作品紹介
公開年月 | 211/08/17 |
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ジャンル | アクション/サスペンス |
原作 | なし |
監督 | ウェイン・ローズ |
脚本 | スティーヴン・セガール、ジョー・ハルピン |
製作 | デボラ・ギャブラー、セルジオ・セッサ |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
選挙を前にしたある日、現職黒人議員の暗殺未遂事件が発生した。
捜査に乗り出した特別捜査班“SIU”を率いるケインは、白人至上主義の対立候補ライアンの関与を疑う。
そこでケインは過激な白人至上主義者が集うライアンの施設に、部下のラドナーを潜入捜査させるのだった。
登場人物&出演者
・イライジャ・ケイン(演:スティーヴン・セガール)
主人公。特別捜査班“SIU”のリーダー。現職の黒人議員が襲撃された事件を担当する。
スティーヴン・セガールは近年の出演作に『沈黙の終焉』、『沈黙の達人』などがあります。
今回は白人至上主義者がテロ行為をしているが、その証拠を掴むべく捜査に乗り出す事に。
固執するジュリエットを捜査から外し、ドラッグをやっていたラドナーのウソを承知する。
過去にイラク戦争で一緒に戦ったバードがPTSDに悩んでいて、何かと相談していた。
最後は教会の銃殺事件でバードの協力を得て、犯人を捕まえ、チームには説教をした。
・ジュリエット・ソーンダーズ(演・ミーガン・オリー)
特別捜査班“SIU”のメンバー。白人至上主義者がレイプ未遂をして絶対に許さない態度に。
ミーガン・オリーは代表作に『スピーシーズX/美しき寄生獣』、『デッドライジング/ウォッチタワー』などがあります。
法廷では白人主義者たちが無罪放免となって、傍聴していて納得できずにブチ切れていた。
その後もしつこくレイプ事件に関わった男たちを調べていて、チームメイトを巻き込む。
実は過去に恋人からレイプを受けるも事件として立証せず、そのせいで固執していたという。
最後はレイプ犯の殺人を疑われるが、ボビーの証言で無罪が判明するがケインに注意された。
・ブレッド・ラドナー(演:ウォーレン・クリスティー)
特別捜査班“SIU”のメンバー。ロス市警の父親との捜査を終えて無事に復帰してきた。
ウォーレン・クリスティーは代表作に『マンハッタン恋愛セラピー』、『アポロ18』がある。
白人至上主義者たちが集まるニュー・ソサエティで潜入捜査するべく彼らの仲間に扮する。
アクセルたちの信頼を勝ち取るべく、彼らと同じドラッグを仕方なく摂取していた。
ケインからドラッグの使用を疑われるが、平然とウソをついて何事もないように振る舞う。
最後はずっと好意を寄せていたサラに告白して、みんなには内緒で付き合う事になる。
・アンドレ・メイソン(演:ウィリアム・“ビッグ・スリープス”・スチュワート)
特別捜査班“SIU”のメンバー。既婚者。妊娠した妻が別居した事をチームに話していない。
ウィリアム・“ビッグ・スリープス”・スチュワートは代表作に『わすれた恋のはじめかた』、『ディープ・アンダ・カバー』などがあります。
そのせいでジュリエットが冗談交じりで彼の妻の手料理を食べたい話しを必死にかわした。
しつこくレイプ事件に関わろうとするジュリエットの独自捜査にムリヤリ付き合わされた。
白人至上主義者であるボビーの釈放を伝えるが、実際は胸糞悪くて正直な言葉を吐き捨てた。
最後は教会付近で起きた銃殺事件にバードの指示で待機するが、何もせずに事件が解決した。
・サラ・モンゴメリ(演:サラ・リンド)
特別捜査班“SIU”のメンバー。久しぶりにラドナーが帰ってきて素直に喜んでいた。
サラ・リンドは代表作に『フォレスト・オブ・ザ・デッド』、『ウルフ・コップ』がある。
レイプ事件に固執するジュリエットに賛同して、ニュー・ソサエティで彼女とひと暴れした。
ラドナーから連絡がない事から不審に思って、勝手に彼から教えてもらった部屋に入る。
そこでジュリエットがアクセルたちに捕まっている事を知り、すぐにメイソンに報告した。
最後は徐々に好意を持つようになったラドナーを認め、内緒で付き合う事になった。
・ボビー(演:ジャレッド・キーソ)
