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リビング・デッド・サバイバー RE-2847

リビング・デッド・サバイバー RE-2847

作品紹介

公開年月  2018/03/07
ジャンル  ホラー/アクション
原作  なし
監督  ドミニク・ローシェ
脚本  ギヨーム・ルマン。ジェレミー・グエ、ほか
製作  キャロル・スコッタ
製作国  フランス
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

非社交的なサムは元カノから私物を取り返す為に彼女のパーティに渋々参加し、奥の部屋で眠りに落ちてしまう。
翌朝、サムが目覚めると壁は血で染められ、生きている人間の姿はなく、彼以外の人間は全員ゾンビになっていた。
サムは予測不能なゾンビの襲来や減っていく食料と水に決死のサバイバルを繰り返し、サラとの出会いを経て、生き残るべく共に戦い抜こうとするのだった。

登場人物&出演者

サム(演:アンデルシュ・ダニエルセン・リー)
主人公。元カノから私物を取り返すべく、パーティが行われる中で嫌々ながら来ていた。
アンデルシュ・ダニエルセン・リーは代表作に『リプライズ』、『ロダン/カミーユと永遠のアトリエ』などがあります。
ようやく私物があるダンボールを見つけて奥の部屋にいると、そのまま寝過ごしてしまう。
翌日、アパートの入り口ではファニーがゾンビになり、それを知ってすぐに状況を察知する。
生き残る為に安全な場所を確認しながら食料を調達して、必要な物資を手に入れていく。
サラがやって来ると散弾銃でドア越しに撃ってしまい、なんとか治療とするも死亡していた。
最後はサラの妄想からアパートの脱出を考え、ゾンビたちが侵入する隣のアパートへ移った。

サラ(演:ゴルシフテ・ファラハニ)
アパートに忍び込んだ女性。寝ていたサムがゾンビだと思ってドア越しに撃たれてしまう。
ゴルシフテ・ファラハニは代表作に『ワールド・オブ・ライズ』、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』などがあります。
すぐにサムが気付いて部屋に運んで、なんとか弾を取り出して治療しようとした。
広いアパートで一人生活していたサムと一緒に暮らすが、いつまでもいられないと口にする。
サムがアパートが安全で外に出て危険を冒す必要がないと主張するも否定していた。
最後は実はサムが散弾銃を撃った日に死亡していて、すべては彼の妄想だったという。

アルフレッド(演:ドニ・ラヴァン)
アパートの住人。医者。エレベーターでゾンビ化し、サムに見つかるもそのままにされた。
ドニ・ラヴァンは代表作に『ボーイ・ミーツ・ガール』、『僕とカミンスキーの城』がある。
落ち着いて生活を始めたサムにとって、一方的な会話相手になるが当然のように返答はない。
声を発する事なく、いつも話しかけてくるサムを食べようと威嚇するだけに徹していた。
最後はアパートを脱出するサムがエレベーターから解放され、彼を襲う事なく歩いて行った。

ファニー(演:シグリッド・ブアジズ)
サムの元カノ。サムが大事にしていたカセットテープを一緒に持っていってしまった。
シグリッド・ブアジズは代表作に『Nevers』、『パーソナル・ショッパー』などがあります。
家ではパーティをしていて、大事なカセットテープを取りに来たサムを出迎えていた。
最後はゾンビの襲撃を受けてパーティに参加していた人たち同様にゾンビとなってしまう。

感想

個人的な評価

本作はフランス製作のゾンビ映画となります。
フランスのゾンビ映画と言えば、『ザ・ホード/死霊の大群』という作品があります。
この作品は全編に渡ってシリアスな展開であり、バイオレンスなアクションが満載である。
しかし、本作は正反対とも言える全編に渡って静かでドキュメンタリーのような雰囲気です。
主人公は元カノのアパートで私物を取りに行ったが、寝過ごしたら自分以外がゾンビになっていたという展開。
すぐに状況を把握した主人公は生き残る為に計画的な行動をしていきます。
ここら辺はかなりリアリティのある展開であり、本作がドキュメンタリーのような印象を持つ主因となります。
主人公は全フロアを探索して安全か危険を分けて、部屋に入ると食料や使えそうなモノを物色していきます。
その中で気晴らしとなるドラムや音楽プレイヤーなどを見つけ、退屈な時間をそれらでやり過ごしていく。
ゾンビが発生して中盤過ぎまでほとんどセリフがなく、淡々とした主人公の日常を描きます。
なんだか『28日後…』の主人公がロンドンの市街を歩くシーンを思い出させます。
主人公以外がゾンビになっていて、その中で生活する点では『アイ・アム・レジェンド』を連想させます。
ただし、主人公は治療を見つけるのではなく、あくまで一人で生き延びようとするだけ。
あとは人間というのは一人だけだと寂しいので、エレベーターに閉じ込められて身動きできないゾンビと会話するシーンもあります。
これに関しては『キャスト・アウェイ』で主人公がバレーボールを友人に見立てて会話するシーンを彷彿とさせます。
ゾンビの造形はそこまで特筆した印象はないが、本作では一切声を上げずに襲って来る感じは逆に新鮮でした。
ラストでは主人公はアパートを飛び出すが、その先はどうなったのか観ている側に考えさせるフランス映画らしい結末でした。
こういうタイプの作品は淡々としているけど、意外に嫌いじゃなく、女が現れるまでの主人公が発狂する寸前の感じは楽しめた作品でした。


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