作品紹介
公開年月 | 1980/05/09 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | ショーン・S・カニンガム |
脚本 | ヴィクター・ミラー |
製作 | ショーン・S・カニンガム |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
1957年の13日の金曜日、ニュージャージー州ブレアーズタウンのクリスタルレイク付近のキャンプで、一人の少年が消息不明となってしまう。
それから数人の間、クリスタルレイクのキャンプ場で奇怪な事件が多発し、ついにキャンプ監視員の男女二名が何者かに殺害される事件が起きる。
1980年、クリスタルレイクのキャンプ場が再開され、監視員候補生が到着する中で怪事件を起こした犯人が襲い始めるのだった。
登場人物&出演者
・アリス(演:エイドリアン・キング)
クリスタルレイクのキャンプ場の監視員候補生。責任者のスティーヴから一目を置かれる。
エイドリアン・キングは代表作に『サタデー・ナイト・フィーバー』、『ザ・スキャナー・ウォーズ』などがあります。
スティーヴから絵の才能を評価され、彼との親密な関係で候補生として一歩リードする。
ビルとブレンダで脱衣ゲームをするが、なぜか強くて脱いでいる二人と違って服は脱がず。
候補生たちが次々と殺されていく中で最後に残るが、それまでは何もしていません。
最後はパメラに追いつめられるが、主人公補正を発揮してマチェーテで首を切断して逃げる。
・ビル(演:ハリー・クロスビー)
クリスタルレイクのキャンプ場の監視員候補生。候補生の中ではリーダー的存在である。
ハリー・クロスビーは代表作に『Riding for the Pony Express』などがあります。
アリスの部屋に侵入してきたヘビを見て、躊躇う事なくナタでブツ切りにした退治した。
アリスとブレンダで脱衣ゲームを楽しむが、雨風が強くなったせいで中断してしまう。
その後、発電機が止まってしまい、調べに行くが殺人鬼によって喉を切られて殺される。
最後は様子を見に行ったアリスだったが、すでに死んでいてドアに磔になっていた。
・ブレンダ(演:ローリー・バートラム)
クリスタルレイクのキャンプ場の監視員候補生。アリスとビルで脱衣ゲームをする。
ローリー・バートラムは代表作に『The House of Seven Corpses』などがあります。
部屋にいる時に子供の声に誘われ、外に出ると殺人鬼の罠にハマって殺されてしまう。
・ジャック(演:ケヴィン・ベーコン)
クリスタルレイクのキャンプ場の監視員候補生。同じ候補生のマーシーとは恋人関係。
ケヴィン・ベーコンは近年の出演作に『パトリオット・デイ』、『ダークネス』があります。
マーシーとの性行為が終わり、ベッドの下にいた殺人鬼によって喉を矢で貫かれて死亡。
・マーシー(演:ジャニーヌ・テイラー)
クリスタルレイクのキャンプ場の監視員候補生。同じ候補生のジャックとは恋人関係。
ジャニーヌ・テイラーは代表作に『The Royal Romance of Charles and Diana』がある。
ジャックとの性行為が終わり、トイレにいて振り向いたところで殺人鬼に斧で殺される。
・スティーヴ(演:ピーター・ブローワー)
クリスタルレイクのキャンプ場の創設者で責任者。候補生のアリスと肉体関係を持つ。
ピーター・ブローワーは代表作に『アメリカン・デーシー』、『ミスター・アーサー』などがあります。
ダイナーで食事を済まし、キャンプ場に向かう途中で殺人鬼と遭遇して殺されてしまう。
・ラルフ(演:ウォルト・ゴーニイ)
街中を徘徊している変人。クリスタルレイクのキャンプ場が呪われていると言いふらす。
ウォルト・ゴーニイは代表作に『キング・コング』、『大逆転』などがあります。
警察官によって捜索されるが、なぜかアリスの前に現れて不吉な言葉を残した立ち去った。
・ボリーズ夫人/パメラ・ボーヒーズ(演:ベッツィ・パーマー)
クリスタルレイクのキャンプ場で料理人をしていた。候補生たちを血祭りに上げていく。
ベッツィ・パーマーは代表作に『胸に輝く星』、『アズ・ザ・ワールド・ターンズ』がある。
息子のジェイソンが先天的な病の影響で顔が醜く脳に障害を持っていたが溺愛していた。
ジェイソンが監視員の怠慢で消息不明となってから精神に異常をきたし殺人鬼に変貌する。
キャンプ場を再開するスティーヴを許さず、アリス以外を気づかれずに殺していく。
最後はアリスの予想に反した抵抗を受けてしまい、マチェーテによって首を切断されて死亡。
感想
個人的な評価
本作は『13日の金曜日』シリーズの記念すべき一作目となります。
ハリウッドを代表する殺人鬼の一人、ジェイソン・ボーヒーズを生んだショーン・S・カニンガムが監督を務めた作品でもあります。
その後、シリーズの何作では製作や製作総指揮として名を連ねています。
多くの人が勘違いしているかもしれないが、本作ではジェイソン・ボーヒーズは何もしていないどころか登場していません。
その代わり、殺人を行っているのは彼の母親であるパメラ・ボーヒーズとなるのです。
ただし、その姿はクライマックスまで一切見せず、犯人が誰なのか分からない状態である。
今でこそパメラ・ボーヒーズの正体が知られているが、本作では透明人間のような扱いで不気味さを放っています。
理由なき殺人を繰り返すように見える本作だが、最後に登場したパメラが理由を語る。
主人公であるアリスは結果的に最後まで残っただけで主人公らしさはまったくなかった。
むしろ、クライマックスで伏線もなく覚醒する主人公補正があまりにもご都合主義すぎる。
あれだけ気づかれずに七人も殺したパメラだったのに、なぜかアリスの時だけ不器用になる。
ここら辺は仕方ないとしても、主人公補正がヒドイ作品として感じてしまう。
何よりジェイソン・ボーヒーズは消息不明のままで、パメラも死んでしまったので一応は完結しているはずです。
しかし、本作は80年代の前半に作られている事もあって、売れるならばドンドン続編を作っているシリーズとなりました。
パメラの代わりにジェイソンが登場し、それ以降は大ヒットシリーズの一つとなりました。
本作ではジェイソンは何もしていないし、現実に登場していないというのは意外だろう。
ただ、そんなジェイソンを溺愛するパメラという母親の異常性はしっかりと伝わりました。