所に大量の爆薬を仕掛けている。
助けを求めてきたマイクに埋め合わせとして匿い、リアが狙われると代わりに保護をした。
最後はキャンピングカーでノンビリと過ごすと宣言し、マイクに定期的に会うと約束をする。

リア・バニング(演:パイパー・ペラーボ)
マイクの妻。娘の面倒をみる為に仕事を休職中。家族の時間を増やそうとマイクに話す。
パイパー・ペラーボは代表作に『コヨーテ・アグリー』、『LOOPER/ルーパー』があります。
マイクの仕事が順調で何不自由なく生活し、彼の体がボロボロだと一切気づいていない。
大統領が爆破攻撃を受けると、マイクが容疑者となって取り調べを受けるも鼻で笑っていた。
ジェニングスの部下が人質にする為にやって来るが、クレイの助けで事なきを得る事に。
最後はクレイがマイクと会う事を約束させ、楽しい家族の時間を増やそうとしていた。

・デヴィッド・ジェントリー(演:ランス・レディック)
シークレット・サービスの長官。マイクにとって上司だが、大統領にそこまで信頼されず。
ランス・レディックは代表作に『ホワイトハウス・ダウン』、『ジョン・ウィック』シリーズなどがあります。
長官としてのプライドを持っているが、英雄のマイクに対する引け目があるような雰囲気。
ドローンで警護官が爆殺されると、生還したマイクがFBIに容疑をかけられて信じてしまう。
マイクが病院に来ると逮捕して連行しようとするが、大統領の一喝で簡単に釈放する。
最後はジェニングスの襲撃でケガを負い、責任を感じて辞職して、マイクに座を譲る事に。

ヘレン・トンプソン捜査官(演:ジェイダ・ピンケット=スミス)
FBI捜査官。ドローンの爆破攻撃で意識不明となった大統領の暗殺にマイクを容疑者にする。
ジェイダ・ピンケット=スミスは近年の出演作に『ガールズ・トリップ』、『バッド・マ』などがあります。
すべての証拠がマイクを指し示しているので、特に疑う事なく彼を犯人だと決めつけていた。
護送中にマイクが逃げ出すと、身元不明の兵士を見つけて、ようやく騙されていると知る。
ジェニングスの元に尋問へ行くが、取り合う気のない彼にあっさりと処分されてしまう。
最後は死んだ後に副大統領の身辺調査をしていて、それにより彼を逮捕する事に繋がった。

ウェイド・ジェニングス(演:ダニー・ヒューストン)
民間軍需会社「サリエント社」のボス。マイクとは戦場を共にした元同僚という過去を持つ。
ダニー・ヒューストンは近年の出演作に『ユピテルとイオ』、『俺たちのラストステージ』などがあります。
定期的に訓練を受ける為にマイクがやって来るが、自慢の施設を披露として満足していた。
マイクとは家族に紹介されるほど信頼を持っていたが、それを利用して計画を進めていた。
赤字経営からの脱却を口にしながら、実際はマイクのような戦場を味わう緊張感を欲する。
最後は死なないマイクに追い詰められ、タイマン勝負するも致命傷を負って彼の前で倒れた。

マーティン・カービー副大統領(演:ティム・ブレイク・ネルソン)
アメリカ合衆国副大統領。民間軍需会社との関係を切ろうとする大統領と意見が違っている。
ティム・ブレイク・ネルソンは近年の出演作に『黒い司法/0%からの奇跡』、『ザ・レポート』などがあります。
ドローンによる爆破攻撃でトランブルが意識不明の重体になると、大統領の代わりとなる。
暗殺の犯人がマイクだと決め込んで、彼が裏でロシアの上層部と繋がりがあると発表をした。
実は黒幕で大統領の権力を手に入れて、昔のような強いアメリカを取り戻そうと画策する。
最後はトンプソンが死ぬ間際まで身辺調査され、悪事がバレて逮捕される事になった。

感想

個人的な評価

本作は2013年に公開された『エンド・オブ・キングダム』から始まったシリーズの3作目で完結編となります。
もちろん、主演を務めるジェラルド・バトラー他、シリーズの馴染みのキャラクターたちはそのままキャストを引き継いでいます。
前作まで副大統領だったトランブルがなぜか大統領になっているが、相変わらず最強のシークレット・サービスのマイクは平のままでいる。
前2作まで超人的な体力と運で生き残ってきたマイクだが、本作では常人のような感じで体がボロボロという設定を序盤で目立たせています。
これが後々に大きな意味があるだろうと思ったら、単純にマイクが仕事を辞める口実を作る為だけという工夫もクソもない設定でした。
しかも、序盤だけ蓄積した体のダメージを強調されるが、終盤では当然のようにそんな設定を忘れてマイクは縦横無尽に暴れまわる。
何が起きても絶対に生還するマイクがシークレット・サービスという職業に甘んじているのは、トランブル大統領との関係性だろうと思います。
ただ、そんなマイク以上に彼の父親がぶっ飛んでいて、いくらPTSDに悩まされているとは言え、あんな大量の爆薬をどうやって手に入れたのか知りたいです。
こういう作品では主人公が敵を殺しても、車を盗んでも、真犯人さえ倒してしまえば許されるのは王道的なパターンだろう。
そこにツッコミを入れてしまうのは野暮であり、あくまで超人的な体力と運を持つマイクのアクションを楽しむ作品だと主張したいです。
残念ながら作品を重ねていく度に予算が削られて規模が縮小されるが、本作はそれをごまかすべく「爆発」を何度もやっています。
「爆発」も近年のアクション映画では観ないほど遠慮のない迫力を出しているが、CGで規模を広げているのはちょっと残念に思えました。
あとは本作でしつこくマイクの引退をちらつかせていますが、なぜか最後の最後にトランブル大統領に説得されて仕事を止めない優柔不断さは微妙な感じでした。