作品紹介
公開年月 | 2017/09/23 |
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ジャンル | ホラー/アクション |
原作 | なし |
監督 | マーク・ヤング |
脚本 | マーク・ヤング、アダム・フレイザー |
製作 | ジョン・ランドルフィ、マーク・ヤング |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
大学生の男女6人は深い森にあるキャビンへ向かっていたが、歩いても目的地にたどり着けず夜になってします。
その場にテントを張って一夜を明かす事にした彼らは、若者らしくはしゃぎ疲れて眠りにつくと、一人が用を足す為に出ると何かに襲われてしまう。
噛みつかれながらも一命を取り留めたメンバーだが、徐々に体が変異していく中、彼らは生き延びようとサバイバルを決行するのだった。
登場人物&出演者
・アリス(演:スカウト・テイラー=コンプトン)
主人公。医大生。レズビアンでジュールズが恋人。当初は外科医を希望するが疫学に変えた。
スカウト・テイラー=コンプトンは近年の出演作に『アナーキー:無法集団』、『フォロイング』などがあります。
楽しい雰囲気を一気にぶち壊すような暗い話ししかできず、場の空気が毎度冷えてしまう。
以前はストレートだったが、ジュールズと出会ってから変わったとブリーたちが話していた。
ブリーが負傷すると元外科医希望らしく手当てするが、タルボットの言葉をまったく信じず。
友達を殺さないという甘い判断を下し、余計な危険を招くも主人公補正でほぼ無傷な状態。
最後はジュールズも噛まれるも殺す事を拒否し、彼女を置いてそのまま立ち去っていった。
・ジュールズ(演:オリヴィア・ルッカルディ)
医大生。レズビアンでアリスの恋人。将来は史学科を希望する。前歯の隙間が特徴的。
オリヴィア・ルッカルディは代表作に『Re:LIFE/リライフ』、『イット・フォローズ』などがあります。
仲間の中では一番よくしゃべるタイプで、場を盛り上げようとするが余計な一言が多い。
アリスの父親がクズだと知っていて、それでも家族として面倒を見る彼女を心配している。
ジェシーと助けを求めるも彼と揉めて突き飛ばすと、トラバサミにハマってアリスを呼びに。
最後は逃げる時に噛まれてしまい、アリスから銃を受け取って変貌する前に決着をつけた。
・ジーナ(演:ランドリー・オールブライト)
医大生。ジェシーが恋人。将来は小児科を希望。森の中に来ているのに高い毛皮と靴を履く。
ランドリー・オールブライトは代表作に『コン・エアー』、『グリンチ』などがあります。
アリスとは友達だが、ジュールズは良く知らず彼女の一言ですぐに機嫌を損ねてしまう。
テントまで来たジェシーが注意するが、あくまで自分は悪くないと言い張っていた。
ケガしたジェシーが小屋に運ばれて心配して添い寝するが、変貌した彼に噛まれてしまう。
最後はブリーにも顔を引っ掻かれ、変貌してアリスを襲うもバットで頭をかち割られて死亡。
・ジェシー(演:ブロック・ケリー)
医大生。ジーナが恋人。将来は父の後を継ぐ循環器科を希望。高飛車な恋人に手こずる。
ブロック・ケリーは代表作に『Costa Rican Summer』、『ピッチ・パーフェクト』がある。
ジュールズの余計な一言で機嫌を損ねたブリーを追いかけ、なんとか気を取り戻そうとする。
場の雰囲気をぶち壊したジーナに注意するが、自分は悪くないの言い訳に呆れてしまう。
助けを呼ぼうとするが、途中で罠に足を挟んでジュールズを待っているとマットに襲われた。
最後は小屋に運ばれるも変貌してジーナを噛み、逃げ出して再び来るもアリスに射殺された。
・ブリー(演:レニー・オルステッド)
医大生。マットが恋人。将来は家庭医を希望。当たり障りのない存在感が薄いタイプ。
レニー・オルステッドは代表作に『エンド・オブ・デイズ』、『アンフレイデッド』がある。
他のメンバーは個性的である中で単なるマットの付属品というイメージしか見えてこない。
卒業するまで待てなかったマットから婚約指輪を受け取って、当然のように承諾する。
マットが何かに食われて様子を見に来て襲われるが、アリスの手当てで一命を取り留める。
最後は変貌して地下のベッドに拘束されて鎮痛剤で対処されるが、アリスに置いて行かれた。
・マット(演:ジョージ・フィン)
医大生。ブリエンヌが恋人。将来は泌尿器科を希望。冗談ばっかり言っているお調子者。
ジョージ・フィンは代表作に『タイムシャッフル』、『Just Before I Go』などがあります。
何かと場を盛り上げようと下ネタも平然で言うが、なぜか恋人は地味なタイプを選んでいる。
卒業まで待てずにテントの中でブリーにプロポーズをして、早速と死亡フラグを立てしまう。
森で放尿していると何かに襲われて内臓を食われて死亡するが、すぐに復活して歩き出す。
最後は変貌して小屋まで襲撃しにやって来るが、結局はアリスにあっさりと射殺された。
・タルボット(演:リュー・テンプル)
森の小屋に住んでいるオッサン。マットが何かに殺されたのを知ってアリスたちの元に来た。
リュー・テンプルは代表作に『デビルズ・リジェクト/マーダー・ライド・ショー2』、『テキサス・チェーンソー/ビギニング』などがあります。
ケガしたブリーを小屋まで一緒に運んでいき、連絡の手段がまったくないと話していた。
アリスたちが寝ている間にブリーを始末しようとするが、バレてしまい小屋を追われる事に。
再び戻ってくるがアリスたちの反撃に遭い、結局は捕まって何が起きたか話してくれた。
最後はアリスたちを小屋の地下に閉じ込めるが、背後から変貌した息子に襲われて死亡した。
感想
個人的な評価
本作は深い森を舞台にした『死霊のはらわた』や『キャビン・フィーバー』に続く森ホラーとなっています。
休暇中のバカ者(若者)が森で何かに襲われるというジャンル映画として近年定着しつつパターンの作品となります。
医学生という設定であるが、残念ながら毎度の事で全員がそういう風には見えませんでした。
一応、主人公だけが専門的な用語を出していて、ケガした仲間を一人だけすぐに応急処置をしていた。
医大生ならば外傷の手当てぐらいはできるはずなのに、なぜかみんな主人公の応急処置を呆然と見ていました。
本作では直接的に襲って来る怪物がゾンビだと断定していないが、ウイルス感染で死亡してから生き返って襲い、内臓を食っている事から「ゾンビ映画」だと言える。
あくまで本作はシリアスな展開を繰り広げるので、主人公が理解するまで非常に遅いです。
なので、観ている側から主人公の行動にイライラさせられるが、設定である医大生という点をなぜかちゃんと守っています。
大抵の場合、設定は設定だけで終わってしまう多くのゾンビ映画ですが、本作はなんとか守ろうとする真面目さが伝わってきます。
全体的に地味な展開で低予算丸出しであるが、本作の元気なゾンビは悪くないし、メイクもそれなりに頑張っていると思います。
ただ、夜だけ襲うという設定は低予算の部分をごまかそうとしているので、肝心なところで画面がずっと暗いから観づらいのは残念である。
感染した友達を見捨てない主人公だが、自分だけが無傷で生還する矛盾もあって、寝言を言っているようにしか感じない点でも共感は持てないタイプでした。
主人公のご都合主義を除けば、ちゃんとしたゾンビ映画を作ろうとしている製作側の真面目さが伝わる作品でした。