作品紹介
公開年月 | 2001/08/31 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | ヴィクター・サルヴァ |
脚本 | ヴィクター・サルヴァ |
製作 | フランシス・フォード・コッポラ |
製作国 | アメリカ、ドイツ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
大学生のトリッシュと弟のダリーは、帰省の為に車で田舎道を飛ばしていると、背後に不気味なトラックが接近して警笛を鳴らしながら追い立てきた。
パニックに陥ったトリッシュとダリーは執拗に煽るトラックに恐怖を抱くが、そのまま猛スピードで追い越してしまう。
平静を取り戻した二人は昔話を思い出し、それはトリッシュとダリーが通っていた高校にいたカップルが20年以上も前に行方不明になった道だと判明するのだった。
登場人物&出演者
・トリッシュ(演:ジーナ・フィリップス)
主人公。弟のダリーとともに春休みを利用して車で遠くにある実家に帰ろうとしていた。
ジーナ・フィリップスは代表作に『ホーネット』、『チェインド』などがあります。
恋人と距離を取る為に実家へ帰っていくが、その道中で自己中な弟と何度か口論していた。
暴走するトラックに追われて恐怖を抱き、廃墟となった教会にダリーの提案で戻る事に。
ザ・クリーパーを見て逃げ出し、反撃して車で何度も轢くが死なず、警察署に助けを求める。
最後はダリーが捕まって身代わりを要求するも聞いてもらえず、弟を連れ去れてしまう。
・ダリー(演:ジャスティン・ロング)
トリッシュの弟。トリッシュと同様に春休みを利用して遠くにある実家に帰っていた。
ジャスティン・ロングは近年の出演作に『ウェディング・ゲスト』、『フランク&ローラ/魔性のレシピ』などがあります。
寮暮らしで洗濯もマトモにしていない不潔さだが、自己中心的で姉と車内で口論していた。
ザ・クリーパーが何かを捨てているのが気になり、教会の地下で大量の死体を見つける。
トリッシュとともに警察署へ逃げ込み、ジェゼルの警告を聞くもザ・クリーパーが襲撃する。
最後はザ・クリーパーに捕まり、アジトに連れ去られて生皮を剥がされて死亡した。
・ジェゼル(演:パトリシア・ベルチャー)
霊能者。ザ・クリーパーに遭遇したトリッシュとダリーを霊視で知って警告していた。
パトリシア・ベルチャーは代表作に『モリー』、『ウィーク・オブ・ウェディング』がある。
ザ・クリーパーを車で轢いて倒した姉弟が警察署にいて、彼らの前に現れて事情を説明する。
夢の中で何度も見てきた光景だと姉弟に話し、ザ・クリーパーの恐ろしさを懸命に伝える。
信じたくないトリッシュに否定されるが、未来を変えようと二人に伝えるも失敗する。
最後は弟を失ったトリッシュに両親が迎えに来たと告げ、同じ事をブツブツと繰り返した。
・ザ・クリーパー(演:ジョナサン・ブレック)
23年に一度23日間に渡って復活する。失った一部を人間から食う事で再生する不死身な怪物。
ジョナサン・ブレックは代表作に『スパイダーズ』、『パークランド/ケネディ暗殺、真実の4日間』などがあります。
驚異的なスピードを繰り出すトラックを運転して、道を行く者たちを多大な恐怖に陥れる。
ターゲットにした人間に恐怖を植え付け、それをかぎ分けてどこまでも追いかけていく。
一度はトリッシュの車に轢かれるが、留置場の人間を食って体が復活してダリーを狙う。
最後はターゲットだったダリーを捕まえ、トリッシュの懇願も聞かず連れ去って生皮を頂く。
感想
個人的な評価
本作のタイトルは1938年にヒットした「ジーパーズ・クリーパーズ」から採用されています。
更に本作の製作総指揮には巨匠であるフランシス・フォード・コッポラが務めています。
さすがに巨匠がバックについているだけあって、本作は単なる怪物ような殺人鬼だけで終わらなかったようです。
前半では退屈な姉弟のどうでもいい口論が展開されるが、これは後半に待ち受けている強烈なインパクトを際立たせる演出だろうと思います。
主人公のトリッシュがラストで見せる弟のダリーを助けたい姉の必死さは良かったですが、肝心の弟が行動を起こさなければ悲劇を迎える事はなかった。
つまり、ホラー映画で良くある頭の悪い行動をしてしまうキャラクターを弟が引き受ける事になるが、ちゃんと精算としてくれたのは良かったです。
とにかく、本作の怪物みたいな殺人鬼であるザ・クリーパーのキャラクターが凄まじいです。
23年に一度復活して23日間に渡って人間を食って、失った体の一部をそこから再生させる不死身のような怪物という説明しかないです。
かなり謎に包まれているザ・クリーパーですが、彼が登場する時には「ジーパーズ・クリーパーズ」の音楽が流れるルールもある。
ただし、この音楽が流れるルールは本作でそこまで活かされているワケじゃなく、あくまで都合の良い演出として使われた程度の印象を持ちました。
しかしながら、このザ・クリーパーは謎が多いまま終わってしまうが、シリーズ化されるのは当然という感じがしました。
続編が二本作られていますが、その中でザ・クリーパーの正体や機嫌が明かされているだろうけど、B級映画の路線を走っているだろうと思います。
とにかく、このザ・クリーパーの設定は面白く、まだまだ掘り出すだけの伸びしろがあってシリーズを鑑賞したくなるキャラクターでした。