作品紹介
公開年月 | 2014/10/24 |
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ジャンル | ホラー/パニック |
原作 | なし |
監督 | ジェイク・ホーキンス、アンディ・ホーキンス |
脚本 | ジェイク・ホーキンス、アンディ・ホーキンス |
製作 | ジェイク・ホーキンス、アンディ・ホーキンス |
製作国 | イギリス |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
突如のゾンビ発生から15ヶ月後、数人の生存者たちは逃げ延びながら理想郷を目指して危険な旅をしていた。
一行はある廃校に逃げ込むが、そこにも凶悪なゾンビの大群がいて見つかるのも時間の問題。
ところが、その中に一人だけ他のゾンビとは異なる動きを見せるゾンビがいて、なんと彼は死んだ者を生き返らせる救世主であった。
登場人物&出演者
・ギブソン少佐(演:ジョー・レインボー)
理想郷へ向かう一行のリーダー。一行を先導して安全を確保しながら理想郷を目指す。
ジョー・レインボーは代表作に『Stag Night of the Dead』、『Night Junkies』がある。
現場経験の少ない将校で老兵であるマック軍曹から小バカにされてもめげない精神力を持つ。
いなくなったベッカを探すが、トラバサミとゾンビでサイクスが右足を切断して助かる。
廃校に到着してから具合が悪くなり、次第に精神的な崩壊を迎えて言動がおかしくなる。
最後はゾンビ化して軍曹を噛み、救世主により戻そうとするもベッカが撃ち殺してしまう。
・ボーモント(演:ダニー・ブラウン)
理想郷へ向かう一行のメンバー。スーツとネクタイをして、壊れたメガネをかける中年。
ダニー・ブラウンは代表作に『Les hommes au naturel』、『Boston Kickout』がある。
ハーデンとは肉体関係を持ち、一行の中には娘がいて仲が良いガンディーを認めない。
常に愛用のゴルフクラブを持ち歩き、ゾンビが出現した際には振り上げて首を飛ばしている。
エスターの暴走で救世主のいるところに連れて行き、逃げ出すも結局はゾンビの群れに遭遇。
最後はハーデンをゾンビ化させ、娘の襲って内臓を食い散らし、サイクスが介錯した。
・ハーデン(演:ジェイド・コルッチ)
理想郷へ向かう一行のメンバー。派手な見た目で道が悪い中でもスーツケースを持ち歩く。
ジェイド・コルッチは代表作に『St Milligans Whart』などがあります。
ボーモントとは気晴らしに肉体関係を結ぶが、あまりにも不能すぎる彼に嫌気が差す。
世界が崩壊した事にウンザリしていて、何かにつけて口悪く文句を言い放っている。
廃校に到着してから更に悪態をつくようになるが、暴走しそうな勢いを見せる。
最後はゾンビ化したボーモントに噛まれ、サイクスを襲うも十字架を口に突き刺され死亡。
・エスター(演:シャミソ・ムシャンビ)
理想郷へ向かう一行のメンバー。妊娠していて、ハーデンの問いかけに笑えない説明をした。
シャミソ・ムシャンビは代表作に『British Rationals』などがあります。
常に聖書などの言葉を引用して呟き、近くでボーモントとハーデンたちの性行為は気せず。
廃校に到着してからは少佐を看病していたが、救世主の存在を知ってボーモントを脅す。
ゾンビの仲間入りをするが、正気に戻されると赤ん坊を救ってもらえず暴走する。
最後は救世主を磔にし、自らの妊娠した腹部をガラス片で突き刺し、そのまま絶命する。
・ガンディー(演:サイモン・バーゲージ)
理想郷へ向かう一行のメンバー。同世代であるベッカと仲良くなり、何かと軽く考える。
サイモン・バーゲージは代表作に『Between the Silence』、『Knights of the Damned』などがあります。
野営地の近くに来たゾンビを倒す軍曹を見に行って、なぜか返り血を浴びてしまう。
廃校に到着してからベッカにずっと抱いていた肉体関係を素直に迫っていた。
