作品紹介
公開年月 | 2013/07/11 |
---|---|
ジャンル | パニック/アクション |
原作 | なし |
監督 | アンソニー・C・フェランテ |
脚本 | サンダー・レヴィン |
製作 | デヴィッド・マイケル・ラット |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
太陽が照りつけるカリフォルニアのビーチはいつの賑わいを見せていた。
一方、史上希に見るハリケーン“デヴィッド”がメキシコ沖から急速に北上していた。
急激な海流の変化で突如としてサメの大群がビーチに現れ、サーファーのフィンはいち早く気づいて人々を避難させようするのだった。
登場人物&出演者
・フィン(演:アイアン・ジーリング)
主人公。サーファーのワールドチャンピオン。現在は海の近くにあるバーを経営している。
アイアン・ジーリングはテレビドラマ『ビバリーヒルズ高校白書』のスティーヴ・サンダース役が有名です。
別居している妻と子供たちを心配するも、余計なお世話と言われて一方的に電話を切られる。
さすがに主人公という事もあって、サメが目の前にいても一切襲われない補正を発揮する。
更に妙な正義漢であり、困っている他人を放っておけない生粋のヒーローである。
サーファーなのにロープテクニックをマスターし、銃やチェーンソーも軽々と使いこなす。
・エイプリル(演:タラ・リード)
フィンの元妻。離婚していて犬猿の仲。心配するフィルを軽く一蹴する性格の悪さを持つ。
タラ・リードは『新・死霊伝説』で映画デビューをしています。
離婚しているので当然のように仲が悪いけど、助けられる事で不思議と気持ちが戻る。
まさに女の悪い部分を具現化したように感情と自己中という要素が目立った。
ヒロインになってもおかしくないが、それをノバに取られてしまっているので役立たず。
・ノヴァ(演:キャシー・スケルボ)
フィンが経営するバーで働くウェイトレス。フィルとは年の差があるけど好意を持っている。
キャシー・スケルボは代表作に『クレイジーミッション』などがあります。
ジョージのセクハラを軽くいなし、向かってくるサメに対しても勇敢に戦います。
ショットガンを持たせれば、容赦なく撃ち込むだけの度胸もある。
最後の方ではサメに呑み込まれるが、フィルのチェンソーによって奇跡的に助け出される。
・バズ(演:ジェイソン・シモンズ)
フィンの友人。のんきに水上バイクでサメがいる海を眺めていて足を噛まれる。
ジェイソン・シモンズは代表作に『ゴーストオーシャン』、『ブラッディ・マリー』などがあります。
何かとサメに追われる一向だが、いつまでも足を噛まれた事をネタにする。
しかも、橋下のスクールバスの子供たちをロープで引き上げる力仕事もこなす。
更に航空学校の倉庫にあるモノで即席の爆弾を作るなど、万能キャラとして君臨した。
・クラウディア(演:オーブリー・ピープルズ)
フィンの娘。離婚したエイプリルとともに暮らす。フィルとは仲違いしている。
オーブリー・ピープルズは代表作に『トカレフ』などがあります。
仲違いしているフィルとエイプリルが普通に接している事に不満を持っている。
なぜか一人だけメロドラマをしている場違いな感じで結局は何もしていない。
・マット(演:チャック・ヒッティンガー)
フィンの息子。航空機のパイロット。彼を迎えに行く為にみんなが危険を冒す。
チャック・ヒッティンガーは代表作に『ブギーマン3』などがあります。
シャークネードをぶっ飛ばす為に上空から爆弾を落とすというぶっ壊れた考えを持つ。
なぜか最初からノバと行動しているが、どう見ても下心しかないように見える。
・ジョージ(演:ジョン・ハード)
フィンのバーに入り浸るジジイ。昔はサーファーだったと主張する。セクハラもします。
ジョン・ハードは代表作に『ホーム・アローン』シリーズがあります。
エイプリルに迫るセクハラ親父であるが、サメの危険に対して真剣に語っていた。
なぜかフィルたちに付いて行くが、愛用のイスを使って少女を助けるも簡単に食い殺される。
感想
個人的な評価
これまで四作も公開されている人気?サメ映画の一作目となります。
サメ映画の可能性を広げた作品であり、すでに五作目が2017年に公開が決まっている。
本作はゾンビ映画、VS映画と並ぶ素晴らしい素材として多岐に渡るジャンルでの親和性を発揮しています。
その中で巨大な嵐とともに大群のサメが襲いかかるという驚きの設定を魅せてくれます。
これこそがB級映画という感じで、すべてにおいて安っぽさがある内容です。
映像については言うまでもなく、サメのCGもショボイし、ストーリーも超展開である。
こんなぶっ飛んだ設定を無事に乗り越えるには主人公も超人化しなければならない。
サーファーでライフガードみたいな事をやっているが、本作の活躍は特殊部隊出身のエリート兵士も顔が真っ青になるレベル。
ロープテクニックは当たり前のようにこなし、ハンドガンでは百発百中、片手でショットガンを撃つ、飛んでくるサメをチェンソーで一刀両断する。
これだけでも普通の人間にはできないが、フィルは当たり前ようにこなしています。
それに加えて、すぐ隣でサメが泳いでも襲われない運の持ち主であり、困っている他人を見過ごせない正義漢でもある。
こんな男が海辺の立派なバーで働いているのは信じられないぐらい超人的な活躍をする。
シリーズ化された本作だが、すべてにおいてフィルが主人公として出演するだけの超人的な設定だと言えます。
B級映画として突き進んでいるが、ぶっ飛んだ設定と無敵の主人公という組み合わせは案外悪くないと感じました。
これは『死霊のはらわた』で超人化したアッシュと同じようなイメージを持ちました。
ただ、アッシュのブルース・キャンベルと比べて、アイアン・ジーリングは少しキャラクターが薄いのが残念でしたが。
それでも本作がシリーズ化される事に納得できるし、自由度が高いから次回作に期待できる。