悪魔のいけにえ2 RE-2824

作品紹介

公開年月  1986/08/22
ジャンル  ホラー/スプラッター
原作  なし
監督  トビー・フーパー
脚本  L・M・キット・カーソン
製作  メナハム・ゴーラン、ヨーラン・グローバス
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

テキサス州の惨劇から13年後のある日、ラジオ局にリクエスト電話をかけた若者が殺された。
かつて殺人一家に甥を殺された保安官はラジオでその一部始終を聞いていた。
そこで甥の復讐を果たすべく武器を買い込み、殺人一家がいるとされる遊園地の跡地に乗り込むのであった。

登場人物&出演者

レフティ・エンライト(演:デニス・ホッパー)
主人公。元レンジャー。ソーヤー一家に殺された甥と姪を殺され、長年犯人を探している。
デニス・ホッパーは代表作に『ブルーベルベット』、『スピード』などがあります。
目星のつけた場所で独自に調査するが、当局から白い目で見られて現場を追い出される。
協力しに来たストレッチを追い返し、一人だけで戦えると虚勢を張るも結局は助力を求める。
巨大なチェーンソーと小さいチェーンソーを2つ購入し、ストレッチを利用して犯人を発見。
最後は一家のアジトに乗り込み、レザーフェイスに善戦して手榴弾の爆破で行方不明になる。

ストレッチ(演:キャロライン・ウィリアムズ)
もう一人の主人公。ラジオ局のDJ。リスナーの電話からレザーフェイスの復活を知る。
キャロライン・ウィリアムズは代表作に『デイズ・オブ・サンダー』、『グリンチ』がある。
レフティに協力を求めるが、一度は断れるが、次には録音テープをラジオ局で流した。
知りすぎたせいでチョップトップとレザーフェイスにラジオ局を襲撃されるも生き延びる。
二人を逃さない為に遊園地まで追うが、レフティの前でなぜか穴に落ちてしまう。

LG(演:ルー・ペリーマン)
ストレッチと一緒にラジオをしているエンジニア担当。ツバをどこにでも吐くクセを持つ。
ルー・ペリーマンは代表作に『ポルターガイスト/1982年版』、『ブルース・ブラザース』などがあります。
エンジニア担当なのにリスナーの電話を切れず、そのまま番組中に惨殺されるまで流した。
コーヒーを買って帰ってくると、チョップトップとレザーフェイスに襲われてしまう。
チョップトップにハンマーで頭を叩き割られるも死なず、食料にされるべく連れ去られる。
最後はレザーフェイスに顔の皮を剥がされるも、捕まったストレッチを助けて死んだ。

コック/ドレイトン・ソーヤー(演:ジム・シードー)
ソーヤー一家の長男。州が開催するバーベキュー大会を連続で優勝している有名人。
ジム・シードーは代表作に『パニック・オブ・シンドローム/危機一髪巨大原子炉大爆発!』などがあります。
その秘訣はソースではなく、素晴らしい肉という事でみんなに秘密している商売人。
各地に評判のバーベキューを売りつけ、金を儲けてアジトの遊園地跡を修復している。
アジトに忍び込んだストレッチを捕まえ、肉にしようとするがレフティの邪魔に遭う。
最後はケツをチェーンソーで切られ、もうこれまでと悟って手榴弾でみんなを道連れにする。

チョップトップ/ロバート・ソーヤー(演:ビル・モーズリー)
ソーヤー一家の次男。ベトナム帰り。頭に金属のプレートを埋め込んで頭髪はかなり薄い。
ビル・モーズリーは代表作に『マーダー・ライド・ショー』シリーズ、『デビル・ハザード』などがあります。
火であぶったハンガーを頭のプレートに擦りつけ、常に支離滅裂な言動をしている。
知りすぎたストレッチのラジオ局にレザーフェイスとやって来て、LGを捕まえて食料にする。
アジトに忍び込んだストレッチを捕まえるが、邪魔をしたレフティに驚くも彼女を追った。
最後は祖母がいる場所にいたストレッチを追い込むが、チェーンソーを食らって穴に落ちた。

レザーフェイス/ババ・ソーヤー(演:ビル・ジョンソン)
テキサスの連続殺人鬼。ソーヤー一家の四男。人の皮を被ったマスクと怪力を持つ大男。
ビル・ジョンソンは代表作に『REPO!レポ』、『デビルズ・リジェクト/マーダー・ライド・ショー2』などがあります。
いつもチョップトップと行動を共にして、調子に乗った二人組を一緒に殺して連れ去った。
知りすぎたストレッチのラジオ局にチョップトップと襲撃するが、彼女に惚れて見逃す。
アジトにいたストレッチとダンスをするが、調理の為に連れ出すもレフティが邪魔をした。
最後はレフティと一騎打ちをするもチェーンソーを腹に刺され、コックの手榴弾で行方不明。

感想

個人的な評価

本作は大ヒットした前作に引き続いてトビー・フーパーが監督を務めています。
当然のように真面目だった前作と同じような雰囲気と思えば、なぜか思い切って別物とも言えるほどのリニューアルとなります。
登場人物はソーヤー一家やサリーの叔父と言った関係者が出ているが、雰囲気がガラリと変わっています。
全体的に明るい雰囲気で殺人一家の狂気と復讐をしようとする元レンジャー、そこに巻き込まれるラジオのDJが登場します。
本作はとにかく、トビー・フーパー監督が似たような作品にしたくないという思いが強く出た展開となっています。
その為、前作のような雰囲気を期待していた人には肩透かしを食らわせる結果となります。
コミカルな要素を多く取り入れ、殺人鬼の代表格であるレザーフェイスのチェーンソーを上げて地団駄を踏む姿が印象的である。
更に復讐をしようとする元レンジャーをデニス・ホッパーが演じる事で、何か深い部分での意味合いを期待させられます。
結局は深い作戦などなく、なぜかチェーンソーを買って対抗しようとする力業しかなかった。
まさかレザーフェイスと真正面からチェーンソーで斬り合うなど、誰が予想できたのかという超展開が繰り広げられます。
それにく加え、なぜかレザーフェイスが年増の主人公にひと目惚れするなど、トビー・フーパー監督はかなりの博打に出ています。
個人的にはシリアスな方が好きなので、本作の展開には驚かされてしまい、ちょっとばかり期待を外れてしまった感じがある。
しかし、冷静に観てみるとキャラクターの造形にこだわりがあって、レザーフェイスの他にコックやチョップトップもかなり濃いです。
一切会話をしないレザーフェイスに変わって、言いたい事を言うコック、支離滅裂で危ない雰囲気しかないチョップトップの怖さもしっかりある。
そこにまさかの力業しか考えていない復讐者の元レンジャー、あとは巻き込まれたのに最後は覚醒するヒロインもなかなかでした。
期待していた内容とかなり違っていたが、トビー・フーパー監督の博打と心意気、キャラクターの濃さで見事にカバーしていた作品でした。