凶悪なゾンビが侵入すると、戦う他の人を尻目に一人だけ隠れて難を凌いでいたチキン野郎。
最後は救世主をみんなの元に送るべく、囮になるもゾンビに噛まれ、サイクスが介錯した。
・ベッカ(演:レイチェル・ノッティンガム)
理想郷へ向かう一行のメンバー。ボーモントの一人娘で複数のドッグダグを身につけている。
レイチェル・ノッティンガムは代表作に『Dyuet』などがあります。
ドッグダグを集めるのが趣味で、ゾンビを見かけたら勝手に抜け出す悪いクセがある。
囚人であるサイクスがみんなから疎まれる中、唯一彼に優しい言葉をかけている。
廃校に到着してガンディーから肉体関係を迫られるが、凶悪なゾンビの登場で急変する。
最後はゾンビから元に戻そうとした少佐を撃ち殺し、ゾンビになった父親に食われてしまう。
・マック軍曹(演:ジム・スウィーニー)
少佐の命令に仕方なく従っている。命令を受ける度に「チキン野郎」とハッキリ言う。
ジム・スウィーニーは代表作に『天使の分け前』、『Sunset Song』などがあります。
野営地ではゾンビ対策に鈴をつけたヒモを仕掛け、近寄るゾンビはゴム手袋をして倒す。
少佐がトラバサミに引っかかり、サイクスの機転で足を切断した時も仕方なく彼を担ぐ事に。
廃校に到着してから安心していたが、凶悪なゾンビがいる事を知って警戒を強く持つ。
最後はバリケードを突破され、少佐を抱えようとしてゾンビ化した彼に噛まれて自殺した。
・サイクス博士(演:エリック・コーヴィン)
囚人服を着ていて両手両脚を手錠と鎖で繋がれている。理想郷に到着したら処刑される予定。
エリック・コーヴィンは代表作に『レジェンド・オブ・エクリプス/導かれし勇者の闘い』、『JIGSAW/デッド・オア・アライブ』などがあります。
トラバサミで足が引っかかり、噛みつかれた少佐の足を素早く切断して助けるも罵られる。
軍曹がリーダー役になってから扱いが多少良くなり、廃校に到着して活躍した事で自由に。
廃校にいるゾンビを調べているうちに救世主の存在を知り、治療できる確信を得る。
最後はエスターやベッカの暴走で計画が崩壊し、一人生き残ってゾンビの大群に挑んだ。
感想
個人的な評価
本作は完全なるタイトルをひと目見ただけで借りてしまったゾンビ映画です。
どうやらイギリスのゾンビ映画らしく、それだと『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ロンドンゾンビ紀行』などを思い出す事ができる。
ゾンビ映画ではないけど感染系ホラー映画として『28日後…』もなかなかの名作です。
そんな本作は今までのゾンビ映画と違った設定が最大の魅力だと宣伝文句になっています。
その設定とは触れられたゾンビは正気に戻り、千切れた四肢や内臓も元に戻るという救世主のゾンビというモノです。
かなりぶっ飛んだ設定だが、無限の可能性を持つゾンビ映画ならば問題はないでしょう。
物語としては安全に人々が暮らす理想郷を目指す一行がサバイバルして旅する展開となる。
これは王道的なゾンビ映画の構成であり、それが中盤まで続くので特に目新しさはない。
廃校に到着してから、いよいよ本作の目玉である救世主ゾンビが登場するけど、あまりにも地味すぎる姿にガッカリしました。
確かに頭を撫でられたゾンビは一瞬にして正気を取り戻すが、それについての説明は一切ないという状況です。
一方では生物兵器によるリアルな説明をしているのに、もう一方では奇跡だというフワッとした説明をしている。
あまりにもバランスが悪すぎるし、その奇跡を起こすゾンビも見た目はそんなに変わらないせいで今一つという印象でした。
イギリス映画という事でアクションは少なく、人間ドラマを展開しているけど、結局みんな暴走して取り返しのつかない展開となります。
確かに人間へ戻せる救世主の存在はオリジナリティに溢れるが、残念ながら演出や構成が下手すぎて設定はまったく活かせていない。
せっかくの良いアイデアなのだから、これを中心に物語をもっと深くまで掘って再構築した方がもっと面白い作品にできただけに残念でならなかった。