作品紹介
公開年月 | 1995/05/22 |
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ジャンル | SF/サスペンス |
原作 | なし |
監督 | デヴィッド・フィンチャー |
脚本 | デヴィッド・ガイラー、ウォルター・ヒル、ほか |
製作 | ゴードン・キャロル、デヴィッド・ガイラー、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 購入DVD |
あらすじ
アチェロンから離脱したスラコ号は突発事故に見舞われ、リプリーたちは救難艇で惑星フィオリーナ161へ不時着した。
一人生き残ったリプリーは労働矯正施設で、事故の原因を究明しようするが、その惑星が過酷な環境だと知って戸惑う。
救助艇内部にエイリアンが潜んでいて、囚人の飼い犬に寄生して新たな四足で走るドッグ・エイリアンへ姿を変化させる。
逃げ場もなく、武器すらない状況下でドッグ・エイリアンとリプリーは最後の戦いに挑む事になるのだった。
登場人物&出演者
・エレン・リプリー(演:シガニー・ウィーバー)
主人公。アチェロンでの激闘を終えて脱出するも、スラコ号にエイリアンが忍び込んでいた。
シガニー・ウィーバーは
スラコ号で謎の事故が起きて、脱出艇で不毛の惑星であるフューリーに墜落してしまう。
ニュート、ヒックス伍長、ビショップは助からず、一人だけ生き残っていた。
しかし、コールドスリープ中にフェイスハガーによって体内にエイリアンが寄生されていた。
最後はエイリアンを会社にとられない為、溶鉱炉に飛び込んでクイーンとともに消滅した。
・クレメンス(演:チャールズ・ダンス)
医療主任。元囚人。過去に医療ミスで患者を死亡させ服役するも刑期を終えても残る。
チャールズ・ダンスは代表作に『ゴールデン・チャイルド』、『ラスト・アクション・ヒーロー』などがあります。
医師という事で生き残ったリプリーの状態を診察しているうちに親近感が湧く。
リプリーもすべてを失った心の隙間を埋める為に肉体関係を持つまでに親密となる。
過去に自分が犯した罪をリプリーに告白した直後、エイリアンに襲われ死亡する。
・ディロン(演:チャールズ・S・ダットン)
囚人。囚人たちのリーダー的存在。殺人と強盗をしているが、宗教の先導者的な存在に。
チャールズ・S・ダットンは代表作に『クロコダイル・ダンディー2』、『ホワイトハウス狂騒曲』などがあります。
犯罪者であるが、強姦されようとしたリプリーを助け、仲間を助けるなどの人情を持つ。
所長が殺された事で囚人たちの調和が乱れた時に一喝して、リプリーの作戦に耳を傾ける。
リプリーの体内にクイーンがいる事が分かって、殺して欲しいと頼まれるが拒否する。
最後はエイリアンを殺すべく鋳型で囮とあって溶鉱炉で鉛を浴びて死亡する。
・モース(演:ダニー・ウェッブ)
囚人。常にアーロンを「85」呼ばわりして小バカにする。リプリーも良く思わない。
ダニー・ウェッブは代表作に『沈黙の激突』、『ワルキューレ』などがあります。
奇しくもアーロンと同じく救助隊を待つべきだと主張するもディロンに諭される事に。
リプリーの作戦が失敗してしまい、誰よりも嘆いて文句を言って絶望感を広げた。
最後は鋳型に追い込んだエイリアンに鉛を浴びせ、リプリーの自殺に協力した。
救助隊に足を撃たれるが、最終的に唯一の生存者としてフューリーから連行された。
・アーロン/85(演:ラルフ・ブラウン)
刑務所の副官。地球に妻子がいる。所長には従順で慕っており、常に傍で待機している。
ラルフ・ブラウンは代表作に『ウィンザーの陽気な娘たち』、『アミスタッド』があります。
囚人たちとは一線を画す立場であるが、知能指数が低いという事で何かとバカにされる。
エイリアンを倒す為にリプリーの作戦を乗るが、それが失敗した事で断念する。
リプリーが体内透視をする時に機械の操作をして、クイーンを見つける事になる。
最後まで救助隊を待っていたが、間違っている事に気づいて反撃するも撃ち殺される。
・アンドリュース(演:ブライアン・グローヴァー)
刑務所の所長。常に黒いゴムボールを持っている。ルールを守る事が第一だと考える。
ブライアン・グローヴァーは代表作に『大列車強盗』、『狼男アメリカン』などがあります。
当初からリプリーは厄介者だとして、クレメンスに医療室で軟禁するべきと訴える。
囚人たちが不可解な死を遂げるが、面倒ごとを避けてすべてを事故だと言い張る。
リプリーがエイリアンの襲撃を警告するが、無視した時に天井から襲われて死亡する。
・ランス・ビショップ/マイケル・ビショップ(演:ランス・ヘンリクセン)
スラコ号で半壊しながらも生き残るが、脱出艇の不時着時による衝撃で破壊される。
ランス・ヘンリクセンは代表作に『スーパーマリオ/魔界帝国の女神』、『ハード・ターゲット』などがあります。
救助隊とともにやって来たビショップの設計者と自称し、クイーンの殺処分を約束する。
リプリーの言葉を信じたアーロンに後ろから殴られ、頭部に大ケガを負ってしまう。
しかし、自殺しようとしたリプリーにクイーンの重要性を必死に説いていた。
感想
個人的な評価
本作はシリーズの三作目となりますが、今までの作品とは雰囲気が違っています。
監督を務めているのは今ではアカデミー監督賞にノミネートする実力を持つデヴィッド・フィンチャーです。
この作品はデヴィッド・フィンチャー監督の長編映画のデビュー作となりましたが、撮影当初から色々とトラブルがありました。
本作はデヴィッド・フィンチャー監督に苦い思いを残したが、その後の彼の活躍を見れば実力ある人物だと分かります。
当初の計画でリプリーが登場しないはずだったが、鶴の一声によって色々と変更された。
元々、リプリーを演じていたシガニー・ウィーバーは本作に出ないつもりだったが、意見を自由に言えるという条件で出演を快諾している。
しかし、それがデヴィッド・フィンチャー監督と揉める原因になってしまうのです。
本作はとにかく、新人監督であるデヴィッド・フィンチャーの苦労が一番話題になる。
逆にそれは本作にそこまで魅力がないという裏返しになっているのは否めない。
それでも、本作にはデヴィッド・フィンチャー監督らしい暗いトーンの作風が発揮される。
これは一作目の持っていたホラー要素を連想させ、本作では一体だけのエイリアンにリプリーや囚人たちが襲われるのです。
狭い空間とは言っても、本作は惑星一つ分の刑務所なので、かなり広いが迷路みたいな感じでエイリアンを追い込むになります。
全員が囚人で凶悪犯ばかりだが、さすがに命は欲しいからリプリーの作戦に協力する。
本作はかなり裏側で揉めてしまったが、シリーズとして微妙ながら、デヴィッド・フィンチャー監督を発掘した意味では大きな功績と言えるだろう。