クソ映画というのは一定数存在する。
作る人がいれば、もちろん売り出す人がいる。
みんな仕事だから真面目にやっているが、大ヒットするとは思っていない。
ある程度の利益が出れば、それでもいいという感じです。
逆に大ヒットすると、映画配給会社は宝くじに当たったような祭り状態となる。
パクリ、便乗は当たり前、過去に騙されたという経験はあるはず。
映画配給会社の役割
通称“配給”と呼ばれており、主に映画をセールスしている。
簡単に言えば、映画製作会社が商品を作り(メーカー)、映画配給会社が商品をセールス(商社)、映画興行会社が商品を提供(デパート)という流れです。
ただし、映画配給会社はあくまで映画館での上映が目的なので、DVDやブルーレイだけのリリースだと映画配給会社だけで留まります。
クソ映画のほとんどは映画館で上映されない為、映画興行会社を介さず映画配給会社が販売を担う事になる。
クソ映画を提供する映画配給会社たち
今回はクソ映画を提供する映画配給会社を紹介。
一度聞いた事があれば、聞いた事もない映画配給会社があります。
その点、会社名を知っていれば、失敗する事はないでしょう。
アルバトロスフィルム
クソ映画業界では知る人ぞ知る“クソ映画の大御所”です。
もはや「アルバトロス」という冠だけでブランド化しています。
『メガ・シャーク』シリーズ、『シャークネード』シリーズなど、低予算映画で進撃を続けるサメ映画を多く扱っている。
ですが、クソ映画の他にアート系の映画も配給している。
日本でも大ヒットした『アメリ』だが、実はアルバトロスフィルムが配給しているのです。
フランス映画ですが、不思議な雰囲気で展開される物語は非常に面白く、オススメの作品です。
他に第79回アカデミー賞外国映画賞を受賞した『善き人のためのソナタ』などがあって、一概にクソ映画だけの配給会社とも言えない。
アットエンタテインメント
圧倒的な知名度のアルバトロスフィルムに隠れている存在。
しかし、ここから配給される作品はなかなかのクソ映画揃いです。
最近は新作を鑑賞すると、タイトルに惹かれて借りた結果、アットエンタテインメントの確率が非常に高いです。
当然ながらクソ映画か、その一歩手前ぐらいのレベルばかり。
アットエンタテインメントが配給したクソ映画では、やはり、『トランスフォーマー』を堂々とパクった『トランスモーファー』と『トランスモーファー・リターンズ』のシリーズが有名です。
2000年代の映像とは思えない安っぽさ、あまりにも陳腐なCG、よく分からないストーリーなど、クソ映画を地でいっているような作品です。
トランスフォーマー
マイケル・ベイ監督の映画ではないし、アニメでもありません。
歴とした映画配給会社であって、DVDやブルーレイの他に劇場公開する作品も扱っている立派なところです。
ただ、アットエンターテインメントと同じく、DVDやブルーレイのみで発売されている作品はほぼクソ映画という。
トランスフォーマーを語る時、絶対に話題となるのは『アイアンマン』をパクった『メタルマン』でしょう。
某動画サイトではカルト的な人気となったが、私は当たり前のようにDVDのレンタルで知って衝撃と笑いと真顔を与えてくれた作品です。
JVD ディープレッドホラー
2014年9月末日で10年間の歴史に幕を閉じ、装いも新たに『DEEPRED HORROR』として再スタートさせています。
しかし、過去の作品は未だにJVD名義にとなっているのが特徴です。
とにかく、このレーベルはホラー系のクソ映画が非常に多く、『ゾンビ・オブ・ザ・デッド』シリーズを始めとしたゾンビ系の作品が大半を占める。
今では低予算映画で凄まじい勢いで席巻するサメ映画よりも、昔ながらのゾンビ映画を多く配給していました。
ディープレッド最大の特徴として、ほとんどのクソ映画に吹き替えがある。
ただし、かなりの脚色が施されており、男子中学生並みの下ネタが飛び交うようなセリフや鼻歌が作品をより楽しくもつまらなくしています。
その中でも、まだ私がクソ映画を知らなかった頃に観た作品、『ゾンビ・オブ・ザ・デッド/沼からきた緑色のヤツ』がスゴイです。
まとめ
クソ映画を提供する映画配給会社はまだまだ存在します。
今回はクソ映画業界で有名な映画配給会社で、一度でも聞いた事があるはず。
聞いた事がなくても、知らずにクソ映画を借りた場合、大体は上記の映画配給会社が関係しています。
クソ映画を回避する為、『アルバトロスフィルム』、『アットエンターテインメント』、『トランスフォーマー』、『JVD』という名前を見かけたら、注意するように。
逆にクソ映画を求めるならば、それらの映画配給会社のサイトへ飛んで、一覧から選べば満足のできる作品が並んでいます。
個人的には『JVDディープレッド』の配給する作品がオススメです。
クソ映画という点で楽しめ、クソみたいな吹き替えで更に楽しませてくれる。