ダブルヘッド・ジョーズ TV-23

作品紹介

公開年月  2012/07/04
ジャンル  サメ/パニック
原作  なし
監督  クリストファー・ダグラス=オーレン・レイ
脚本  エドワード・デルイター、H・ペリー・ホートン
製作  デヴィッド・マイケル・ラット
製作国  アメリカ
鑑賞方法  午後のロードショー

あらすじ

大学の研究合宿でソロモン諸島にクルーザーで向かったパビッシュ教授とその生徒たち。
だが、生徒たちは研究よりも日光浴を楽しんでいた時、クルーザーの船底に何が激突した影響で浸水をしてしまう。
生徒たちは近くの無人島に向かい、船員の一人が修理の為に海へ潜ったが、そこで二つの頭を持つ巨大なサメを目撃するのだった。

登場人物&出演者

ケイト(演:ブルック・ホーガン)
研究合宿プログラムに参加した学生。男たちよりも体格が良くて誰よりも強そう。
ブルック・ホーガンは代表作に『ピーチ・シャーク』などがあります。
12歳の時に海でサメに襲われそうになったトラウマを抱え、それ以来入っていない。
それでなぜか今回のプログラムに参加するという動機が意味不明すぎる事を自分でも訝しむ。
クルーザーを修理する為、海に潜って溶接するという重要な役目を担った。
最後はサメに何度も攻撃をして無傷で回避し、ダナとボートのおかげで倒して生き延びる。

アン(演:カーメン・エレクトラ)
大学教授。大学の研究合宿プログラムの責任者。クルーザーが壊れて修理するまで待機する。
カーメン・エレクトラは代表作に『最終絶叫計画』、『ほぼ300』などがあります。
とても大学教授とは思えない格好で、修理をしている間に日焼けをしていた。
修理していた船員が襲われた事を知らず、のんきに日焼けしていたが、ようやく気づく無能。
サメに襲われる学生を見て避難するように叫ぶも届かず、目の前で食い殺される無能。
最後の方では存在感がなく、フランクリンとともに行き止まりでサメに食われる。

フランクリン(演:チャーリー・オコンネル)
大学教授。アンとともに研究合宿プラグラムの責任者。近くの無人島に学生を引き連れた。
チャーリー・オコンネルは代表作に『クルーエル・インテンションズ』、『クラーケンフィールド/HAKAISHIN』などがあります。
あくまで真面目に授業をしようとするが、マトモに聞いている学生がいないと気づかず。
サメが珊瑚礁を破壊して島を沈めようとするが、そこまで読めないという知識不足。
追いつめられた時は船長という責任感を主張するも特に意見を出せない無能。
最後は島が沈んでいる時にアンと一緒に逃げ出すが、行き止まりで諦めて食われる。

ポール(演:デヴィッド・ガイエゴス)
研究合宿プログラムに参加した学生。唯一、真面目に授業を受けようとするガリ勉。
デヴィッド・ガイエゴスは本作が長編映画デビュー作となっています。
単位の為に参加している学生の中で、サメの知識、壊れたボートの修理などを請け負う。
サメを見てすぐ分析して、遺伝子異常や電気信号に反応するという事を発見する。
追いつめられたところでクルーザーを修理する算段を立てるなど頭脳として活躍した。
最後はオドオドするだけだったが、ケイトやダナのおかげで助かる事になる。

ダナ(演:クリスティーナ・バック)
無人島で鉄クズを探す時にケイトと一緒にいて、彼女にくだらない質問をしてキレられる。
クリスティーナ・バックは代表作に『A Fine Mess』、『Rockabilly Zombie Weekend』などがあります。
その後はケイトと仲直りして、気づいたら一緒に行動をして主人公の仲間入りをする。
サメに襲われている時は必死に逃げ回るだけのモブで目立った印象がなかった。
しかし、サメを誘い出す作戦で発電機を修理できるという特技によって存在感を出す。
ポールに代わって決死の作戦を思いつき、ケイトが囮となって爆破させようとする。
最後は作戦が失敗して、自らが囮になってサメの頭一つとともに爆発四散した。

コール(演:ジェフ・ワード)
研究合宿プログラムに参加した学生。典型的な脳筋で頭脳派のポールをバカにしている。
ジェフ・ワードは代表作に『Dark Queen』、『Devour』などがあります。
常にプロテインを携帯しており、時間になったら必ず飲んで筋肉を維持している。
ケイトと張り合ってボートで競争するが、サメに追われて情けなく逃げ出す腰抜けに。
自慢の筋肉は役に立たず、ケイトたちに助けられても泣きわめくというザコさ。
最後はクルーザーを奪って一人逃げ出すもサメに狙われ、結局は食い殺されました。

感想

個人的な評価

本作はアサイラム製作のアルバトロス配給という最強コンビによる作品となります。
しかも、サメ映画という事で低予算作品の王道的なジャンルとして期待ができる。
何よりタイトルが二つ頭のサメという事で、楽しさが2倍となる事だろう。
と、普通は思うかも知れないが、所詮はアサイラムとアルバトロスの作品なので、どれほどのレベルかすぐに分かります。
さて、本作の監督を務めるクリストファー・レイは、数本のサメ映画を手がけています。
そうなれば、本作の面白さは別にした違う意味で期待しか生まれません。
頭が二つあるサメが襲ってくるので、単純に2倍脅威が増えたというけど、なぜ双頭のサメが少ないかすぐに分かります。
まず、サメは何億年もその形態をほとんど変えていない理由として、すでにそのフォルムは完成されているという事になります。
つまり、余計なモノが付いた時点で完璧なフォルムが崩れて、これが双頭になれば尚更利点を失うのです。
だから単純に頭が二つあって脅威が2倍というのは小学生が考える設定のレベルだが、本作はそれを真正面からやっています。
さすがにバカ映画はこういうバカみたいな事を真面目にやっているのだからスゴイのです。
基本的にサメ映画はストーリーが皆無であり、冒頭では殺されるバカたちを紹介するのが定番となっています。
その中で最初は目立たず、真面目で危険をすぐに察知する主人公がいて、ちょうどいい具合に減ってきたところで活躍し出すのです。
本作は決まってバカみたいな学生たちが野外授業という名のバカンスにやって来て、バカみたいな浅い会話をする退屈な冒頭。
そこからようやくサメが本格的に仕事を始めて、バカを次々と餌食にしていくのです。
学生がバカなのは仕方ないにしても、それを引率する教授たちもバカで無能すぎて呆れてしまうレベルであった。
そこに海が苦手という本末転倒な主人公のケイト、マトモな知識を持つポールが引っ張ってくれるおかげでなんとか成立する。
もちろん、最後はサメの爆発四散というサメ映画の王道を成し遂げるが、残念ながら本作の見どころはおっぱいとブルック・ホーガンの強そうな姿ぐらいだろう。