デモリションマン MY-142

作品紹介

公開年月  1993/10/08
ジャンル  アクション/SF
原作  なし
監督  マルコ・ブランビラ
脚本  ピーター・M・レンコブ、ロバート・レノウ、ほか
製作  ジョエル・シルバー、マイケル・レビー、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  購入DVD

あらすじ

1996年、極悪非道の犯罪者サイモン・フェニックスを追い詰めた刑事ジョン・スパルタンだが、罠にハマって人質を全身死なせてしまう。
その責任を負わされたスパルタンはフェニックスと同じ冷凍刑務所に送られてしまう。
2032年、安穏と平和に守られた新都市サン・アンジェルスで脱獄したフェニックスを捕まえるべく、スパルタンが復活を遂げるのだった。

登場人物&出演者

ジョン・スパルタン(演:シルヴェスター・スタローン)
主人公。ロサンゼルス警察の刑事。破壊屋の意味で“デモリションマン”の異名で呼ばれる。
シルヴェスター・スタローンは近年の出演作に『ランボー/最後の戦場』、『ロッキー・ザ・ファイナル』などがあります。
フェニックスの罠で人質を全員死なせてしまい、その責任を問われて冷凍刑務所で服役する。
暴力がない未来でフェニックスが脱獄し、かつて彼を捕まえた功績として復活を遂げる。
腑抜けた管理社会に辟易しながら、20世紀マニアのハックスリーたちと協力して捜査する。
最後は昔ながらの激しい戦いを展開し、フェニックスを倒し、管理社会も壊して英雄となる。

レニーナ・ハックスリー(演:サンドラ・ブロック)
ヒロイン。サン・アンジェルス警察の女性警察官。20世紀マニアであらゆる知識を持つ。
サンドラ・ブロックは近年の出演作に『しあわせの隠れ場所』、『あなたは私の婿になる』などがあります。
フェニックスが脱獄して街で暴れていたが、誰も正体を知らない中で知識を披露していた。
スパルタンが復活すると、憧れの眼差しで出迎えるが、乱暴すぎる彼の言動に引いてしまう。
地下では不衛生な状況や肉料理にイヤな顔をするが、徐々にスパルタンから影響を受ける。
最後はフェニックスを倒したスパルタンからキスをされ、それも悪くないとして受け入れた。

アルフレッド・ガルシア(演:ベンジャミン・ブラット)
ハックスリーの同僚の警察官。管理社会に染まっている。20世紀の文化を野蛮と考えている。
ベンジャミン・ブラットは近年の出演作に『アンドロメダ・ストレイン』、『コレラの時代の愛』などがあります。
フェニックスの脱獄で警察署からマニュアル通りに対応させるが、強すぎて全滅を見届ける。
復活したスパルタンに「モクを持ってこい」と言われて返答するが、何か分からずに困る。
当初は野蛮だと思っていたスパルタンだが、地下での自由な世界に触発されて受け入れる。
最後は犯罪者集団に対して、レジスタンスたちと協力して倒して、すっかりと染まっていた。

ザッカリー・ラム(演:ビル・コップス)
サン・アンジェルス警察のベテラン警察官。スパルタンが現役時代ではヘリのパイロット。
ビル・コップスは代表作に『ハスラー2』、『ラストサマー2』などがあります。
20世紀を知る数少ない生き証人であり、何年ぶりか起きた殺人事件にそこまで驚かない。
スパルタンと再会すると、管理社会になった状況を嘆いていたが、仕方ないと認めていた。
最後はスパルタンたちと地下街の入り口まで同行するが、その後は消息不明となった。

アーウィン(演:ロブ・シュナイダー)
サン・アンジェルス警察の警察官。管理社会に染まっている。冗談が好きで常に笑わせる。
ロブ・シュナイダーは代表作に『ホーム・アローン2』、『ジャッジ・ドレッド』がある。
フェニックスの脱獄で警察官が全滅すると、暴力の訓練を受けていないと主張していた。
最後は復活したスパルタンを出迎えると、トイレにある貝殻の使い方が分からずに笑った。

ジョージ・アール署長(演:ボブ・ガントン)
サン・アンジェルス警察の署長。コクトーを尊敬しており、管理社会に完全に染まっている。
ボブ・ガントンは代表作に『ショーシャンクの空に』、『デッド・サイレンス』があります。
脱獄したフェニックスを捕まえるべく、マニュアル通りの手順を踏むも全滅させられる。
仕方なくスパルタンを復活させるが、あくまでフェニックスを捕まえる為だけだと主張する。
20世紀マニアのハックスリーにスパルタンを任せるが、行き過ぎる行動に注意をしていた。
最後は管理社会が崩壊してスパルタンを責めるが、自由の波に飲み込まれてしまう。

