作品紹介
公開年月 | 2014/01/10 |
---|---|
ジャンル | 戦争/アクション/サスペンス |
原作 | マーカス・ラトレル 、パトリック・ロビンソン『アフガン、たった一人の生還』 |
監督 | ピーター・バーグ |
脚本 | ピーター・バーグ |
製作 | ピーター・バーグ、サラ・オーブリー、ランドール・エメット、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
2005年6月、世界最強と謳われたアメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズが、極秘任務“レッド・ウィング作戦”を決行する。
最終目標はアフガンにいるタリバン幹部アフマド・シャーを見つけ出し殺害する事である。
マーカスを含む四人の兵士がヘリコプターでアフガンの山岳地帯に降下し、彼らは早速と偵察活動を開始する。
すぐに目標を発見するも、山中で無線状態が悪く、更に山羊飼いの男たちと遭遇する。
マーカスたちは彼らの処遇で意見が割れ、結局解放された山羊飼いはタリバンに通報する。
追い詰められたマーカスたちは無線も通じず、過酷なサバイバルを強いられるのだった。
登場人物&出演者
・マーカス・ラトレル(演:マーク・ウォールバーグ)
主人公。一等兵曹。自分たちの命運を分ける山羊飼いの殺害を否定して解放を主張した。
マーク・ウォールバーグは近年の出演作には『パパVS新しいパパ』、『テッド2』などがあります。
狙撃手としての腕前が一流であり、仲間を置いてしまった責任感を持っています。
それまでは小隊で窮地をしのいでいたが、一人になってからの行動が運命の分かれ道となる。
演じたマーク・ウォールバーグは厳しい状態にある事を的確に表現しています。
一人になって地元の人間に助けられるが、タリバンだと思っていた男に対する目つきの危なさが特に印象的でした。
更に自分の足に刺さった金属の破片を取る時のシーンはかなりの衝撃的な映像でした。
・マイケル・マーフィ(演:テイラー・キッチュ)
大尉。作戦では次鋒を担当。意見が分かれる部隊の中で的確な判断を下して混乱を避ける。
テイラー・キッチュは代表作に『スネーク・フライト』、『ウルヴァリン:X-MEN・ZERO』があります。
窮地に陥っても冷静な判断を持つが、最後には弾切れになっても命を張って援護要請する。
・ダニー・ディーツ(演:エミール・ハーシュ)
二等兵曹。作戦では通信を担当している。妻は模様替えが趣味で、それに悩まされている。
エミール・ハーシュは代表作に『イントゥ・ザ・ワイルド』、『スピード・レーサー』などがあります。
タリバンの襲撃で無線と指を撃ち抜かれ、四人の中で最初に犠牲となってしまいます。
毎朝、マイケルと競走をするが何度も負け、髪の毛を剃られる前に作戦へと赴いている。
・マシュー・アクセルソン(演:ベン・フォスター)
二等兵曹。作戦では先鋒を担当する。狙撃手としての腕前が高く、現場を良く知る。
ベン・フォスターは近年の出演作には『インフェルノ』、『ウォークラフト』があります。
タリバンに囲まれても最後まで諦めず、四人の中で最も敵を仕留めています。
戦場では厳しい判断も辞さない兵士であるが、一方で妻の事を第一に思う人物でもある。
一度は救助に来たヘリも撃墜され、そこで彼の集中力と弾薬が切れてしまうのです。
とにかく、誰よりもネイビーシールズである事に誇りを持って最期は戦士として死にます。
・グーラーブ(演:アリ・スリマン)
地元の村人。パシュトゥーンの掟に従って逃げているマーカスを匿う。
アリ・スリマンは代表作に『キングダム/見えざる敵』、『ワールド・オブ・ライズ』などがあります。
どう考えてもリスクしかないアメリカ人の救命でも、死を恐れずに最後まで戦いました。
アフガンの闇がタリバンならば、アフガンの光はグーラーブのような人物と言えます。
・エリック・クリステンセン(演:エリック・バナ)
少佐。作戦の責任者。現場との意思疎通を図るも、作戦失敗で救出に向かう。
エリック・バナは近年の出演作には『ザ・ブリザード』、『NY心霊捜査官』があります。
無線が最悪の状況でようやく大尉から援護要請が入って現場に赴くが、タリバンの攻撃を食らってヘリごと撃墜されてしまう。
感想
個人的な評価
実際にアフガニスタンで行われたレッド・ウィング作戦を実写映画化されています。
主人公であるマーカス・ラトレルは実際に体験した事を手記として発表している。
元々の作戦はタリバンの幹部殺害だったが、当初の作戦は失敗し、ネイビーシールズ創設以来最悪の出来事となっています。
レッド・ウィング作戦は四人で構成されている小隊が決行するはずでした。
しかし、無線状態が悪く、更にタリバンの山羊飼いに遭遇した事で作戦が失敗します。
当然ながらタリバンの兵士たちは主人公たちを追い詰める為にやって来る。
必死に主人公たちは迎え撃つが、多勢に無勢という状況で仲間が次々と倒れていきます。
そして、最後に生き残った主人公のマーカスは現地の村人によって命を助けられる。
2000年にも渡る“パシュトゥーンの掟”というのがあって、それはどんな代償があろうと敵から逃げる者を守り抜くというモノだった。
だからダラクはタリバンの報復を恐れずにマーカスを最後まで守り抜いたのです。
一方で世界にテロリズムを起こすタリバン、その一方で見ず知らずの外国人を守るアフガン人の村人たち。
アフガンの人は非常に強う精神の持ち主であり、掟を固く守る勇敢な人々たちでもある。
今でもアフガンの戦火は続いていて、タリバンとの抗争で未だに多くの命が失われている。
本作はアメリカ人兵士を通してアフガンという複雑な事情を抱える国が分かります。