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作品紹介

公開年月  2018/05/10
ジャンル  SF/ホラー
原作  なし
監督  マルコ・ロッソン
脚本  ニコラ・ピッツィ
製作  ジョルジオ・ガルビアティ、マルコ・ロッソン
製作国  イタリア
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

大学の女性教授エマはツアーガイドのジュリアが運転する車で中世期の遺跡を目指していた。
しかし、車が途中で故障し、そこへ突如現れた仮面とマント姿の何者かにエマが殺される。
だが、殺されたはずのエマが意識を取り戻すと、周囲の時間は殺される前に戻り、再び殺されるタイムループに迷い込むのだった。

登場人物&出演者

エマ(演:マルゲリータ・レモッティ)
主人公。大学教授。女性学を専攻し、カルトで犠牲になった女性たちについて執筆している。
マルゲリータ・レモッティは代表作に『New Order』、『Mothers』などがあります。
参加する事になったダニエルの軽口に機嫌を悪くし、殺人事件の取材だと知って納得する。
何度も仮面の男たちに殺され、ベッドの上で目を覚まし、次第に精神的な疲弊を起こす。
ダニエルにシャンダや黒魔術の事を聞き出し、それをヒントにループを終焉させようとする。
最後はシャンダから力をもらって魔女として蘇り、ジュリアたちを惨殺して姿を消した。

ジュリア(演:クラウディア・マラス)
魔女が処刑された遺跡のツアーガイド。土地勘のないエマを迎えて自家製のワインをあげた。
クラウディア・マラスは代表作に『The Perfect Plan』、『Original Sin』があります。
倍の料金を払ったダニエルをツアーに加えて、エマたちを乗せて遺跡へ向かっていく。
何度もエマたちと一緒に殺され、その度にまたも迎えに行くも冷たくあしらわれてしまう。
実は魔女を倒して仲間に引き入れる秘密結社のメンバーでエマをずっと狙っていた。
最後はエマを倒すもシャンダの力で蘇った彼女により、殺されて遺体をバラバラにされた。

ダニエル・ロス(演:ディエゴ・ルンコ)
クロアチア人。急遽、魔女が処刑された遺跡を巡るツアーに飛び入りで参加する事になる。
ディエゴ・ルンコは本作が長編映画デビュー作となります。
実は報道記者で遺跡にて学生が殺された事件を取材するべく、倍の料金を払っている。
一緒にツアーをするエマを冗談半分で魔女呼ばわりして、彼女の機嫌を損ねてしまう。
ループにハマったエマの為に知識を与え、実際に仮面の男たちを見て事実だと分かった。
最後はループを抜けたエマのおかげで生き長らえ、彼女のボイスレコーダーで特ダネを入手。

シャンダ(演:マーセラ・ブラーガ)
大昔の美しい農家の娘。感染症で苦しんでいた住民の為に医療施設で手伝いしていた。
マーセラ・ブラーガは代表作に『Exit: Una storia personale』、『Verso un altrove』などがあります。
持ち込んでいた薬草で人々を助けようとするが、それこそ魔女の仕業だとして処刑された。
何度もエマの夢に現れ、その時に起きた出来事や生々しい拷問を彼女に見せていた。
最後は自分が魔女だと知ったエマに力を与え、ジュリアたちの儀式を止めて殺させた。

感想

個人的な評価

本作は『アコレード・コンペティション』や『アクターズ・アワーズ』で主演女優賞など、ファンタスティック系映画祭で34冠を達成した作品です。
イタリア出身の監督であるマルコ・ロッソンが製作し、全世界で衝撃を与えたというタイムループの作品となっています。
本作はいわゆるタイムループ映画であり、基本的に主人公が死んでから同じ日が繰り返すという展開である。
タイムループ映画と言えば、真っ先に『恋はデジャ・ブ』を思い出すが、こちらはコメディタッチで面白い作品です。
それに対して、本作は低予算だとすぐに分かるが、ホラー要素が強くて不気味な雰囲気です。
主人公であるエマを演じるマルゲリータ・レモッティは体を張った演技をしているが、如何せん、年増でヌードを見ても微妙でした。
もう二回目のループから精神的に参ってしまい、とても大学教授とは思えないほど頭が悪い行動をしている。
しかも、魔女についての研究をしているなら、黒魔術などを手がかりにいくらでも調べられるのに、他人任せという点でも微妙な印象を持った。
大学教授で魔女の研究をしているはずだが、まったく知識がなくて、単純に犠牲となった女性たちの実態を書くだけの本は内容がスカスカだろうと思った。
物語の設定も非常に上辺すぎるので、シャンダという魔女の存在も説得力があまりない。
シャンダの話しも練っていないから中途半端で、ラストだとエマに謎の力を与えるけど唐突すぎて、これまた微妙である。
どうやら様々なファンタスティック系の映画賞を受賞しているけど、こういう映画賞は微妙な作品が多いから逆に納得する。
低予算で頑張って作ったのはいいけど、同じタイムループ映画を観るなら『恋はデジャ・ブ』の方が遙かに面白いです。

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