エドガー・フレンドリー(演:デニス・リアリー)
コクトーの提唱する管理社会に反発するレジスタンスのリーダー。警察に指名手配される。
デニス・リアリーは代表作に『スモール・ソルジャーズ』、『トゥルー・クライム』がある。
長年に渡って奪略をして、コクトーの管理社会を侮辱し、地下で自由に生きていた。
フェニックスに命が狙われているとスパルタンに警告され、相手が危険だとようやく知る。
地下に乗り込んできたフェニックスにスパルタンが不利になると、銃撃して助け出した。
最後はフェニックスを倒したスパルタンを仲間と認め、崩壊した地上で新たな世界を作る。

ボブ(演:グレン・シャディックス)
コクトーの秘書。肥満体型で和装をミックスした服装と、メッシュの入った髪の毛が特徴。
グレン・シャディックスは代表作に『ビートルジュース』、『PLANET OF THE APES/猿の惑星』などがあります。
常にコクトーの傍にいるが、フェニックスがやって来ると慌てて逃げだ出そうとしていた。
コクトーがフェニックスの仲間に殺されると、役に立つと言い出してなんとか命が助かる。
最後はフェニックスが倒されると、エドガー・フレンドリーの役に立つと言って助かった。

レイモンド・コクトー(演:ナイジェル・ホーソーン)
サン・アンジェルスの統括者。犯罪を地下に追いやり、地上に徹底した管理社会を築いた。
ナイジェル・ホーソーンは代表作に『ガンジー』、『英国万歳!』などがあります。
犯罪行為だけじゃなく、体に害と思われる食べ物、体が触れる行為などを徹底的に排除した。
思い通りの帝国を築いていたが、地下にいるレジスタンスが邪魔でフェニックスを利用する。
フェニックスに殺されないようにプログラムし、エドガー・フレンドリーの殺害をさせる。
最後はフェニックスの命令で仲間になった犯罪者たちによって呆気なく殺されてしまう。

サイモン・フェニックス(演:ウェズリー・スナイプス)
悪役。あらゆる犯罪に手を染めた20世紀最大の犯罪者。スパルタンに逮捕されてしまう。
ウェズリー・スナイプスは近年の出演作に『クロッシング』、『アート・オブ・ウォー2』などがあります。
冷凍刑務所で仮釈放を言い渡されるが、すぐに復活して全員をぶっ殺してあっさりと脱獄。
人格改造プログラムで様々な技術を勝手に身につけ、逮捕に来た警察官たちを全滅させる。
エドガー・フレンドリーを殺すようにプログラムされるが、無視して犯罪者帝国を築く。
最後はスパルタンとタイマン勝負して有利になるが、油断して冷凍されて体を砕かれて死亡。

感想

個人的な評価

本作は『クリフハンガー』で復活したシルヴェスター・スタローンが主演したSFアクションの大作となります。
当時はまだまだ映画業界は自由に創作ができる上、豊富な資金で数多くの超大作が頻繁に作られていました。
ただ、経済が冷え込んでコンテンツが増えた現在では、映画業界での投資が限られてしまい、本作のような超大作は少なくなりました。
何より近年ではポリコレが横行して多くの制限が設けられてしまい、本作の時代とは格段に自由度が違うと分かります。
タイトルの意味合いは主人公のジョン・スパルタンが犯罪者を捕まえる際、何もかもぶっ壊す為に付けられた異名から来てます。
ですが、そこまで強調するような感じじゃなく、こうやって説明してもらわないと分からないぐらいタイトルの意味は強くないです。
シルヴェスター・スタローンは復活してアクションスターとして返り咲いたが、悪役となるウェズリー・スナイプスはまだまだ知名度が低かったです。
『メジャーリーグ』などで多少の活躍をしましたが、本作のような超大作では初の大役で、かなり張り切っていたのは強く記憶に残っています。
まず、本作のメインとなる未来世界はいわゆるディストピア系に属するが、2000年代の作品とはかなりイメージが違います。
2000年代のディストピア系の映画だと、基本的に若者が主人公で管理社会をぶっ壊す流れが王道になっています。
しかし、本作は40代のスタローンが主人公で、管理社会をぶっ壊すのではなく、脱獄した犯罪者を捕まえるというアクション映画の王道になっている。
だから内容は2000年代の暗い感じはなく、アクション超大作のド派手な演出があって、タイトルを回収するなんでも破壊する爽快感があります。
未来の管理社会はちょっと小バカにした感じに描写しているが、これは決して絵空事だけに収まらないと思います。
もしかすると、未来はこんな管理社会になってもおかしくないだろうし、平和こそが人類の永遠のテーマでもあります。
何も考えずに鑑賞する「ポップコーン映画」として最適で、イヤな事があれば、本作で頭がスッキリするはずです。