作品紹介
公開年月 | 2017/02/04 |
---|---|
ジャンル | ホラー/サスペンス |
原作 | なし |
監督 | ミッキー・キーティング |
脚本 | ミッキー・キーティング |
製作 | エリック・B・フライシュマン、ショーン・タビビアン |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ヴィヴィアンは銀行で強盗事件に巻き込まれ、犯人のスコーピオン・ジョーに人質にされ、車で人里離れた山奥へ拉致されてしまう。
だが、ジョーは何者か射殺され、ビビアンは突然現れた男に薬を嗅がされて気絶する。
目を覚ましたビビアンは自分が鉄柵で囲まれた広大な敷地の中に閉じ込められた事を知る。
ここは薬を嗅がせた男が殺人鬼ワイアットが拉致した人たちを狩る虐殺公園だった。
登場人物&出演者
・ヴィヴィアン(演:アシュリー・ベル)
主人公。地元で有名な農場を経営する父を持つ。その父が倒れて銀行で融資をしていた。
アシュリー・ベルは代表作に『ラスト・エクソシズム』、『THE DAY/ザ・デイ』などがあります。
土地の所有権がないせいで銀行員からあしらわれ、一度外へ出るが再び銀行へ戻る。
無礼な銀行員に文句を言おうとした時にサソリのジョーたちの銀行強盗に人質にされる。
その後、ワイアットの公園へたどり着き、彼のゲームに巻き込まれる事になる。
とにかく、ずっと叫びまくっているが、その表情はなかなかインパクトがありました。
・サソリのジョー(演:ジェームズ・ランドリー・ヘバート)
銀行強盗。サソリの由来は「意味もなく人を刺す」事から何をするか分からない危ないヤツ。
ジェームズ・ランドリー・ヘバートは代表作に『キリング・フィールズ/失踪地帯』、『セブン・サイコパス』などがあります。
相棒のレニーと完璧な計画を立てるが、ちょっとした油断で相棒が致命傷を負ってしまう。
メキシコへ高飛びをするも、ワイアットの公園に近づき、あっさりと片付けられる。
死んでも、ワイアットが顔面を破壊し、ヴィヴィアンと手錠で繋がれる悲しい運命に。
・ワイアット(演:パット・ヒーリー)
カーネイジ・パークの持ち主。元軍人の狙撃手でパークに近寄った人間を捕まえて殺す。
パット・ヒーリーは代表作に『ホーム・アローン3』、『ドラフト・デイ』などがあります。
聖書から言葉を引用したり、戦争について語ったりなど、未だに戦争の後遺症を引きずる。
ガスマスクを被って捕らえた人間を追いかけ回し、最後は射殺する悪趣味な殺人鬼。
最後は思わぬヴィヴィアンの反撃に遭い、倒れるもその後、誰にも姿を見られていない。
・トラヴィス(演:ラリー・フェセンデン)
コロラドからやって来た男。トラバサミで左足を挟まれ、四日も苦しんでいた。
ラリー・フェセンデンは代表作に『セール・オブ・ザ・デッド』、『スウィング・オブ・ザ・デッド』などがあります。
仲間が6人もいたが、ワイアットの手によって彼以外を始末され、絶望の淵にいた。
結局ヴィヴィアンと接触した事で見つかってしまい、その場であっさりと処理されてしまう。
・モス保安官(演:アラン・ラック)
地元の保安官。銀行強盗をしたサソリのジョーたちを追ってカーネイジ・パークに寄る。
アラン・ラックは代表作に『ハプニング』、『ゾンビ・ナイト』などがあります。
実はワイアットの兄であり、イカれた弟に対して信じられないような考えを持っている。
それにワイアットとは協定を結んでいて、彼の私有地には足を踏み入れない。
しかし、ヴィヴィアンの悲鳴を聞いて侵入するが、勘違いした彼女に殺されてしまう。
感想
個人的な評価
本作は1978年のカリフォルニアで起きた実際の事件をベースにしている。
そういう謳い文句であるが、そんな事件の記録がないので、もしかすると宣伝の為にでっち上げている可能性もあります。
さすがに70年代という雰囲気が出ていて、映像もそれを彷彿とさせる演出となっている。
主人公であるヴィヴィアンの服装も70年代っぽいし、車や他の登場人物たちもそう。
70年代が好きな人にとって本作の前半は懐かしい感じを漂わせる構成となっています。
しかし、中盤を過ぎてヴィヴィアンたちが近寄るカーネイジ・パークから一気に変わります。
ヴィヴィアンを人質に取ったサソリのジョーはなかなか良いキャラクターをしていた。
これから活躍する時、カーネイジ・パークの持ち主であるワイアットが立ちはだかります。
悪党を殺るのは悪党という感じで一瞬だけスッキリするが、サソリのジョーはいいヤツと思ってしまうほど危ないヤツ。
本作はホラー映画の典型的な戦う女主人公が活躍するパターンだが、アシュリー・ベルの演技は顔芸レベル。
さすがに「絶叫クイーン」と呼ばれただけあって、彼女の魅力である絶叫が大量に出てくる。
物語の構成としてすでにヴィヴィアンが人質になっていて、そこから回想式に演出する。
冒頭で銀行強盗を素直に描くとヴィヴィアンの印象が薄くなるので、ワザワザ途中で彼女の状況を伝える演出は悪くないと思います。
更に本作の裏主人公であるガスマスクを被ったワイアットだが、いきなり素顔で登場する。
ここら辺の演出は微妙だったし、そもそも素顔のワイアットはメガネなのも微妙でした。
やはり、こういうシリアルキラーというのは素顔が分からないからこそ不気味である。
ジェイソン・ボーヒーズ、マイケル・マイヤーズ、レザーフェイスなど、素顔が分からないからこそ際立つ恐怖がある。
それを堂々とオタクっぽい顔面を披露しているせいでシリアルキラーとしての怖さがない。
あとは、こういう作品だと女主人公が頑張るけど、いくら絶叫クイーンだからってアシュリー・ベルは叫びすぎだったと思う。
そのワリに行動力があって、二度もワイアットを昏倒させているギャップが強すぎた。
クライマックスでは洞窟での戦いになるが、暗すぎて何が起きているのか分かりません。
これは演出で恐怖や緊迫感を煽っているだろうが、個人的には最悪の演出でした。
冒頭からの感じ、70年代の雰囲気は良かっただけにクライマックスのクソみたいな演出は非常に残念でならなかった。