残酷で異常 VD-390

作品紹介

公開年月  2014/0405
ジャンル  サスペンス/SF
原作  なし
監督  メルリン・デルヴィセヴィッチ
脚本  メルリン・デルヴィセヴィッチ
製作  マシュー・セルヴィ
製作国  カナダ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

トイレで倒れている妻に心臓マッサージを行うエドガーだったが、彼も発作を起こして倒れ込んでしまう。
意識を取り戻したエドガーは冷静に周囲を見渡していると、妻と外出した日の帰宅中の車内に時間が戻っている事に気がつく。
エドガーは何度も同じ時間を繰り返していると判明し、更に妻を殺して自分も死んでいる事に気づくのだった。

登場人物&出演者

エドガー(演:デヴィッド・リッチモンド=ペック)
主人公。夜間学校で英語の教師をしている。肥満体。フィリピン出身の妻と連れ子と住む。
デヴィッド・リッチモンド=ペックは代表作に『あぁ、結婚生活』、『不死身』があります。
連れ子のゴーガンとは上手くいっておらず、そのせいで妻のメイロンと口論もしている。
ゴーガンを故郷に送り返すと脅し、メイロンがそうさせない為に毒を盛られ殺されてしまう。
自分の罪を認めるグループディスカッションを気に入らず、ドリスに執着し変えようとする。
最後はドリスの世界で代わりに自殺し、結果的に妻と連れ子を助けるも更生施設に戻った。

メイロン(演:バーナデット・サキバル)
エドガーの妻。フィリピン出身。息子のゴーガンとともにエドガーの家にやって来た。
バーナデット・サキバルは代表作に『Mom’s Day Away』、『Morning Show Mysteries: A Murder in Mind』などがあります。
ゴーガンを一番と考えているが、エドガーと上手くいっていない事でずっと心配している。
エドガーから息子を故郷に帰されると知り、失わない為に毒殺をするも後悔していた。
なかなか死なないエドガーから電話を奪うが、その過程で首を締められて死亡してしまう。
最後はエドガーの自己犠牲により、殺人者にならず、ゴーガンと幸せな生活を送る事になる。

ゴーガン(演:モンスール・カタキス)
メイロンの連れ子。エドガーの家に住んでいるが、上手くいっておらずギクシャクしている。
モンスール・カタキスは本作が長編映画デビューとなります。
なんとかメイロンの気を引こうとするエドガーから高い自転車をもらうもなくしていた。
エドガーから色々と物を買い与えられていたが、どれ一つ大切にせず放置している状態に。
学校で同級生の鼻をへし折ってしまい、故郷に帰すとエドガーから脅迫を受けていた。
最後はエドガーの自己犠牲により、孤児になる事なく、母親と幸せな生活を送る事になる。

ドリス(演:ミシェル・ハリソン)
あの世の更生施設でグループディスカッションに参加する女性。自殺したせいで嫌われる。
ミシェル・ハリソンは代表作に『デンジャーゾーン/タービュランス3』、『臨死』がある。
なぜか椅子を二人分占領していたが、新しくやって来たエドガーに仕方なく渡していた。
エドガーが流れを変えようとして協力するが、ひどい目に遭って二度の機会を拒否した。
強引にエドガーの世界に来ると、庭で自分の世界を見てママゴトする娘をずっと見ていた。
最後は妻と連れ子を助けようとするエドガーの自殺で過去を変えられ、幸せな人生を送った。

ジュリアン(演:マイケル・エクランド)
あの世の更生施設でグループディスカッションに参加する男性。子供たちを溺死させた。
マイケル・エクランドは代表作に『ハウス・オブ・ザ・デッド』、『ディヴァイド』がある。
新しく入ってきたエドガーに話しかけ、ルールに従った方がいいと曖昧な言葉をかけていた。
状況を理解できないエドガーを曖昧な言葉で説得し、怒られる前に彼を落ち着かせていた。
実は何度も子供たちを溺死させる繰り返しに嫌気が差し、エドガーに協力するも裏切る。
最後はまたも入ってきた新人に声をかけ、自殺したエドガーをドリスと同じく軽蔑していた。

ウィリアム(演:リチャード・ハーモン)
あの世の更生施設でグループディスカッションに参加する男子学生。両親を殺している。
リチャード・ハーモンは代表作に『クレイヴ・エンカウンターズ2』、『アデライン、100年目の恋』などがあります。
グループディスカッションの状況が掴めないエドガーに自分の罪を堂々とみんなに話した。
何度も繰り返される両親の殺害を受け入れ、その時は感情が湧かなかった事を正直に話した。
エドガーが流れを変えようと誘ったが、自分の罪を素直に受け入れる事を選択していた。
最後はエドガー同様に新人が斜め前に座ると、特に何もせずディスカッションをする。

進行役(演:メアリー・ブラック)
あの世の更生施設でグループディスカッションの進行役。ブラウン管テレビから指示する。
メアリー・ブラックは代表作に『ウィッカーマン』、『マン・オブ・スティール』がある。
グループディスカッションの状況が掴めず、なかなか座らないエドガーに強い命令していた。
説明を求めていたエドガーに何も話さず、あくまで彼の犯した罪について話すように促す。
エドガーが反旗を翻すとドリスにテレビを倒されるが、すぐに元に戻ってお仕置きをした。
最後はまたやって来た新人に座るように言い渡し、自分の事を話したいエドガーを指名した。

感想

個人的な評価

本作はAmazonプライムに新作として配信されていた作品となります。
この作品はいわゆるタイムループ系となっていますが、他とはちょっと違う展開となります。
どうやら邦題やジャケットに関して不評を買っているようですが、個人的にはこっちの方がずっと目について気になりました。
多分、便乗するような邦題やジャケットを多く見てきたせいもあるだろうが、こういうシンプルな雰囲気の方が好きです。
物語としては誤って妻を殺してしまい、よく分からないグループディスカッションを強制的にやらされる主人公が徐々に真実を知っていくという。
まず、主人公を演じるデヴィッド・リッチモンド=ペックは見た目通りの気持ち悪さで、明かされていく真実の中でクズな性格も現れてきます。
ハッキリ言って、この主人公に対して同情の余地はなく、ラストで見せた自己犠牲で美化しているけど、元々は身から出た錆でなんだかごまかされていました。
本作は宗教的な要素もあって、明らかにキリスト教を意識していて、自殺は最大の罪、自己犠牲で救われるなど、そこら辺はあまり好きじゃないです。
主人公のクズさが露呈していくので見た目の悪さも相まって、更に何をしても同情心が湧かずに今一つという印象を持ちました。
それに加え、同じグループディスカッションでなぜかセクシーな女性に固執しているところも気持ち悪くて余計に主人公がどうなろうとどうでも良くなってしまった。
結局、主人公が妻を束縛して連れ子を雑に扱った上に脅迫みたいな事をしていて、単なるクズが自己犠牲で家族を救うギャップで騙そうとしていました。
その設定がラストに向けて強く不快感を持ってしまい、自己犠牲でいい事をしたみたいな雰囲気になっているのは納得できなかった。
酷評されている邦題とジャケットに関して大満足であるけど、逆に評価されている内容はそこまで面白いとは感じなかったです。