スパイダーズ RE-3186

作品紹介

公開年月  2000/06/24
ジャンル  パニック/SF/アクション
原作  なし
監督  ゲイリー・ジョーンズ
脚本  ジェイス・アンダーソン、アダム・ギーラッシュ
製作  ボアズ・デヴィッドソン、ダニー・ラーナー
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

アメリカのNASAは宇宙空間でスペースシャトルの中で宇宙飛行士たちは珍しい種類のDNAを持つクモの実験をしていた。
実験の最中に異常な量の流星群が飛来し、スペースシャトルは破壊されてそのまま地球へ墜落してしまう。
カリフォルニアの砂漠地帯にシャトルが墜落し、生きていた宇宙飛行士たちを襲い、外界へ出てしまうのだった。

登場人物&出演者

マーシー(演:ラナ・パリラ)
女子大生。大学で新聞記者をしている。文才のおかげで記事の評判が良く在籍を許される。
ラナ・パリラは代表作に『センパー・ファイ!海兵隊の誇りを胸に』、『ワン・ラスト・ライド』などがあります。
スペースシャトルの記事を担当するが、宇宙人を政府が隠している事を信じ切っている。
政府の施設に侵入して遺伝子操作されたクモに襲われ、仲間たちと脱出を図ろうとしていた。
仲間を失ったジョンと行動して、一度はマザーを倒すも長官から新たなマザーが生まれる。
最後はジョンの代わりにロケット砲を手にして、巨大化したマザーにぶち込んで倒した。

ジョン・マーフィ(演:ジョシュ・グリーン)
政府の職員。スペースシャトルで行われていた極秘の研究を見守って指示を出していた。
ジョシュ・グリーンは代表作に『Sweet Kill』、『パペット・マスター/惨劇のパーティー』などがあります。
スペースシャトルが墜落して現場に行くが、同行してきた長官の暴走に引いてしまう。
“マザー”と呼ばれる特殊なクモを捕まえるべく、長官の命令に従って施設内を捜索する。
仲間を失ったマーシーを見つけて一緒に行動し、長官がクモの糸に捕まり置いて去った。
最後は長官から生まれた巨大なマザーをヘリで追い、マーシーが代わりにトドメを刺した。

スリック(演:オリヴァー・マクレディ)
男子大学生。大学で新聞記者をする。皮肉屋。何かにつけて皮肉を口にして場を白けさせる。
オリヴァー・マクレディは代表作に『Love Comes Softly』、『A Fine Step』があります。
政府が宇宙人を隠している噂を信じていて、マーシーの指示に従って施設に潜入をしていた。
特殊なクモが出現すると、なんとか逃げ出すが、ジェイクの勘だけを頼りに脱出を図る。
ジェイクが噛まれて暴走して追いかけるも見失い、絶望していたマーシーを励ましていた。
最後は巨大化したマザーが作った網に囚われ、マーシーを逃がす為に犠牲となった。

ジェイク(演:ニック・スワーツ)
男子大学生。大学で新聞記者をする。方向感覚に絶対の自信を持つ。ハッキングもできる。
ニック・スワーツは代表作に『Replicant』などがあります。
皮肉屋のスリックと違ってマーシーの言葉に従順で、何かと彼女の味方になってくれる。
特殊なクモに襲われてパニックを起こすが、スリックの言葉によって冷静さを取り戻した。
脱出を見つけるべく勘に頼られるが、結果的に出られない場所までたどり着いてしまう。
最後はマザーに噛まれて暴走し、道連れにしようとするも襲われて保存食にされる。

ホッパー大佐(演:マーク・トッティ)
政府の兵士。グレイ長官の指示に従ってスペースシャトルから死体や生存者を回収させる。
マーク・トッティは代表作に『Homeland Security』、『Dead Women Walking』がある。
施設で警報がなると確かめに向かい、状況の悪化をグレイ長官に話すも無視されてしまう。
部下の命を大事にするも、グレイ長官が権力によるパワハラを受けて黙って指示に従う。
最後は次々と部下を失って自身も大ケガして、命令を聞かなかったとして長官に殺された。

グレイ長官(演:マーク・フェラン)
政府の職員。マーフィの上司でスペースシャトルでの実験で人命よりクモを優先させる。
マーク・フェランは代表作に『落ちこぼれの天使たち』、『48時間PART2/帰って来たふたり』などがあります。
スペースシャトルが墜落した現場でマーフィが踏み潰したクモを回収し、後は爆破していた。
逆らう者には容赦なく権力を振りかざし、特殊なクモの“マザー”の生け捕りを指示する。
裏切ったジョンとマーシーを殺そうとするが、マザーの糸に捕まり体内に卵を埋め込まれる。
最後はジョンたちより先回りして編集長をぶっ殺し、孵化したマザーにより爆発四散した。

感想

個人的な評価

本作は『パラサイト』や『X-ファイル/ザ・ムービー』などでSFXを手がけたスタッフが参加しています。
いわゆる正統派のクモ映画とも言える作品で、遺伝子操作されたクモが巨大化して人々を襲う分かりやすい作品となります。
この作品は様々な映画やドラマからの要素を組み合わせていて、どこか既視感のあるシーンが多く散見されます。
ただし、ツギハギのような感じではなく、ちゃんと一つ一つの要素を繋げている事で本作のオリジナリティを出しています。
クモが卵を人体の内部に産み落として、成長して口から出てくるシーンはなかなか強烈な映像になっています。
まるでホラー映画のような印象を与える感じであり、襲って来るクモの恐ろしさをしっかりと演出していると思います。
政府の陰謀説がベースにあって、三人の大学生たちは必死に特ダネを手にしようと政府の施設を好き勝手触っていく。
更に密室で特殊なクモに狙われる点は『エイリアン』を彷彿とさせるなど、ここら辺の展開は意外にも面白いです。
都市伝説にある「メン・イン・ブラック」を彷彿とさせる政府職員のパワハラ、役に立たない兵士たちもしっかりと盛り上げてくれる。
特殊なクモである“マザー”は宇宙人の遺伝子を注入されており、卵を人間の体内に産み落とす事で何度も復活をします。
本作では三度も復活を遂げていて、なぜか最後は急激に巨大化して主人公たちを襲っていた。
そして、なぜかエレン・リプリーのような女戦士になったマーシーの手にしたロケット砲を待ってくれたマザーに食らわせて爆発四散させた。
あまりにもぶっ飛んだ展開であるけど、意外にもちゃんと辻褄を合わせているから勢いに乗ったまま納得させるようなアクションになっている。
ただ、マーシーが女戦士になる過程が強引すぎて笑ってしまうが、タンクトップになったから仕方ないと思いました。