作品紹介
公開年月 | 2017/09/15 |
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ジャンル | パニック/アクション |
原作 | Cinemaware 『It Came From the Desert』 |
監督 | マルコ・マーキラークソ |
脚本 | マルコ・マーキラークソ、ハンク・ウーン、ほか |
製作 | ボブ・ポータル、インデルパル・シン |
製作国 | スペイン、フィンランド |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
無敵のモーターサイクルライダーのルーカスと、天才メカニックのブライアンは、レースの勝利を祝うパーティを楽しんでいた。
途中でパーティを抜け出した兄弟は、砂漠の真ん中に軍事研究施設を見つけ、そこで秘密裏に行っていた実験を知る。
それは蟻と蜘蛛のDNAを混在させ、隕石によって変異したハイブリッドモンスターで、研究施設にいたルーカスとブライアンに襲いかかるのだった。
登場人物&出演者
・ブライアン(演:ハリー・リスター・スミス)
天才的なメカニック。女性には奥手で「必殺マン」に憧れ、今回のパーティを楽しみにする。
ハリー・リスター・スミスは代表作に『PAN/ネバーランド、夢のはじまり』、『バイキング・クエスト』などがあります。
ルーカスとは対照的に慎重的な性格で、何かと考えすぎて行動が遅れてしまう事が多い。
見知らぬ洞窟に入ったルーカスに付いていくが、巨大蟻に遭遇して逃げ出そうと考え出す。
遅れてやって来たリサに助けられ、バイクに乗って脱出するも結局彼女は連れ去られる。
最後はルーカスとともに武装し、リサを助け出し、巨大蟻たちを一掃して勝利を手にする。
・ルーカス(演:アレックス・ミルズ)
モーターサイクルライダー。大会で優勝した事で「必殺マン」を招待したパーティを開催。
アレックス・ミルズは代表作に『消されたスキャンダル』などがあります。
行動的で衝動的な性格を持っていて、興味の持った事には後先考えずにまずは行動する。
見知らぬ洞窟を発見して探検を始めるが、巨大蟻に遭遇してビビるもリサに助けられる。
連れ去られたリサを助けるべく武装すると、巨大蟻に囚われた仲間たちを助け出した。
最後はライバルのティムを助け、卵を処分する為残るが、クレイグに助け出され認められる。
・リサ(演:ヴァネッサ・グラッセ)
ヒロイン。学部長表彰者の優等生。ブライアンが片想いしているが、それを知らない。
ヴァネッサ・グラッセは代表作に『ロボシャーク vs ネイビーシールズ』、『レザーフェイス/悪魔のいけにえ』などがあります。
パーティではクレイグがしつこく口説くが、あっさりとかわすなど尻軽な女ではない。
洞窟に消えていったブライアンたちを追うと、巨大蟻に遭遇して背後から斧でぶっ殺した。
施設からブライアンとともに逃げ出すが、結局は巨大蟻に捕まって連れ戻されてしまう。
最後はブライアンとルーカスの活躍で助け出され、巨大蟻の女王をぶっ殺す活躍をした。
・ティム・ガリスコ(演:カラム・マクゴーワン)
ガリスコ兄弟の兄。ルーカスとはライバル関係。大会で負けてしまいライバル心が剥き出し。
カラム・マクゴーワンは代表作に『Servants’ Quarters』、『Instrument of War』がある。
大会の参加者という事なのか、なぜかルーカスが主役のパーティにワザワザ来ている。
巨大蟻がパーティ会場を襲撃すると、クレイグとともにバイクで逃げ出すも捕まってしまう。
最後は繭にされた仲間を助け出すルーカスに発見され、その勇気と命の恩人としてを認めた。
・クレイグ・ガリスコ(演:アンドリュー・ホートン)
ガリスコ兄弟の弟。兄と同じくルーカスにライバル心を抱く。何度も兄に命令されている。
アンドリュー・ホートンは代表作に『How to Talk to Girls at Parties』などがあります。
兄とともに大会参加者としてパーティに登場し、なぜかリサをずっと口説くも振られる。
巨大蟻がパーティ会場を襲撃すると、ティムとともに逃げ出し、兄が捕まるが振り切った。
最後は洞窟に残ったルーカスを助け出し、和解したティムに賛同して彼を認める事に。
・レナード博士(演:マーク・アーノルド)
シケイン産業で秘密の研究をしていた科学者。巨大蟻の暴走で一人だけ生き残っていた。
マーク・アーノルドは代表作に『ティーン・ウルフ』、『マダム・フローレンス!/夢見るふたり』などがあります。
研究施設に巨大蟻の生態についてビデオを残し、それを見た者に警告を促していた。
巨大蟻に襲われていたブライアンとルーカスを助け出し、囚われたリサを助ける道具を探す。
最後は洞窟の外に出て巨大蟻を倒す作戦と地図を託し、クイーンに背後から刺されて死亡。
感想
個人的な評価
本作は1989年にCinemawareから発売された『It Came from the Desert』というアクションアドベンチャーゲームが原作となる作品です。
残念ながら本作を鑑賞するまで原作となるゲームはまったく知らなかったです。
約30年前のゲームであり、プラットフォームが「Amiga」と呼ばれるパソコンでした。
同じく「Amiga」についても初耳となっていて、自分よりも上の世代なら知っているだろう。
ただ、この「Amiga」は90年代初頭に人気を博した『ウゴウゴルーガ』のCG製作に使用されたという事を聞けば分かる人が多くなるでしょう。
どうやらMicrosoftが満を持して発売した「Windows95」によって「Amiga」が過去の遺物になってしまったようです。
そんなパソコンゲームの一本であった原作だが、本作はそれを意識した演出が成されている。
こういうシューティング要素のあるゲームが実写映画化されると、必ずゲーム画面を意識した演出が挿入されます。
これは当時やっていた人に懐かしさと、知らない人たちに少しでもゲームの雰囲気を味わってもらう為の演出だと言えるだろう。
ですが、その演出ですぐに思い出すのはウーヴェ・ボル監督の『ハウス・オブ・ザ・デッド』というクソ映画だが。
とにかく、本作は内容がかなり単純でストーリーはあってないようなモノで、襲ってきた巨大蟻を駆除していくだけの展開である。
その中で仲の良い親友の二人が力を合わせていくが、意外にもヒロインが活躍していました。
ツッコミどころは満載であるが、主人公の一人であるメカニックの天才はまったく設定を活かしていないという。
その親友は大会で優勝するほどの実力者なのに、バイクでのシーンは少なく、なぜかメカニックの方がバイクに乗るシーンが多くなっている。
当然のようにメカニックの天才という設定は設定だけで終わっていて、最終的になんの意味もないぐらい、ただのバイク乗りになっていました。
本作は大きな欠点がないけど、逆にオリジナリティに乏しく、前述のようにキャラクター性もそこまでインパクトがありません。
クリーチャーである巨大蟻もCGはそれなりに頑張っているけど、見た目が中途半端にグロテスクなのも微妙でした。
全体的にインパクトが薄く、モンスターパニックとしても緊張感がないけど、90分程度で鑑賞できるので、何も考えずに楽しめる作品だと言えるだろう。