シャイニング RE-167

作品紹介

公開年月  1980/05/23
ジャンル  ホラー/サスペンス
原作  スティーヴン・キング 『シャイニング』
監督  スタンリー・キューブリック
脚本  スタンリー・キューブリック、ダイアン・ジョンソン
製作  スタンリー・キューブリック
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

小説家志望のジャック・トランスは閉鎖されるホテルの管理人の仕事に採用される。
妻のウェンディと息子のダニーを引き連れ、ジャックは執筆を兼ねて冬の5ヶ月間を管理人としてホテルにやって来る。
しかし、かつてホテルで管理人をしていた男が精神に異常をきたし、家族を殺したという話しをジャックは聞かされるのだった。

登場人物&出演者

ジャック・トランス(ジャック・ニコルソン)
主人公。小説家志望。スランプ中で書けず、ホテルの管理人で静かな場所での執筆を望む。
ジャック・ニコルソンは近年の出演作に『幸せの始まりは』、『最高の人生の見つけ方』などがあります。
妻のウェンディと息子のダニーを連れて、展望ホテルに来ると当初は普通に過ごしていた。
責任者から聞かされた事件が頭の片隅にあり、執筆が進まず段々とイライラしていく。
家族を惨殺したグレーディーと取引をして、ウェンディとダニーを殺そうと暴走を始める。
最後は心配で来たハロルドを殺すが、迷路から投げ出せず、そのまま凍死して住人となる。

ウェンディ・トランス(演:シェリー・デュヴァル)
ヒロイン。ジャックの妻でダニーの母親。専業主婦。スランプのジャックを心配している。
シェリー・デュヴァルは代表作に『三人の女』、『バンデッドQ』などがあります。
ジャックが展望ホテルの管理人に採用されると、約束していたようにダニーとともに来る。
イライラするジャックから忠告を受け、ダニーがケガした事で夫の暴力を強く警戒する。
突然暴走して始めたジャックを一度閉じ込めるが、そこらか脱出されドン底の恐怖を味わう。
最後は迷路から出てきたダニーと合流し、ハロルドの持ってきた除雪車でそのまま脱出した。

ダニー・トランス(演:ダニー・ロイド)
ジャックとウェンディの息子。トニーという架空の友達がいて、未来について教えてくれる。
ダニー・ロイドは本作が長編映画デビュー作となります。
展望ホテルで料理長のハロルドに案内され、二人っきりになりお互いに超能力があると判明。
一人で遊んでいると双子の姉妹を見て、237号室に入って女性に首を絞められてしまう。
その後はホテルが持つ危険な空気に影響されるが、ウェンディの言葉で正気を取り戻した。
最後は暴走するジャックに迷路まで追われるが、脱出してウェンディとともにホテルを去る。

ハロルド(演:スキャットマン・クローザース)
展望ホテルで料理長を務めている。管理人として来たウェンディとダニーを案内していた。
スキャットマン・クローザースは代表作に『ポギーとベス』、『トワイライトゾーン/超次元の体験』などがあります。
実は超能力の持ち主で「ジャイニング」と呼んでいて、人が見えないモノが見えるという。
ダニーも同類だと分かって理由を聞くと、トニーから237号室について聞かれてしまう。
すぐに237号室には何もないとごまかし、ダニーには絶対に近寄るなと強く警告していた。
最後は心配してホテルに来ると、暴走するジャックに斧で心臓部を刺されてあえなく死亡。

ロイド(演:ジョー・ターケル)
展望ホテルのバーにいるバーテンダー。イライラが最高潮に達したジャックだけが見える。
ジョー・ターケルは代表作に『現金に体を張れ』、『ブレードランナー』などがあります。
酒が飲みたかったジャックにバーボンを提供し、金がなかった彼のツケを当然のように承諾。
ジャックの止まらないグチを同じは表情で受け止め、特に何も言わず彼を満足させていた。
最後はパーティが開催され、ジャックが来るとバーボンを出して、彼の支払いを断った。

グレーディー(演:フィリップ・ストーン)
1970年に展望ホテルの管理人を務めていた。妻と双子の姉妹の娘たちとホテルに連れて来た。
フィリップ・ストーンは代表作に『007/サンダーボール作戦』、『時計じかけのオレンジ』などがあります。
孤独に耐えられず、妻や双子の娘たちを斧で惨殺し、最後は猟銃で自分の頭を吹っ飛ばした。
パーティが開催されていると、ウェイターとして働くも管理人だった事は記憶になかった。
ジャックから管理人だったと詰め寄られると、彼の息子に邪魔されていると相談した。
更にハロルドが自分たちの世界に来る事に難色を示し、ジャックに来ないように頼んだ。
最後は暴走するジャックが倉庫に閉じ込められると、絶対に殺すと約束して彼を解放した。

感想

個人的な評価

本作はスティーヴン・キングの同名小説を基に製作された作品となります。
監督と脚本を務めるのは、多くの監督や役者から崇拝されている完璧主義者のスタンリー・キューブリックです。
とにかく、この作品が残してきた数々のシーンは今でも大きな影響を与えています。
まさにインパクトのあるシーンを生み出した天才であり、特徴的な音楽の使い方も独特のこだわりが他の監督とは段違いである。
この作品で有名なのはキューブリック監督と原作者スティーヴン・キングの対立でしょう。
スティーヴン・キングが気に入らず、自分でドラマをプロデュースするぐらい毛嫌いしていたという有名なエピソードがある。
とは言っても、基本的にスティーヴン・キングは捻くれ者だからほとんどの実写化した作品にケチをつけていますが。
なんと言っても、主演のジャック・ニコルソンが凄まじい怪演をしています。
徐々に狂気へ陥っていく過程だけじゃなく、それを表現する顔の表情もまた強烈なインパクトを生み出しています。
そのおかげで未だにネタとしてジャック・トランスの画像が多く出回っている。
対してヒロインを演じるシェリー・デュヴァルはそこまで上手くないが、完璧主義者のキューブリック監督は何かの意図があって、敢えて彼女を使っていると思います。
多分、ヒロインに上手い人を置いてしまうと、今度はジャックのクセが強い演技が浮いて、コメディに転化する危険性があったからだろうと推測しています。
それでもシェリー・デュヴァルはキューブリック監督と何度も衝突し、ストレスで髪の毛が抜け落ちるほどだったという。
今では古典ホラー映画の一本となっていますが、正直言って、世間で評価されるほど面白いとは感じないです。
そもそも、個人的にキューブリックの作品は肌に合わないので仕方ありませんが。
とは言っても、キューブリックの作品の中では個人的に一番楽しめたと思います。