作品紹介
公開年月 | 2001/06/26 |
---|---|
ジャンル | アクション |
原作 | なし |
監督 | ジェームズ・D・R・ヒコックス |
脚本 | サム・バーナード、ロバート・L・レヴィ |
製作 | ピーター・エイブラムス、ロバート・L・レヴィ、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
サメの群れを縫ってサーフィンを行う“ブラッドサーフ”という決死のスポーツ。
その模様を映画にする為、東南アジアのリゾート地にやって来た撮影隊と命知らずのサーファーたちだが、その前に凶暴なサメすらかみ砕く脅威の巨大ワニが出現する。
かつてそのワニに家族を殺された船長の協力を得て、生存者たちは立ち向かうのだった。
登場人物&出演者
・ボッグ(演:ダックス・ミラー)
ブラッドサーフをやるサーファー。ジェレミーとコンビを組んで様々な場所で挑戦する。
ダックス・ミラーは代表作に『ザ・コヴェナント』などがあります。
以前からカメラマンのシシリーに好意を持つが、ザックと付き合う彼女に見向きもされず。
ジェレミーとブラッドサーフをするが、巨大ワニに遭遇してダークス船長に助けられる。
ダークス船長が単独で巨大ワニを爆破しようとする失敗し、残された爆薬を一人で持ち出す。
最後は爆薬でワニを一度倒すも復活され、逃走時に尖った石に着地して勝手に死んでくれた。
・シシリー(演:ケイト・フィッシャー)
ザックたちと一緒に来た女性カメラマン。ザックとは恋人だがボッグをなぜか嫌っている。
ケイト・フィッシャーは代表作に『泉のセイレーン』、『撃鉄/GEKITETSU』があります。
オーストラリア人でプロのカメラマンとしてプライドを持ち、ブラッドサーフを撮影する。
サメの大群に囲まれてパニックになって、嫌っていたボッグに助けられて気持ちが変わる。
島のならず者に狙われるが、罠の場所を知っていて、誘い出してあっさりとぶっ殺した。
最後は一度ワニを倒すも復活され、勝手に尖った石に着地して死んでボッグと生還を果たす。
・ザック・ジャーディン(演:マット・ボーレンギ)
オメガプロダクション製作会社の代表。サメの映画を撮る為に恋人と仲間たちとやって来た。
マット・ボーレンギは代表作に『エルム街の悪夢5/ザ・ドリームチャイルド』、『ディノクロコ』などがあります。
プロデューサーとしてブラッドサーフを各地で撮っていて、衝撃的な映像を第一にしている。
口から先に生まれたかのようにマシンガントークを得意として、金の力でなんとかする。
危険な孤島で撮影するも案内した一家が巨大ワニに殺され、ダークス船長に助けられる事に。
最後は一人だけサーフボードでラクをして、そのままワニの口に突っ込んで食い殺された。
・ジェレミー(演:ジョエル・ウエスト)
ブラッドサーフをやるサーファー。ボッグとコンビを組んでサメをすり抜ける技術を魅せる。
ジョエル・ウエストは代表作に『コン・エクスプレス』The Disciple』などがあります。
ムードメーカー的な存在でボッグよりも頭が悪く、その場の雰囲気だけを楽しむ脳天気。
サメが多くいるポイントに地元の一家に連れて行ってもらい、そこの娘といい感じになる。
地元の一家が殺されてダークス船長に助けられ、巨大ワニを捕まえる手伝いをさせられる。
最後はシシリーのせいで船が襲われると、逃げられずみんなの前で巨大ワニのエサとなった。
・アーティ(演:タリン・リーフ)
ダークス船長と一緒にいる女。ほとんど稼ぎがないダークス船長になぜか付いて行っている。
タリン・リーフは代表作に『Whipped』、『美しき獣』などがあります。
ザックたちが提示した金を蹴ったダークス船長に文句を言って、なぜか急に踊り出した。
ボッグに色目を使って軽く誘い、酔っぱらっていた彼らの前でダークス船長と楽しんでいた。
ダークス船長と巨大ワニがいいネタになるとザックに提案するが、結局は台無しになった。
最後は爆薬でワニを石の下敷きにして倒すが、船長を殺されて蹴っていたら復活し食われた。
・ジョン・ダークス船長(演:ダンカン・レガー)
サメが多くいる名所の孤島で船を持つ。ザックに頼まれるも当たり前のように断っていた。
ダンカン・レガーは代表作に『ドラキュリアン』、『フライング・ヴァイラス』があります。
以前はツアーガイドをしていたが、目の前で若者たちが巨大ワニに食い殺されて廃業した。
巨大ワニをぶっ殺す事だけを生き甲斐にしており、ボッグたちをついでに助け出した。
あくまで巨大ワニを倒そうとするが、ボッグたちに何を言われても譲る気は一切なかった。
最後は単独で巨大ワニを爆破しようとするが、下半身を食われてそのまま死んでしまう。
感想
個人的な評価
本作は『ハートブルー』の製作者であるロバート・L・レヴィが脚本を務めています。
ワニは川や沼に棲んでいるイメージだが、本作の巨大ワニは海をナワバリにしています。
イリエワニのように海辺に棲むワニも少なくないが、本作の巨大ワニは90歳で体長が10メートルで1300キロという。
サメ映画のようにバカ者たち(若者たち)が面白半分で来るけど、本来の目的はサメでワニは想定していません。
一見して本作はサメ映画のように感じてしまう前半だが、後半になってから巨大ワニはその存在感をしっかりと出しています。
とにかく、本作の巨大ワニは相当の運動能力を持っていて、水中から何メートルも飛び跳ねて人間を食い殺します。
水の中では人間よりも早く泳げるだけじゃなく、陸上では想像を超えるほどの早さで追いかけてきます。
さすがに90歳という年齢を感じさせる老獪さを持っていて、食べる為じゃなくて楽しむ為に殺しをする賢い巨大ワニでもある。
バカ者たち(若者たち)は反撃の術がなく追い詰められるところで、過去に巨大ワニと宿命を持つ船長の登場で雰囲気が変わります。
復讐の為だけに生きている船長は女を引っかけるだけの余裕があって、船の上では誰に見られても平気でイチャイチャし始める。
その船長の女もなんとか金を稼ごうとプロデューサーを誘い、撮影させようとするも逆に一人を死なせる遠因を作るという。
一番マトモな主人公的な立場のサーファーも人の女に未練を持っていて、ラストまでほとんど役立たずで文句ばっかり言っていました。
つまり、本作では魅力的な登場人物がおらず、ここら辺がこの作品を良作にできなかった要因だと思います。
ただ、本作で最も気合いが入っていたのはエロのシーンで、途中でポルノでも見ているかのように生々しいイチャイチャぶりに少し引きました。
更に食われる描写もなかなかグロテスクであり、エロのシーンよりもそっちに力を入れるべきだったと思います。
低レベルなワニ映画の中ではマシな作りであるけど、今一つインパクトがなく、せっかくの巨大ワニの身体能力をもっと活かして欲しかったです。