アクト・オブ・バイオレンス RE-2840

作品紹介

公開年月  2018/01/12
ジャンル  サスペンス/アクション
原作  なし
監督  ブレット・ドノフー
脚本  ニコラス・アーロン・メッツァナット
製作  ランドール・エメット、ジョージ・ファーラ、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

心に傷を負った退役軍人のデクランは、弟ローマンの結婚式前夜に花嫁であるミアが何者か誘拐されてしまう。
誘拐の裏には巨大な人身売買組織が絡んでいると知ったデクランは、ローマンともう一人の弟ブランドンとともにミアを奪還する事を決意する。
一方、組織を何年も追ってきたベテラン刑事のエイヴリーは、ボスを逮捕するべく秘密裏にデクラン兄弟に手を貸すのだった。

登場人物&出演者

デクラン・マクレガー(演:コール・ハウザー)
マクレガー家の長男。元レンジャー部隊出身の退役軍人としてPTSDの症状に悩まされる。
コール・ハウザーは代表作に『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』、『エンド・オブ・ホワイトハウス』などがあります。
PTSDに悩まされている事で主治医に噛みつき、義理の妹の結婚も素直に祝えないダメ人間。
ミアが何者かに誘拐されると、エイヴリーから捜査の話しを聞くが最初から信じていない。
率先してミアの救出を計画して、ヴィンスから居場所を聞き出すなどリーダー役を担う。
最後は家を襲撃したマックスたちに応戦し、エイヴリーを信じて黙って逮捕された。

ローマン・マクレガー(演:アシュトン・ホームズ)
マクレガー家の三男。救急救命士。幼馴染みであるミアと結婚式を控えている。
アシュトン・ホームズは代表作に『ヒストリー・オブ・バイオレンス』、『ディヴァイド』などがあります。
幼い頃はミアといつも一緒にいて、イジメっ子から逃げ出してデクランたちに助けられた。
ミアが何者かに誘拐されると、当然のように人一倍悲しみ、どんな手段を使っても構わない。
エイヴリーと手を組んでミアたちを無事に救出するが、法によって捌かれるのを待つ。
最後は家を襲撃したマックスたちに応戦し、エイヴリーのおかげで減刑してミアと幸せに。

ブランドン・マクレガー(演:ショーン・アシュモア)
マクレガー家の次男。デクランと同じくレンジャー部隊出身の退役軍人だがPTDSではない。
ショーン・アシュモアは代表作に『X-MEN』シリーズ、『フローズン』などがあります。
三兄弟は実家に暮らしているが、その中で一番明るくてローマンの為に金を惜しまない。
ミアが何者かに誘拐されると、当初は警察に任せるべきだと主張するも考えを改める事に。
ローマンの言葉で一緒にマックスのアジトに乗り込むが、家に帰るとジェスが殺されていた。
最後は家を襲撃したマックスたちに応戦するが、結局は負傷し、反撃できずに殺された。

ミア(演:メリッサ・ボローナ)
ローマンの婚約者。マクレガー家とは幼い頃から一緒に育ち、ローマンと結婚する事になる。
メリッサ・ボローナは代表作に『ドッグ・イート・ドッグ』、『ネイバーズ』があります。
バチェロレッテ・パーティを楽しんでいたが、誘ってきたヴィンスたちを追い払った。
そのせいで狙われて誘拐されるが、それでも強気で脱出しようとするもマックスに捕まる。
ベガスに移動する際には閉じ込められた箱から脱出し、同じく囚われた女性たちを励ました。
最後は家を襲撃したマックスたちに応戦し、ローマンとの間に男の子が生まれて幸せに。

ジェス(演:ティファニー・ブラウワー)
ブランドンの妻。夫のブランドンとは仲が良く、結婚するローマンとミアとも仲が良い。
ティファニー・ブラウワーは代表作に『ヘルプ/心がつなぐストーリー』、『ジョナス・ブラザーズ/ザ・コンサート』などがあります。
結婚を控えていたローマンとミアに贈り物をするだけじゃなく、結婚資金まで提供した。
最後はブランドンたちを見送ったが、マックスの手下から拷問を受けて殺された。

ベイカー(演:ソフィア・ブッシュ)
女性刑事。エイヴリーの部下で彼を補佐して一緒に巨大人身売買組織を追っていた。
ソフィア・ブッシュは代表作に『モテる男のコロし方』、『マーシャル/法廷を変えた男』などがあります。
誘拐された巨大人身売買組織を追っていたエイヴリーをサポートするが、後手に回っている。
ミアが誘拐された事で新たな捜査が始まり、ようやくマックスが関わっていると知る。
マクレガー兄弟が法の外で動ける事を利用したエイヴリーに賛同して一緒に動く。
最後は逮捕されるマクレガー兄弟を見送り、エイヴリーとともに彼らの減刑に奔走した。

