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ハード・パニッシャー VD-146

ハード・パニッシャー VD-146

作品紹介

公開年月  2013/12/23
ジャンル  アクション/犯罪
原作  なし
監督  スティーヴン・レイノルズ
脚本  スティーヴン・レイノルズ
製作  ジョナサン・ソスコット
製作国  イギリス
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

イギリス軍特殊部隊に所属する兵士ジミー・ヴィッカーズの元に、突然両親が死んだという知らせが届く。
アフガニスタンから急遽帰国したジミーは、父親が路上で強盗に襲われている女性を助けた事でギャング団に生きたまま火を付けられて惨殺された事を知る。
怒りが頂点に達したジミーは警察の力を借りず、軍で鍛え抜かれた鋼の肉体と冷徹な頭脳で究極の処刑人と化して復讐劇を開始するのだった。

登場人物&出演者

ジミー・ヴィッカーズ(演:ダニー・ダイア)
主人公。イギリス軍特殊部隊。アフガニスタンから帰ってくるが両親の死を知る事となった。
ダニー・ダイアは代表作に『ゾンビハーレム』、『ラン・オブ・ザ・デッド』があります。
信じられないような表情でバーにやって来るが、問題を起こすとしてテリーに追い出される。
両親を殺したギャングを制裁するべく、グリフから情報を聞き出して法の外で復讐を開始。
途中で正体がバレて警察に負われてしまい、脱走した軍からも復帰を要求される事に。
最後は復讐を遂げるが、妻も殺されてしまうと、その場を離れて犯罪者を殺す生活になる。

グリフ(演:マイケル・ライアン)
警察官。ジミーに両親が亡くなった事を伝えた。情報を欲しがるジミーに必要なモノを渡す。
マイケル・ライアンは代表作に『アクロス・ザ・ユニバース』、『戦火の馬』があります。
両親の死に落ち込んでいたジミーを励まし、ギャングのボスであるエヴァンスの事を伝えた。
エヴァンスを殺したジミーから四人の名前を渡され、復讐を止めるが現実を言われて黙る。
別の事件で被害者から話しを聞き上司に報告するが、軽くあしらわれた事で現実を再確認。
ジミーに協力している事でホランドからクビになるが、モーガンを殺した原因として非難。

モーガン(演:ロクサンヌ・マッキー)
ジミーの妻。獣医。離婚が迫った。アフガンで不在のジミーに代わって両親の葬式を行った。
ロクサンヌ・マッキーは代表作に『クライモリ/デッド・パーティ』、『ザ・ヘラクレス』などがあります。
アフガンにいたジミーに何度もメールをしていたが、返信がない事に不安を持っていた。
エヴァンスを焼き殺したジミーを出迎え、ケガした彼を治療すると忘れていた情愛を爆発。
ジミーがギャングを殺している事を知ってショックを受けるが、それでも彼とは離婚しない。
遠くへ逃げるべきだとジミーに言い聞かせるが、逃げ出したロブにより無残にも殺された。

ロニー(演:ニック・ネヴァーン)
ジミーの戦友。以前はジミーと同じ戦場で戦った仲間。現在はビジネスマンの仕事をする。
ニック・ネヴァーンは代表作に『ギャングスター・マッド・レジェンド』、『モンスター/変身する美女』などがあります。
大きな契約の時に契約相手の年増でビッチな妻を誘惑し、電話番号を渡してゲットする。
そこにやって来たジミーが武器の調達を頼まれ、その足で必要なモノをすぐに揃える優秀さ。
ジミーに起きた悲劇に同情し、止める事なく、逆に失敗しないよう彼を強く励まし見送る。

ホランド(演:アリスター・ペトリ)
警部。グリフの上司。正義よりも自分の昇進を第一に考える。何事も穏便に済ませたい。
アリスター・ペトリは代表作に『バンク・ジョブ』、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などがあります。
あくまで警視総監の座を欲しがり、ジミーの起こしている事件を利用して昇進を狙っている。
小さな事件については適当に対応して、事を荒立てず、事件現場では半分悪ふざけをする。
リーチ大佐からジミーの引き渡しを要求されるが、プライドを守る為になぜか拒否した。
最後はギャングを逃してジミーを捕まえようとするが、そのせいで彼の妻が殺されてしまう。

ウォーレン・エヴァンス(演:ジョシュア・オセイ)
ギャングのボス。一軒家に住んで麻薬などのクスリを作り、欲しい人には高値で売っている。
ジョシュア・オセイは代表作に『Johnny: The Life of an Oxymoron』、『Bliss!』がある。
弟を殺したヴィッカーズ夫妻に押し入り、二人を縛って生きたまま焼き殺して復讐を果たす。
グリフの情報でジミーに捕まり、シートに縛られ、仲間の名前を書かせて焼き殺される。

