モンスター・モーテル RE-3205

作品紹介

公開年月  2016/11/22
ジャンル  ホラー/コメディ
原作  なし
監督  ジョナサン・ストレイトン
脚本  ジョナサン・ストレイトン、ロン・ボンク、ほか
製作  ブリー・ストレイトン
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

男女6人の高校生と年上の彼氏を加えた7人は待ちに待った春休みに興奮をしていた。
海までのバカンスを楽しもうとした彼らだったが、行動開始が授業終了後だったせいで夜になってしまう。
休憩をしようと通りかかったモーテルに泊まった彼らだったが、そこにはモンスターたちが泊まっていて血に飢えているのだった。

登場人物&出演者

クリスティン(演:レベッカ・C・カセック)
主人公。女子高生。獣医を目指している。父親が大好きで期待に応えようとしている。
レベッカ・C・カセックは代表作に『Half Dead』、『Slade Collins in and Out of Time』などがあります。
仲間で海へ行く予定だったが、友人の別れた彼氏のブルックリンが同行する事に反対する。
なぜかブルックリンと同じ部屋になるが、外に出てパメラと別れたダークと出会い話し込む。
ゾンビ化したキャリーに教われるもダークに助けられ、ベティの卵巣を素手で引きちぎる。
最後は保菌者だったダークとのキスで感染し、取り乱す中で猛スピードの車に轢かれて死亡。

ダーク(演:テリー・ハリソン)
父親の期待に応えて軍隊に入る、向いていないと分かって訓練を終える前に辞めた根性なし。
テリー・ハリソンは代表作に『ハウス・シャーク』、『Johnny Z』などがあります。
恋人のサマラが春休みを迎えて、6週間ぶりにセックスができるとして楽しみにしていた。
実際は浮気され、知らんぷりするサマラにキレて別れるが、すぐにクリスティンと出会った。
キャリーたちのゾンビ化した人間に無限弾のリボルバーで太刀打ちし、戦士に覚醒した。
最後はウイルスの免疫で感染せず、一人となって戦おうと決意した直後に轢かれて死亡した。

フレディ(演:マイケル・マーチャント)
バカ高校生グループの一人。キャリーの恋人。ヒョロガリのクセにイジメっ子体質を持つ。
マイケル・マーチャントは代表作に『The Vampire』、『ハウス・シャーク』があります。
春休みになってみんなで海へ行くが、当初からの目的はキャリーとセックスする事である。
モーテルに到着して下心がジェイソンからバラされ、目的を果たせずに外で自慰をしていた。
部屋に戻りキャリーとの行為を始めるが、実はジェイソンで驚きながら性器が抜けられず。
最後はゾンビ化したジェイソンに引きずられ、ドアに引っかかって背骨が折れて死亡した。

キャリー(演:トニー・アン・ギャンバレ)
バカ高校生グループの一人。クリスティンの大親友。フレディとはなぜか恋人の関係にある。
トニー・アン・ギャンバレは代表作に『The Touchstone』、『The Condemned2』がある。
ガソリンスタンドのトイレでコーネリアスの血尿が肌につき、次第に調子が悪くなっていく。
ゾンビ化の一歩手前でジェイソンを誘い、セックスの最中に完全なゾンビになって食い殺す。
外で叫んでいて、クリスティンを襲おうとしてダークの銃によって頭を撃ち抜かれていた。
最後は執拗にダークを狙って変異した股間で殺そうとするが、銃撃されてようやく倒された。

ジェイソン(演:ジョン・ウォルシュ)
バカ高校生グループの一人。肥満体。クリスティンのいとこで彼女をしつこく誘っていた。
ジョン・ウォルシュは本作が長編映画デビュー作となります。
明らかにグループで浮いている存在だが、車の運転ができるほどの知能は持ち合わせている。
何かとフレディからイジメを受けるが、ゾンビ化一歩手前のキャリーとセックスができた。
部屋のベッドで死んでいて、キャリーに間違えられてケツの穴をフレディに犯されてしまう。
最後は逃げようとしたダークを犯そうとしたが、鉄パイプで性器を潰されてようやく倒れた。

