作品紹介
公開年月 | 2015/06/19 |
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ジャンル | コメディ/ラブロマンス |
原作 | なし |
監督 | ジョー・ダンテ |
脚本 | アラン・テレッツァ |
製作 | アラン・テレッツァ、デヴィッド・ジョンソン、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
生粋のホラー映画マニア青年マックスは、憧れていた美女エヴリンと付き合い、同棲するまでになっていた。
ところがエヴリンの暮らしは束縛地獄で、ついにマックスは耐えられず別れる事を決意するが、彼女はバスに撥ねられて死んでしまう。
エヴリンの死から何とか立ち直ったマックスはゾンビ映画二本立て鑑賞中に可愛くて元気でホラー映画を愛する女性オリヴィアに出会う。
二人は意気投合するが、マックスのアパートに現れたのは死んだはずのエヴリンだった。
登場人物&出演者
・マックス(演:アントン・イェルチェン)
・エヴリン(演:アシュリー・グリーン)
・オリヴィア(演:アレクサンドラ・ダダリオ)
・トラヴィス(演:オリヴァー・クーパー)
感想
個人的な評価
マックスとオリヴィアの仲を妨害する為に墓からエヴリンはゾンビとして蘇るのだった。
本作においてホラー映画マニアの青年マックスを演じるのはアントン・イェルチンです。
アントン・イェルチンは子役出身で今まで60作以上にも出演しています。
代表作には『スター・トレック』、『ターミネーター4』、『ラスト・リベンジ』などがあります。
ホラー映画マニアの青年というキャラクターを忠実に演じていて、更に束縛されるという一面も好演しています。
まさにアントン・イェルチンがマックスというキャラクターと言えるほどハマっていたと思います。
そんな彼がなぜかモテモテなのは主人公だからだろうが、ちょっとばかりキャラクターとしては弱いところがありました。
本作のタイトルの意味合いになっているヒロインのエヴリンを演じるのはアシュリー・グリーンです。
アシュリー・グリーンは30作以上に出演し、代表作に『トワイライト』シリーズがあります。
ゾンビになった元恋人という設定も強烈だけど、生きている時の強烈な性格を見事に体現しています。
どう見ても見た目以外に魅力がまったくない強迫観念の強い女性にしか見えず、ゾンビになってからも過剰な意識も見事に演じきっている。
生き返ったゾンビなので段々と肉体が朽ち果てていくが、それを気にせず立ち回っているのは面白いところです。
そんなエヴリンを失ったマックスの前に現れる同じ趣味を持つオリヴィアを演じるのはアレクサンドラ・ダダリオです。
アレクサンドラ・ダダリオは40作以上に出演し、代表作には『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』や『カリフォリニア・ダウン』があります。
本作の中で一番のご都合主義的なキャラクターであり、今ひとつ微妙な印象しか残らず。
エヴリンと比べてると個性がほとんどがなく、単にマックスとお似合いの新しい彼女というコンセプトだけで作られている感じがする。
それをなんとかアレクサンドラ・ダダリオが演じているから成立しているだけで、設定は雑すぎるのが残念でならなかった。
あとはマックスにとって腹違いの兄弟トラヴィスを演じるオリバー・クーパーでしょう。
なんの為に登場したのか分からなかったが、最後でオチをつける役目を担っていたようです。
本作は低予算で新たな可能性を追求したゾンビ映画と言えるが、所詮は多くある同種の作品と変わらなかったです。
ストーリーは凡庸で面白味がなく、コメディ要素のキレもないし、ロマンスだって都合が良すぎる展開でした。
若手が多く出演しているのは大きいけど、内容に新鮮味がないせいで今ひとつの印象になってしまっている。
もっとエヴリンに大きな行動を期待していただけに、控え目な展開には正直言ってガッカリしてしまいました。
ゾンビになった元恋人という面白い題材を活かせていなかったのは残念な作品でした。