ジェームズ・エイヴリー(演:ブルース・ウィリス)
ベテラン刑事。巨大人身売買組織を長年追っている。事件を追うのに疲れて切っている。
ブルース・ウィリスは近年の出演作に『デス・ウィッシュ』、『ファースト・キル』がある。
いつも後手に回ってしまい、誘拐された娘たちがクスリ漬けで死んでいて落ち込んでいる。
ミアが誘拐された事でマクレガー兄弟と接触し、彼らを影から支えるようになる。
マックスがFBIとの取引で手出しができない状態になるが、マクレガー兄弟に任せる事に。
最後は法に縛られる警察を辞めて、高飛びしようとしたマックスを一人で射殺した。

ヴィンス(演:ショーン・ブロスナン)
巨大人身売買組織の幹部。マックスから商品の仕入れとクスリの投与を任されていた。
ショーン・ブロスナンは代表作に『ロビンソン・クルーソー』、『UFO/侵略』があります。
相棒のフランクに呼び出されて商品の質が低下している事を注意されて従う事に。
ナイトクラブでミアに声をかけるが、断られた事で逆上して彼女を誘拐してしまう。
そのせいでマクレガー兄弟の尋問を受けてしまい、ミアの囚われた場所に連れて行く事に。
最後はアジトにマクレガー兄弟を連れて行くが、銃撃戦によって射殺されてしまう。

マックス・リヴィントン(演:マイク・エップス)
巨大人身売買組織のボス。多くの部下を持ち、若い娘を誘拐してクスリ漬けにして売る。
マイク・エップスは代表作に『バイオハザードⅡ/アポカリプス』、『パージなナイト/ブラックさん家の史上最悪の12時間』などがあります。
クライアントからの依頼で上質な商品を迫られ、部下のヴィンスたちに厳しい態度を取る。
逃げようとした商品を捕まえると、全員を呼び出して目の前で笑いながら焼く危ない男。
マクレガー兄弟たちに商品を奪われてしまい、右肩を撃たれるもなぜか見逃される。
最後は高飛びしようとしたが、警察を辞職したエイヴリーによってあっさりと殺された。

感想

個人的な評価

本作は『スピーク』や『アザーズ/捕食者』で知られるブレット・ドノフーが監督を務めた作品となります。
やはり、ジャケットに大きく映っているブルース・ウィリスが一番の注目ポイントとなる。
しかしながら、近年のブルース・ウィリスは低予算映画で小銭を稼ぐイメージしかない。
主演じゃないのに大きく顔が出ているのは、他の出演者よりも知名度が高いからだと思う。
それでブルース・ウィリスの主演作だと期待したら、実はあまり出ていない事が最近多い。
しかも、主人公側ではなく、大抵の場合だとブルース・ウィリスのブランド力を活かしたショボイ悪役ばっかりです。
そんな本作は意外にもブルース・ウィリスは真っ当な役であり、法に縛られる警察の限界に嫌気を差した役となっています。
ただ、本作でも主演ではなく、あくまで主人公たちを裏からサポートする役に徹している。
なので、別にブルース・ウィリスじゃなくても良かったが、小銭稼ぎの為にはこういう役も請け負っているのでしょう。
物語は盛り上がりがほとんどなく、主人公側の兄弟たちは一人を救うのに身内を二人亡くすという本末転倒な展開となります。
ラストはまったくスッキリしない展開であるが、構成的にもずっとスッキリしていません。
まず、主人公側の兄弟たちはあまりにも詰めが甘すぎて、「そりゃ、そうなるだろう」と思わせるような頭の悪い展開を起こします。
普通なら非常の事態を考えて、安全策を徹底的に練るワケだが、兄弟全員がまさかの脳筋ばかりで最悪の状況が起きます。
明らかに彼らの対策不足にしか感じられず、次男と妻が無意味な犠牲となりました。
とにかく、兄弟の頭の悪さばかりが目立ったが、おいしいところ取りをしたブルース・ウィリスはさすがでした。
あれだけ苦労していた犯罪者の取締だったが、警察を辞めた途端に数秒で終わらせる結末は白けるの一言。
ブルース・ウィリスがちゃんとした役を観られる作品としては良かったと思います。