死霊船/メアリー号の呪い RE-3233

作品紹介

公開年月  2019/10/11
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  マイケル・ゴイ
脚本  アンソニー・ジャスウィンスキー
製作  タッカー・トゥーリー、スコット・ランバート、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

長年自分の船を持ちたいと思っていたデヴィッドは、妻のサラと二人の娘とのより良い生活を夢見ていた。
ある日、オークションで見かけた70年前の船“メアリー号”に魅せられたデヴィッドは、これこそが家族の希望だと妻を説得して購入してしまう。
しかし初めての船出の日、家族に不可解な現象が次々と襲いかかり、沖へ進むにつれて次第に恐怖の淵へ追い詰められていくのだった。

登場人物&出演者

デヴィッド(演:ゲイリー・オールドマン)
主人公。漁師。雇われて仕事する日々に疲れ、生活を変える為にメアリー号を購入する。
ゲイリー・オールドマンは近年の出演作に『キラーズ・セッション』、『ザ・ランドロマット/パナマ文書流出』などがあります。
相談なしでメアリー号を購入してサラに怒られるが、家族が一緒になる理由で許される。
メアリー号で起きている超常現象を見て見ぬフリをして、引き返さないと強く宣言していた。
現実に向き合って呪いは本物だと確信し、暴走するマイクを倒して船から降りようとする。
最後は背後から迫った幽霊にどうする事もできず、物理攻撃によってあっさりと殺された。

サラ(演:エミリー・モーティマー)
ヒロイン。デヴィッドの妻。漁師の妻として家を空ける夫に不満をずっと持っていた。
エミリー・モーティマーは代表作に『ゴースト&ダークネス』、『ヒューゴの不思議な発明』などがあります。
メアリー号を勝手に買った夫に最初は賛同しなかったが、彼の思いを聞いて認める事に。
次々と起きている不吉な出来事に確信を得ると、デヴィッドに訴えるも相手にされず。
デヴィッドとのケンカに疲れ、幽霊の存在を認めるが、マイクの暴走で殺されそうになる。
最後は娘たちと海へ逃げ出すが、実際はすでに幽霊に体を奪われ、尋問を受ける事になった。

リンジー(演:ステファニー・スコット)
デヴィッドとサラの長女。恋人のトミーを船に連れてくる。スタイルに自信を持っている。
ステファニー・スコットは代表作に『インシディアス/最後の鍵』、『ビューティフル・ボーイ』などがあります。
家族の絆が崩壊している事を最も感じていて、メアリー号の購入でも復活しないと考える。
トミーだけが話し相手になっていたが、彼を途中で降ろしたせいで両親との仲は最悪になる。
メアリーの独り言が気持ち悪いと話しかけると、ビンを顔に投げつけられてケガを負う。
最後はデヴィッドとサラたちの奮闘で船を出るが、嵐で荒れた海で何もできず溺死をする。

メアリー(演:クロエ・ペリン)
デヴィッドとサラの次女。メアリー号と同じ名前で、それを購入した事に一番喜んでいた。
クロエ・ペリンは代表作に『ディアボリカル』、『ジュラシック・ワールド』があります。
メアリー号の試乗から幽霊に取り憑かれ、それ以降は絵を描いているだけで存在感が消える。
デヴィッドとサラがケンカに疲れ、ようやく幽霊の存在を認め合うと発作を起こしていた。
顔が青白くなって、ずっと目を開けたままの状態になり、家族の呼びかけに反応せず。
最後はデヴィッドとサラたちの奮闘で船から出るが、リンジー同様に溺死をしてしまう。

マイク(演:マヌエル・ガルシア=ルルフォ)
デヴィッドと同じ漁師で弟分。家族同然として付き合う。サラの問題をよく知っている。
マヌエル・ガルシア=ルルフォは代表作に『マグニフィセント・セブン』、『6アンダーグランド』などがあります。
トミーが船から降ろされ、リンジーと仲違いしたサラの元に来てなんとか励ましていた。
メアリー号では操舵手として船を操作してたが、抵抗する事なく幽霊に取り憑かれていた。
幽霊の導く進路に従っていて、デヴィッドたちを生け贄として捧げるべきだと話した。
最後はデヴィッドとサラの反撃を受けてしまい、水中銃の矢を食らって海へ落ちて死亡。

トミー(演:オーウェン・ティーグ)
リンジーの恋人。背中にタトゥーを入れている。問題を起こして家族から見放されている。
オーウェン・ティーグは代表作に『セル』、『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』などがあります。
デヴィッドに更生プログラムから引き抜かれ、4年も面倒をみてもらい家族同然に扱われる。
最後はおかしくなったせいで降ろされた島で数日後、狂ったまま自殺を遂げてしまう。

クラークソン捜査官(演:ジェニファー・エスポジート)
FBI特別捜査官。サラだけが生還した事件について尋問する。当然のように信じていない。
ジェニファー・エスポジートは代表作に『ラストサマー2』、『サウンド・オブ・サイレンス』などがあります。
サラから聞かされるメアリー号での出来事を聞くが、まったく相手にしようとしていない。
幽霊が絶対にいる事を譲らないサラに妄想だと話すが、聞く耳を持たずに話は平行線となる。
サラが娘たちに会いたいと話し、溺死した状態を見せて現実に戻そうと考えて許可した。
最後はサラが幽霊に取り憑かれていた事を知り、警官を一人殺されて逃亡を許してしまう。

感想

個人的な評価

本作は念願のアカデミー主演賞を受賞したゲイリー・オールドマンが主演する作品です。
スタッフは『ハンターキラー/潜行せよ』が集結した作品となります。
なんと言っても、本作最大の売りとなるのはゲイリー・オールドマンが主演である点。
残念ながら本作は特筆した部分がまったくないし、オリジナリティもないし、ゲイリー・オールドマンの演技にやる気がなかった。
ストレスが溜まっていて、それを吐き出す為に演技をしているようにしか見えなかった。
それぐらい本作に面白さが見出せないし、なぜゲイリー・オールドマンがこの仕事を引き受けたのか分かりません。
呪われた船という設定も決して珍しいモノじゃないし、登場する幽霊も「貞子」を意識しすぎて恐怖の演出もワンパターンすぎる。
そもそも怖さを一度も感じられず、幽霊の顔がどアップになって恐怖を煽る演出も使い古した方法すぎて今さら感しかない。
ゲイリー・オールドマンが出ている点、主人公の妻がタンクトップという点、スタイルの良い娘がビキニという点ぐらいしか興味を引かれなかった。
『シャイニング』のように主人公が取り憑かれ、暴走していくパターンの方がマシで、ゲイリー・オールドマンの演技力なら充分に楽しませてくれたはず。
それをしなかった監督と脚本の無能さが浮き彫りになり、幽霊の設定もちゃんと考えていないせいか説明不足すぎて何でもアリ状態も如何なモノか。
エンドロールが終わって配給会社が「トランスフォーマー」と分かって、本作の退屈さに納得した作品となりました。