作品紹介
公開年月 | 2018/11/23 |
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ジャンル | コメディ/アクション |
原作 | ジャン 『Superlopez』 |
監督 | ハビエル・ルイス・カルデラ |
脚本 | ボルハ・カベアガ、ディエゴ・サン・ホセ |
製作 | フランシスコ・ラモス、ジスラン・バロワ、ほか |
製作国 | スペイン |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
一見平凡な男であるロペスは小さい頃から超人的なパワーを持つが、社会に溶け込む為にずっと隠して普通に生活していた。
そんなある日、暴走している地下鉄に遭遇すると、人々を救うべく秘密のパワーを発揮する。
当然のように目立ったロペスは世間に知られる事になり、長らく彼を探していた敵が友人や家族などを巻き込む事態に陥るのだった。
登場人物&出演者
・ロペス/スーパーロペス(演:ダニ・ロビラ)
主人公。チトン星出身で科学者の父と母によって生み出され、独裁者の魔手から逃れてきた。
ダニ・ロビラは代表作に『『100メートル』、『キャプチャー・ザ・フラッグ/月への大冒険!』などがあります。
自動車修理工の父親と専業主婦の母親という平凡な家庭に育てられて力を隠して生活する。
大学時代の友人ルイサが職場にやって来て、隠していた力を使った事でアガタに知られる。
アガタによってチトン星へ連れ帰る事を拒否し、ルイサとハイメがそのせいで捕まる。
最後はスーパーヒーローとして覚醒し、アガタを倒してチトン星を救って地球に残った。
・ルイサ(演:アレクサンドラ・ヒメネス)
ヒロイン。ロペスとは大学時代の友人。ロペスの職場に8回の面接を経て採用される。
アレクサンドラ・ヒメネスは代表作に『最終爆笑計画』、『ゴースト・スクール』がある。
以前からロペスになぜか気が合って、力がバレないように隠す彼をしつこく誘っていた。
奥手なロペスの態度に苛立ち、酔っぱらった勢いで彼を挑発してようやくキスをした。
アガタのテクノロジーで偽物のクローンを作られ、まったく事情が分からず捕まってしまう。
最後はロペスの正体を知って助け出され、彼と同棲するようになるも相変わらずイライラ。
・ハイメ(演:フリアン・ロペス)
ロペスが勤める会社の上司で友人。人事部長という立場を使って何度も面接で女を口説く。
フリアン・ロペスは代表作に『となりのテロリスト』、『ダンシング・トライブ』がある。
直接的なアプローチをせず、何回かの面接で情報を引き出して回りくどく口説いている。
ロペスに迫ったルイサの行動を見て落胆し、アガタに拉致されるも彼女に協力してしまう。
クローンのルイサを通じてロペスに唯一の友人だと言われ、感動してアガタを裏切った。
最後は捕まっていたところでロペスに助け出され、その後は彼とは良き友人となった。
・アガタ(演:マリベル・ベルドゥ)
チトン星の独裁者スコルバ将軍の娘。地球へ逃げたロペスを連れ帰る事を自ら申し出た。
マリベル・ベルドゥは代表作に『パンズ・ラビリンス』、『ザ・エンド』などがあります。
ロペスを見失ってしまい、アメリカではテクノロジーの女王として君臨して彼を探し続ける。
ようやくロペスを見つけるとスペインに来て、彼を説得しようとするも失敗してしまう。
ロペスを捕まえるも逃げられてしまい、父親が落胆すると、彼を殺害して独裁者の座を奪う。
最後はロペスを抹殺しようとロボットを操るも倒され、チトン星に戻って監禁された。
・スコルバ将軍(演:フェラン・ラニェー)
チトン星を支配している独裁者。一族は銀河のあらゆる惑星を支配するほどの実力者だらけ。
フェラン・ラニェーは代表作に『ボルテージ』、『ごめん、でもルーカスは僕を好きだったんだ』などがあります。
幼かった娘のアガタに地球へ逃げたロペスを追わせるが、30年も見つからずに呆れていた。
ようやくロペスを見つけた事により、直々にチトン星から地球へ来るも逃げられていた。
最後は娘の失態に落胆するが、彼女に引導を渡された事でようやく認める結果となった。
感想
個人的な評価
本作はスペインで人気の同名漫画を基に作られています。
配給の権利をネットフリックスが得ていて、独占的に配信されています。
基本的な設定は完全に「スーパーマン」のパロディであり、スペイン版『スーパーマン』という感じになっています。
「スーパーマン」と違ってコミカルな内容で、スーパーロペス自体は冴えないヒゲ面のオッサンとなっている。
本作はスペインの笑いが中心なので、残念ながら日本との笑いの感覚がかなり違っている。
スーパーヒーローとしてのビジュアルが非常に残念であり、これが笑いに繋げるだろうけどまったく面白くありません。
ヒロインは常にイライラして魅力がなく、何より肉食系でロペスをずっと誘っているビッチにしか見えなかった。
友人で上司のヤツも最初はヒロインと仲良くするロペスに嫉妬するが、すぐに和解する物分かりが良すぎて不自然に感じる。
魅力のないキャラクターばっかりしかいない中、悪役のアガタはマリベル・ベルドゥが演じている事で美しさは際立っていた。
あと10年ぐらい若ければもっと魅力的になっていただけに少し残念なところでした。
全体的にコミカルな要素は何一つ笑えないが、冴えないオッサンがスーパーヒーローという設定は悪くないと思った。
ただ、それを活かせるようなストーリーでもなく、脇役に魅力がなかったのは致命的で、悪役も設定としても弱すぎて引き立て役にもなっていない。
所詮は「スーパーマン」をマネただけの作品なので、この程度だと言える内容でした。