ケイレブ(演:ライアン・オリヴァー)
エヴァンスたちのギャング仲間。ムキムキの筋肉を持つ。金の強奪に失敗した仲間を笑う。
ライアン・オリヴァーは代表作に『ストリート・ファイターズ』などがあります。
エヴァンスが殺されてしまい、それをやった犯人としてレオンとロブに襲撃される。
ロブを人質に取ったジミーが家に侵入し、仲間と女を殺されて拘束されてしまう。
靴ヒモで手と足を縛られた状態で化学反応を起こした薬剤を頭部に流され、溶けて死亡。

ダニー(演:サム・ハドソン)
金を奪おうとしてジミーの父親に蹴散らされたギャングの一人。ヒョロヒョロが特徴。
サム・ハドソンは代表作に『Enchantress』などがあります。
バーでエヴァンスを殺した犯人を捕まえようとレオンやロブと酒で乾杯した。
トイレに行っている時にジミーが現れ、反撃する間もなく気絶されて連れて行かれた。
歯の治療で口を固定する器具を付けられ、2リットルのセメントを飲ませて窒息して死亡。

レオン(演:アレクシス・ロドニー)
金を奪おうとしてジミーの父親に蹴散らされたギャングの一人。前歯の一本の金歯が特徴的。
アレクシス・ロドニーは代表作に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』などがあります。
エヴァンスが殺されてしまい、その犯人がいつも揉めていたケイレブだと推測して襲撃した。
結局、人違いだと分かって退散するが、他の仲間とともにエヴァンスを殺した男を探す。
おっぱいパブにいたところをジミーに見つかり、逃げ出して追いかけられた末に捕まった。
鎖で両足を壁に、両手を車に繋がれ、そのままジミーが発車させると体が千切れて死亡。

ロブ(演:ジョセフ・アルティン)
金を奪おうとしてジミーの父親に蹴散らされたギャングの一人。常にパーカーを被っている。
ジョセフ・アルティンは代表作に『ブライアン・ジョーンズ/ストーンズから消えた男』、『イースタン・プロミス』などがあります。
エヴァンスが殺されてしまうと、レオンとともに犯人はケイレブだと決めつけて襲撃した。
ダニーに電話をした時にジミーが出ると、ようやく犯人を知るがなんとか逃げ回っていた。
ジミーを捕まえようとホランドが病院から逃がされ、モーガンを殺してしまう悲劇を起こす。
本来ならサリンを血管に注入されるはずが、妻を殺されたジミーが逆上して射殺された。

感想

個人的な評価

本作は新世代のアクション俳優と言われるダニー・ダイアの主演作となります。
ダニー・ダイアは『必殺処刑人』、『30アサルト/英国特殊部隊』などで知られる若手のイギリスの俳優となっています。
残念ながら個人的にダニー・ダイアの印象はあまりなく、本作で本格的に知る事となります。
タイトルからしてマーベルのスーパーヒーローである『パニッシャー』を連想させます。
その『パニッシャー』も三度実写映画化しているが、決定的な成功には至っていないのだが。
最後まで鑑賞すると、本作の邦題の意味合いがよく分かると思います。
なぜなら、最後は完全に『パニッシャー』のやっている事と同じような法外の制裁をしているという感じになります。
ただ、『パニッシャー』の場合はもっとスーパーヒーローのような分かりやすさがあります。
それに対して、本作は復讐を始めるのは早いが、なぜかその後の展開がモタモタしている。
主人公であるジミーは淡々と復讐劇を展開していくけど、周囲の人間に視点が飛び回るせいでテンポが悪くなっています。
多くを語らないジミーの代わりに彼はどんなスゴイ人間なのか説明しているが、これが致命的に作品のテンポを悪くしています。
どうしても主人公の設定を説明して、説得力を持たせようとした演出だが、明らかにマイナスとしか思えないです。
何よりジミーは選ばれた兵士だと言っているが、演じているダニー・ダイアの体がダボダボしすぎるせいで説得力が皆無です。
現役の軍人ならば、もっと引き締まった体をしているはずなので、あのゼイニクを見せられたら逆に笑ってしまいます。
しかも、周囲がジミーの凄さを語っているのが気の抜けた上半身を見せた後なので、もうこれはイギリスのジョークなのかと思ってしまうほどでした。
復讐劇については淡々としていて、それだけなら悪くないし、拷問のスペシャリストという設定もちゃんと活かされている。
本作の問題はダニー・ダイアの体と、後半になってから登場人物が急に増えてテンポを悪くしている点だと思います。
あとは『パニッシャー』とイメージが被りすぎていて、トーマス・ジェーンの家族を失った作品、レイ・スティーヴンソンの寡黙な作品の方が遙かに面白いです。
本作のラストは予測できたが、まさかのノーネクタイのシャツとスーツ姿は残念すぎた。
別にドクロを彷彿とさせるデザインの服装を着ろとは言わないが、もう少しそれらしい格好だったら良かったと感じました。

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