作品紹介
公開年月 | 1990/01/27 |
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ジャンル | パニック/アクション |
原作 | なし |
監督 | アンソニー・リッチモンド |
脚本 | ティト・カルピ |
製作 | フルヴィオ・ルチザーノ、ニーノ・セグリーニ |
製作国 | イタリア |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
大統領と部下の不正を電話に録音した男は金銭を要求していたが、殺し屋に命を狙われ、ディスクは兄のデヴィッドに渡そうとする。
デヴィッドはディスクを受け取るも目の前で妹が殺され、今度は命を狙われる事に。
ディスクを手にしたデヴィッドは殺し屋の追撃をなんとか逃れ、大統領の不正を暴こうとするのだった。
登場人物&出演者
・デヴィッド・ジーグラー(演:トリート・ウィリアムズ)
主人公。メキシコで貸しボート屋を経営している。片眼のサメ「サイクロプス」の名付け親。
トリート・ウィリアムズは近年の出演作に『アニタ/世紀のセクハラ事件』、『ブライト・ウェポン』などがあります。
サメによってボートが持っていかれるが、必死になって取り戻して逆に捕獲するほどの腕前。
今の生活に落ち着くまでなんでもやっていて、危険な事すらも過去にやっていたという。
リズがサイクロプスに食われ、やって来たトニーを倒すと、ダイヤを取り戻そうと海に潜る。
最後はサイクロプスとの一騎打ちで勝ち、死を偽装してロゼンスキーを騙し通した。
・リズ・クラウド(演:ジャネット・アグレン)
デヴィッドの元妻。デヴィッドと離婚している。スポーツジムの返済に困っている模様。
ジャネット・アグレンは代表作に『食人帝国』、『片腕サイボーグ』などがあります。
ロゼンスキーがデヴィッドからディスクを手に入れるべく、取引を持ちかけられる事になる。
メキシコにやって来るとデヴィッドにロゼンスキーの条件を話すが、拒絶されてしまう。
最後は一緒に逃げ出そうとボートに乗るが、事故で爆発し、サイクロプスに食われた。
・パコ(演:アントニオ・ファーガス)
パナマ出身の黒人。自称デヴィッドの相棒。白いスーツを着て、いつも葉巻を吸っている。
アントニオ・ファーガスは代表作に『クール・ワールド』、『スカイライン/奪還』がある。
デヴィッドが捕まえたサメに100ドルを賭けて腕を入れるが、詐欺だと暴れて店が大乱闘に。
ジェームズのせいで命が狙われるデヴィッドを一番心配し、逃げない彼に怒っていた。
リズと相談してデヴィッドをムリヤリ連れ出そうとするが、ボートが爆発炎上してしまう。
最後はデヴィッドがトニーたちを倒し、相棒が死んだ事にしてロゼンスキーを追い出した。
・マティア神父(演:クリストファー・コネリー)
デヴィッドがいつも立ち寄っている教会の神父。貧しい子供たちの為に教会を開放している。
クリストファー・コネリーは代表作に『大捜査』、『ジャンゴ/灼熱の戦場』などがあります。
以前からジェームズの素行を知っていて、彼から届いた手紙をデヴィッドに渡していた。
ジェームズがデヴィッドの前で死ぬと、追っ手が来ると分かって逃げるように説得を試みる。
昔はやんちゃをしていたが、リズを失ったデヴィッドの心中を察して励ます言葉をかける。
最後はトニーに捕まって人質になるが、銃で狙われていたデヴィッドをなんとか助けた。
・ジェームズ・ジーグラー(演:カルロ・ムカリ)
デヴィッドの弟。過去に兄をトラブルで巻き込んで、危うく刑務所行きになるところだった。
カルロ・ムカリは代表作に『The Bride’s Journey』、『Bridge to Hell』などがあります。
そのせいでデヴィッドと疎遠となってしまうが、今回の危険な賭けに追われる事になる。
最後は一度トニーの部下による追跡を逃れるが、殺し屋によって結局は殺されてしまう。
・トニー(演:ステリオス・カンデリ)
イナスコ社の幹部。ロゼンスキーの右腕。強請ってきたジェームズを追跡するも失敗した。
ステリオス・カンデリは代表作に『Mr.レディMr.マダム2』、『デモンズ』などがあります。
ジェームズが向かうのはデヴィッドのいる場所だと知っていて、余裕の態度で追跡する。
部下がジェームズを殺した事でディスクがデヴィッドに渡り、時間の猶予がなくなり焦る。
リズによって取引が上手くいったと思ったロゼンスキーだったが、勝手に殺しをする事に。
最後は神父たちを人質にしてデヴィッドを追うが、結局はサイクロプスに食われてしまう。
・ロゼンスキー(演:ジョン・ステイナー)
イナスコ社の社長。5年間に渡ってジェームズに大統領との会話を録音させる仕事を任せた。
ジョン・ステイナーは代表作に『カリギュラ』、『サロン・キティ』などがあります。
そのせいで強請を行ったジェームズから録音ディスクを奪うべく、トニーにすべて任せる。
トニーの部下がジェームズを殺し、一刻も早くディスクを手に入れるべく冷静に対処する。
早速とデヴィッドの元妻であるリズと会い、ジムの返済を肩代わりする代わりに取引を出す。
最後はトニーの死を知り、自ら出向いてディスクとデヴィッドの死を確認して立ち去った。
感想
個人的な評価
本作は元々のタイトルが『死海からの脱出』であり、今のタイトルは新たに付けられている。
なぜタイトルを変えたのか分かりませんが、『ジョーズ・アタック』になった事でよりワケが分からなくなっています。
一応はサメ映画の体裁を保っているけど、基本的に主人公が危ない企業に狙われる事となる。
当時はまだ現役バリバリだったトリート・ウィリアムズが若々しく、今の残念な姿とは大違いに時間の残酷さを思い知らされました。
本作の面白いところはアメリカの映画ではなく、なぜかイタリア映画だという点だろう。
なぜにイタリア映画なのか分からないが、中身はどう考えてもアメリカ映画にしか見えない。
そもそも登場人物たちは英語をしゃべっているが、イタリア語訛りがあって、ムリヤリしゃべっているようにしか感じなかった。
内容としてはアメリカ映画じゃないので、決して派手とは言えないが、なぜかサメに食われるシーンはやたらとグロテスクでした。
サメにも「サイクロプス」という名前があるのだが、ラストに主人公と対決した時は周りを泳ぐだけで襲う気がまったくなかったのが笑えた。
あれだけ人間を察知したら真っ先に突進して、腸を抉り出して食い散らかすのに、最後は主人公の周りをゆっくりと泳ぐだけでした。
しかも、なんだか水中での闘牛ならぬ、闘鮫になってしまい、ギャグにしか見えなかった。
当時はまだ第一線で活躍していたトリート・ウィリアムズの主演作だが、あまりにも地味すぎてかなり微妙でした。
サメ映画の醍醐味もほとんどないし、ラストの対決なんて拍子抜け過ぎてコメディ映画にしか見えなかった作品でした。