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THAT/ザット RE-3204

THAT/ザット RE-3204

作品紹介

公開年月  2016/10/22
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  アベル・ヴァン、バーリー・ヴァン
脚本  アベル・ヴァン、バーリー・ヴァン
製作  アベル・ヴァン、バーリー・ヴァン、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

女子高生のアリスは親友のニッキが原因不明の突然死を遂げて悲しみに暮れていた。
高校卒業を間近になったアリスはある日、死んだはずのニッキの携帯電話から「ビー・デビル」というアプリの招待状が届く。
不審に思いながらアプリをインストールしたアリスだったが、その日から恐ろしい現象に見舞われるのだった。

登場人物&出演者

アリス(演:サクソン・シャービノ)
主人公。女子高生。姉妹のような関係だったニッキを亡くして誰よりも悲しんでいた。
サクソン・シャービノは代表作に『アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ』、『ポルターガイスト/2015年版』などがあります。
ニッキの死後に「ビー・デビル」のアプリの招待が来ると、疑う事なくダウンロードする。
そのアプリは幽霊やポルターガイストと同様の存在で、最も恐れる者に化けて殺しに来る。
友人たちが殺される中、コーディがアプリをアンインストールするプログラムで反撃を開始。
最後は自分だけが助かって大学生活を送るが、母親がアプリをインストールしてしまう。

コーディ(演:ミッチェル・エドワーズ)
仲良しグループの一人。ニッキの恋人。唯一の黒人で秀才だとみんなに認められている。
ミッチェル・エドワーズは代表作に『ヘルウィーク』、『パージ:エクスペリメント』などがあります。
恋人のニッキを亡くしても感情的にならず、集まったみんなに将来の動向を冷静に聞いた。
進学せずに一発大きな山を当てて悠々自適な生活を送ると宣言し、普通の人生を否定した。
「ビー・デビル」のアプリが超常現象だと知り、対策のプログラムを完成させていく。
最後はアリスを助けるが、自身はアプリをアンインストールできずに結局は殺されてしまう。

ダン(演:ブランドン・スー・フー)
仲良しグループの一人。アジア系。将来は普通に大学へ進学するだけしか考えていない。
ブランドン・スー・フーは代表作に『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』、『G.I.ジョー』などがあります。
ヘイリーが女優を志望していて、彼女との付き合いは公表しておらず、慎重になっている。
アプリが恐怖をバラ撒くと判明し、最も怖がっているのは祖母が映った古い写真だと話した。
ガマンができずにアプリの事を警察に話すが、ビー・デビルにより阻止されてしまう。
最後は助けを求めるヘイリーの家に向かうも間に合わず、自宅で祖母の怪物に襲われて死亡。

ヘイリー(演:ヴィクトリー・ヴァン・タイル)
仲良しグループの一人。将来は女優を目指している。アリスやニッキに負い目を持っている。
ヴィクトリー・ヴァン・タイルは代表作に『ゾンビランド』、『Demonica’s Reign』などがあります。
アリスとニッキが姉妹のような仲良しであるが、自分はオマケみたいな存在に不満を漏らす。
告白してきたダンを受け入れるが、セックスをスマホに録画されビー・デビルに拡散される。
父親と仲はあまり良くなく、唯一もらったプレゼントの熊のぬいぐるみが最大の恐怖という。
最後は遠くに逃げればいいとダンに相談するが、その前にビー・デビルが現れて殺された。

ケヴィン(演:カーソン・ボートマン)
仲良しグループの一人。アリスの恋人。頭はあまり良くないが、宿題はしっかりとやる。
カーソン・ボートマンは代表作に『恋の記憶は24時間/マソンの喜び』、『Stalked by My Doctor』などがあります。
「ビー・デビル」のアプリを早速と宿題の為に使うが、勝手にダンがエロ動画を見ていた。
仲間内でイタズラの対象にされて良いリアクションをして、その場を盛り上げている。
アプリがアンインストールできないならスマホを壊そうとするが、結局は元に戻ってしまう。
最後はアリスの声色を使ったビー・デビルに呼び出され、ピエロたちに囲まれて殺された。

ニッキ(演:アレクシス・G・ザル)
仲良しグループの一人。アリスとは実の姉妹のような関係。ビー・デビルのアプリを使った。
アレクシス・G・ザルは代表作に『ウィジャビギニング/呪い襲い殺す』、『コイン強盗クラブ』などがあります。
最後はそのせいで呪われてしまい、みんなが知らない間に追い詰められて結局は殺された。

ビー・デビル(演:ジョーダン・エスソー)
ニッキの死後に仲間たちへ送られたアプリ。電気を使う製品ならば音声で遠隔操作できる。
ジョーダン・エスソーは代表作に『Towheads』、『American Messenger』があります。
アリスが試しに家の電灯を消させ、ケヴィンは宿題、ダンはエロ動画などを楽しんでいた。
その正体は幽霊や悪魔にポルターガイストと同一で、エネルギー体だから物理的接触も可能。
この世から消去する事は不可能であり、襲われる瞬間のみプログラムで削除ができるだけ。
最後はコーディを殺すもアリスにアプリを削除されるが、彼女の母親がダウンロードした。

感想

個人的な評価

本作はみんな大好きアルバトロスフィルムから発売されたパクリ作品です。
ジャケットから分かるように本作は『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』を意識した作品となっています。
残念ながら中身はまったく違っている感じで、以前鑑賞した『デス・アシスタント/殺・人工知能』に近いような内容でした。
現代の象徴でもあるスマホが物語の中心にあって、ダウンロードされたアプリ「ビー・デビル」が人を殺していきます。
これは『リング』シリーズの貞子がビデオテープを使って呪いをかけるパターンと同じく、それがスマホのアプリになっているだけです。
ただし、そのアプリである「ビー・デビル」の正体は超常現象と同じだという説明だけで深くまでは掘り下げません。
多分だが、作っている側はそこまで考えておらず、もしかすると『リング』シリーズを観て参考にしているかもしれない。
主人公はいつものようにほとんど何もせず、なぜか悪役のお気に入りとして最後に取っておくが逃げられる典型的なパターンでした。
そこに最近のポリコレを意識したのか、単純に新鮮味を出そうとしたのか、秀才な黒人が色々と頑張ってくれます。
主人公の仲間はあくまで悪役に殺される為に存在しているだけなので、適当に関わりを描いてインパクトのある惨殺を演出させているだけでした。
本作の恐怖を煽る演出は全部同じで工夫がなく、静寂からの爆音で怖いメイクした怪物が急に現れるというアメリカン・ホラーの使い古されたパターンしかありません。
これはホラー映画初心者なら怖がるかもしれませんが、もう慣れている人には真顔で反応もしないぐらい退屈すぎました。
なんとなく恐怖を煽る怪物か幽霊の特殊メイクは頑張っているけど、それを活かすだけの演出や構成がないからインパクトが薄れてしまう。
明日になったら忘れていそうな内容でインパクトもなく、特筆した部分がないネタに困るような微妙な作品でした。