クライモリ/デッド・エンド RE-189

作品紹介

公開年月  2007/04/04
ジャンル  ホラー/スプラッター
原作  なし
監督  ジョー・リンチ
脚本  テューリ・メイヤー、アル・セプティエン
製作  ジェフ・フライリック
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

賞金10万ドルをかけて5日間のサバイバル・ゲームを争うリアリティ番組の撮影で、“アポカリプス(黙示録)”と称するウェストバージニア州の森にやって来た出演者とスタッフたち。
そんな中、現場へ向かっていた参加者の一人が道中で奇形の人間たちに惨殺される。
その森は人喰い一家の住処であり、元兵士のデールを司会に撮影が始められるも、次々と一家の餌食になっていく。
出演者のニーナたちも一家の実態を知り、凄惨なロケ地と化した森の中を逃げ回るのだった。

登場人物&出演者

ニーナ(演:エリカ・リーセン)
デール(演:ヘンリー・ロリンズ)
ジェイク(演:テキサス・バトル)
マイケル(演:マシュー・カリー・ホームズ)
キンバリー(演:キンバリー・リーマンズ)

感想

個人的な評価

えーっと、なぜかまたオイラは第一作を観ずに続編を借りてしまいました。
しかし、これはこれで独立している物語なので問題はないようです。
で、なぜか『ヒルズ・ハブ・アイズ2』とまったく同じような内容となりました。
確かに最近はホラー成分が少ないのですが、スプラッターはさすがにそこまでは望んでいませんが。
まあ、それでおオイラはスプラッターは平気なので問題はないのです。
上述通り、、本作は『ヒルズ・ハブ・アイズ2』と被る設定がいくつかあります。
一つは放射線に汚染された事で森に住む者は奇形の殺人鬼となっている。
別に彼らは好きで殺しているワケじゃなく、あくまでも生きる為に人を殺しているのです。
もちろん、本作はスプラッター・ホラーなので、冒頭からの強烈なシーンはなかなか良い。
斧の振り下ろしによる人体を縦に真っ二つにする光景は滑稽だが強烈なモノでした。
他には鮮やかに飛び散る贓物なんかも実にスプラッター的です。
それにしても、放射線によって奇形となった森の住む者たちはみんな揃って怪力で生命力が強い。
石に頭を打ちつけて首が折れても、元に戻せば何事もなかったようになるし、ナイフで刺されても死なないのです。
ここら辺はホラーなので、ある程度のファンタジー部分は仕方ないでしょうね。
内容についてはほとんど中身がない感じなのはホラーの宿命と言えます。
一応はリアルなサバイバルゲームを撮る為にやって来たスタッフやゲームに参加する五人。
しかし、彼らは森に住む奇形な一家を知らずに次々と殺されていくのです。
テンポは決して悪くないが、如何せん物語は単に奇形の一家から逃げる登場人物というモノですから。
しかも、これは『ヒルズ・ハブ・アイズ2』と似たように彼らは何も知らないのです。
ただ、一点だけ違う設定がありますね。
それは番組に出演するはずだった鬼教官役のヘンリー・ロリンズの存在です。
真っ先に殺されると思ったのに、なぜか彼は奇形な一家の父親をダイナマイトで吹っ飛ばすのです。
ここら辺はホラー映画によくあるコミカルな描写ですが、吹っ飛ばされる父親はやっぱりグロテスクですね。
それにしても、あのランボー気取りなヘンリー・ロリンズは本当に面白いキャラクターとなっている。
大抵は鬼教官のような役回りは口だけであっさりと殺されるのだが、本作ではちゃんと活躍する場面を与える辺りがいいですね。
さて、他にオイラが注目したのは主人公であろうニーナ役のエリカ・リーゼンです。
最初のちょっと突っ張った感じから、クライマックスでの憔悴しきった表情は意外にもリアルでした。
本当に憔悴しきっている様子を上手く演じているし、何より有刺鉄線に絡まった腕を引っこ抜くシーンは痛々しかったです。
あとの出演者は残念ながら頭数を揃える為やサービスシーンを補充する為にいるだけのように感じました。
それにスプラッターホラーのパターンをあまりにも素直に従ったせいで慣れてしまえば、先の展開は容易に想像がつく。
オイラ的には久々に過激なスプラッターを観られただけでも満足ですが、一般の方々にはあまりオススメはできませんけど。
それでも興味のある方だけにはオススメしますが、そこは自己責任でお願いします。