ブルックリン(演:タレンス・タイラー)
バカ高校生グループの一人。都会から引っ越してきた黒人。隣のクラスのパメラが恋人。
タレンス・タイラーは代表作に『White Boy Brown』などがあります。
引っ越してきた田舎で都会人を振る舞っていて、特製のハッパを持っていて常に吸っている。
パメラと別れてもフレディがハッパで楽しめるとして、海に出かけるメンバーとなる。
モーテルでノンビリとハッパを吸っていて、逃げてきたダークたちに言われて状況を把握。
最後は逃げようとするが、ベティの股間に頭を突っ込まれ、酸で溶かされて死亡した。

パメラ(演:ニコラ・フィオレ)
クリスティンたちと同じクラスのビッチ。ダークの恋人。授業が終わる前に脱出した。
ニコラ・フィオレは代表作に『Slaughter Daughter』、『ザ・コントロール』があります。
ダークと6週間も会っていなかったので、必然的に他の男と関係を持っていたという。
当然のように何も知らないダークには言わず、モーテルで何事もなく彼とセックスをする。
どうしても許さないダークから別れを言い出され、部屋にいるとコーネリアスに殺された。
最後は部屋に来たダークを襲おうとするが、弱点の性器を銃撃されて呆気なく倒された。

ベティ(演:ジャネット・メイソン)
コーネリアスの妻。顔色が悪く、下半身にたっぷりと贅肉がついている不健康そうな女。
ジャネット・メイソンは代表作に『Dare』、『High on the Hog』などがあります。
かったるく朝食を作っていたが、ゾンビ化したコーネリアスにいきなりレイプされてしまう。
なんとか反撃して逃げようとするが、結局は性器まで食われてしばらく昏倒していた。
訪ねてきた郵便屋を襲ってモーテルに来ると、逃げ出すブルックリンを股間にツッコミ殺す。
最後はクリスティンを追い詰めるが、覚醒した彼女に卵巣を引きちぎられて倒された。

コーネリアス(演:ウェイン・W・ジョンソン)
病院の清掃員。放射性毒物で死亡した女性の死体を見て、何を思ったのかレイプしてしまう。
ウェイン・W・ジョンソンは代表作に『Tales of Dracula』、『ハウス・シャーク』がある。
その影響で性器からウイルスに感染してしまい、ゾンビ化してベティをすぐにレイプする。
町に出てさまよっていると、サマラのタンポンから彼女を追ってモーテルにやって来る。
サマラの性器を食い千切って殺し、今度はダークやクリスティンたちを襲うも逃げられる。
最後は弱点である股間を攻撃されて悶絶し、クリスティンの銃撃で玉を潰されて倒された。

感想

個人的な評価

本作は『ニューヨークホラー映画祭』や『フェニックス国際ホラー映画祭』などで最優秀作品賞を受賞しています。
その他に多数の映画祭で受賞とノミネートをしており、2016年に製作された「絶対に観るべきホラー映画ベスト10」の一本に選ばれています。
このように様々な映画賞で認められている作品だが、これは逆に怪しさ満点でしかないです。
受賞しているのがメジャーな映画賞ならば多少期待できるが、ほとんどがマイナーな映画賞なのでセオリー通りならクソ映画になります。
始まって数分で本作がどのような内容かすぐに分かってしまうほど悪趣味な冒頭になります。
タイトルには「モンスター」がついているが、一応ジャンルとしてゾンビ映画と言えます。
死人が生き返っていますし、申し訳程度のカニバリズムがあるので、感染系ホラー映画じゃなくてゾンビ映画だと断定できる。
しかし、普通のゾンビ映画と違って、本作には品性のカケもないぐらいエログロが満載です。
冒頭から放射性毒物に犯された死体を男が文字通り死姦して、案の定、ワケの分からない病原菌を性器から感染させられてゾンビ化します。
そこから通常のゾンビと違って、食欲よりも性欲を優先させて女だと見ると、とりあえずレイプする事が第一の本能になります。
これはこれでオリジナリティが出ていると思いますし、バカみたいな展開ながら最初から開き直ったような突き抜ける感じは悪くないです。
しかも、ラスト近くになって作品が更にカオスな状況になっていくが、下品さとともに面白さが増す現象が発生する。
正直言って、劇中での出来事を真面目に書いてしまうとエログロどころじゃない内容になるので、かなり割愛した感じに書いています。
自由な発想とやりたい事を徹底的にやるという低予算、自主製作映画の強みを惜しげもなく、全面的に出した作品として本作は意外にも楽しめました。