ニュー・ソサエティに住む白人至上主義者。相棒のボビーとニュー・ソサエティを仕切る。
ジャレッド・キーソは代表作に『ゴジラ/GODZILLA』、『エリジウム』などがあります。
アクセルとともに黒人女性をレイプしようとするが、駆けつけたケインにボコボコにされる。
その後もニュー・ソサエティに来たジュリエットとサラにもボコボコにされてしまう。
何度も失態を見せているせいでライアンに鉄砲玉として黒人議員を殺す命令を受けていた。
最後は自爆テロもできず、逮捕されるも司法取引でアクセルの悪事を暴いて刑が軽くになる。
・アクセル(演:タイ・オルソン)
ニュー・ソサエティに住む白人至上主義者。ライアン保安官から最も信頼されている。
タイ・オルソンは代表作に『X-MEN2』、『猿の惑星』シリーズなどがあります。
蔑視しているはずの黒人女性を見つけると、相棒のアクセルとともにレイプしようとする。
駆けつけたケインに威勢良く脅迫して襲いかかるが、一方的にボコボコにされてしまう。
ラドナーがジュリエットと話している現場を見て、裏切り者としてライアンに報告する。
最後は確かな証拠を掴んで保安官事務所に踏み込んだSIUにその他大勢として射殺された。
・ライアン保安官(演:フィル・ヘイズ)
ニュー・ソサエティを管轄にする保安官。近く行われる選挙戦に出馬している。
フィル・ヘイズは代表作に『許されざる者』、『グレッグのダメ日記3』などがあります。
白人至上主義者で現職の黒人議員をターゲットにして、アクセルに襲撃をさせていた。
なんとか黒人議員を抹殺しようとアクセルに更なる命令を下し、ラドナーも同行していた。
アクセルがあっさり捕まえたジュリエットを人質にして、ラドナーが裏切り者か試した。
最後はボビーの証言で犯罪がバレるが、ケインを倒そうとするも敵わず逮捕された。
・バード(演:ライアン・ロビンズ)
5年前にイラクに派遣された兵士。ケインとは同じ部隊に所属した一流の腕を持つ狙撃手。
ライアン・ロビンズは代表作に『パッセンジャーズ』、『ウォークラフト』などがあります。
ただ、戦場で仲間が敵の狙撃手に撃たれ、野犬に生きたまま食われる場面でPTSDを患った。
そのせいで作戦から外されてしまい、上官の悪口を言ったせいで二度目の除隊を受けた。
当初は教会付近で発生した銃殺事件の容疑者に挙がるが、ケインの予想通り無関係だと判明。
最後は身を挺して犯人に撃たれるが、立ち直って同じ病気に悩む人を救う事を決意する。
感想
個人的な評価
本作はスティーヴン・セガール主演のテレビ映画シリーズ「TRUE JUSTICE」の第4弾。
シアトルを舞台に警察の特別捜査班“SIU”が活躍するドラマのような展開となります。
相変わらずのポンコツチームを率いるスティーヴン・セガールだが、今回のテーマは「人種差別」となっています。
これは古くからアメリカに根付いている問題であり、近年では白人至上主義者が大統領のせいで台頭しています。
本作はそんな問題とは関係なく作られているが、どうしても近年の大統領関係に近いようなイメージを連想させられる。
前半では「白人至上主義者」が暴れまくり、そこにSIUの個人的な問題も絡んでくる。
やはり、本シリーズはドラマ形式なのでレギュラーメンバーを掘り下げようとしているが、どうにも全部が浅すぎます。
分かりやすいキャラクター作りをしたいと思っているが、どれも中途半端で中身が薄っぺらに感じてしまう。
なので、その話題になって急に目立った行動を取っているが、毎度のように足を引っ張ることしかしていません。
結局、すべてをフォローするリーダーのスティーヴン・セガールが事件を解決してくれる。
あくまでチームは主人公ケインを演じているスティーヴン・セガールを引き立てる為だけに用意されています。
後半では唐突にイラク戦争の話しになって、ケインの仲間でPTSDに悩む帰還兵をテーマにしているが、これも薄っぺらいです。
しかも、銃殺事件の犯人は分かりやすいイスラム系の人物で、悪い意味で「人種差別」のテーマに沿ってしまっている。
すでにパターン化している本シリーズだが、マンネリ化どころじゃなく、そもそも登場人物に魅力がないところが最大の欠点である。
主人公のスティーヴン・セガールはセガール拳の使い手なので問題はないが、他のレギュラーがあまりにもキャラクター設定が雑すぎて可哀想になります。