ゴースト・シャーク RE-2521

作品紹介

公開年月  2013/08/22
ジャンル  パニック/アクション
原作  なし
監督  グリフ・ファースト
脚本  ポール・A・バーケット
製作  グリフ・ファースト、ダニエル・ルイス、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ある夜、釣りの最中に獲物をサメに食われた事で怒った親子はそのサメを無残に殺すが、不思議な力で蘇って報復する。
それから数日、ビーチへ遊びに来たエバたちだったが、無人となった父親の船を見つける。
すると、青白く発光するサメがエバたちを襲い、実態のない“ゴースト・シャーク”との戦いが始まるのだった。

登場人物&出演者

エバ(演:マッケンジー・ロスマン)
主人公。船を持つ父親が失踪し、ゴースト・シャークの正体について独自に調べていく。
マッケンジー・ロスマンは代表作に『フロム・ザ・ラビリンス』、『Proud American』などがあります。
すぐにゴースト・シャークの事を保安官や市長に警告するもなかなか信じてもらえない。
主人公らしくゴースト・シャークを倒そうと躍起になってフィンチと協力する。
一度は退治するも間違っていたようで、再びフィンチと合流して最終決戦に備える。
サメ映画定番の爆破で媒体となる洞窟を破壊して、見事に主人公としての面目を保った。

ブレイス(演:デイヴ・デイヴィス)
エバの友人。エバに片想い。ビーチに来たが海へ入らず、エバたちと付き合って来ていた。
デイヴ・デイヴィスは代表作に『マネー・ショート/華麗なる大逆転』、『ローガン』がある。
ゴースト・シャークの出現でエバと一緒に行動するが、ただいるだけで活躍はほぼしない。
最後までエバと一緒に行動しているが、妹のシスリーを抱えて逃げるという活躍をする。

キャメロン(演:ジャレン・ミッチェル)
市長の息子。金持ちで水上バイクもあって、巨漢デブのミックとは親友で見捨てない。
ジャレン・ミッチェルは代表作に『21ジャンプストリート』、『グランド・イリュージョン』などがあります。
家でパーティーをするもゴースト・シャークが襲撃し、その後始末に父親から怒られる。
金持ちのボンボンで父親の過保護ぶりに辟易し、エバたちと一緒に逃亡する事になる。
ゴースト・シャークが水のある場所に出現する事を最初に気づく役目を果たす。
最初から逃げて難を逃れようと提案するも、結局は上半身を食われる運命にあった。

シスリー(演:スローン・コー)
エバの妹。子供扱いされているもエバよりも身長が高く見た目も姉よりも良い。
スローン・コーは代表作に『殺人魚獣ヘビッシュ』、『ゾンビシャーク/感染鮫』がある。
姉に対して無邪気な妹であるけど、行方不明となった父親を思っている一面もある。
主人公の妹なのでゴースト・シャークに襲われても大きなケガを負わずに助かる。
エバから邪魔者扱いにされ家に残されるも、なんとか抜け出して最終決戦に参加する。
閉じ込められた部屋のカギを開ける役目を果たし、あとは棒立ち要員となった。

フィンチ(演:リチャード・モール)
元々は町にある灯台管理人。過去に妻が灯台近くの洞窟で亡くなり、それ以来酒浸り。
リチャード・モールは代表作に『フリントストーン/モダン石器時代』、『エボリューション』などがあります。
常に酔っぱらっているせいで保安官から飽きられるが、ゴースト・シャークの正体を知る。
実は過去に妻を誤って殺してしまい、ウソをついていて、ずっと後悔の念を持っていた。
ゴースト・シャークを倒す方法をエバに託して、最後はあっさりと退場してしまう。

マーティン保安官(演:トーマス・フランシス・マーフィー)
地元の保安官でエバを知る。当初からゴースト・シャークの存在を信じない。
トーマス・フランシス・マーフィーは代表作に『セルフレス/覚醒した記憶』、『ホーンテッド・サイト』などがあります。
ずっと市長とベッタリで共に行動するが、自分の部屋で市長の秘書が食われてしまう。
市長の息子が食われて復讐に燃える巻き添えで一緒に海へ出てあっさりと食われる。

市長(演:ラッキー・ジョンソン)
スモール・ポートの市長。あくまで体裁を気にして、勝手な行動をする息子に厳しい。
ラッキー・ジョンソンは代表作に『砂上の法廷』、『11ミリオン・ジョブ』などがあります。
保安官と同様にゴースト・シャークの存在を信じないが、秘書が食われてようやく信じる。
息子が食われた事で発狂して、保安官を連れて復讐を企てもあっさりと返り討ちになる。

感想

個人的な評価

サメ映画というのはB級映画の代表格と言えるほど有名なジャンルになっている。
名作『ジョーズ』から始まったサメ映画は海に限らず、様々な場所に出現しています。
本作ではまさかの幽霊とのコラボとなって、これまでにないぶっ飛んだ設定となっている。
冒頭でたまたま釣りをしていた人の獲物を食ったせいで、銃撃され、辛口ソースを浴びせられ、最後には手榴弾で爆破されてしまう。
あまりにも無残すぎる冒頭でさすがのサメもブチ切れてしまい、肉体を失っても復讐心によってゴースト・シャークと化す。
水があればどこにでも出現するというぶっ飛んだ設定を全面的に出しているが、完全に持て余してしまっている状況です。
元々はテレビ映画なので予算はないせいもあって、ゴースト・シャークのCGはやたらと安っぽいのは仕方ないだろう。
ただ、サメが幽霊となっているおかげで本来の姿ではなく、青白い発光体でごまかせる。
しかも、ホオジロザメなのにただの水でも出現せいで、製作側の好きなタイミングで登場させられる緩い設定が仇になっている。
所詮、一体だけのゴースト・シャークだから、主人公たちがいるところに出てくる。
そのルールがあまりにも緩いせいか、なんでもアリなのに上手く使えておらず、物理攻撃が効かないのに主人公の攻撃だけはちゃんと効くという。
そんなゴースト・シャークを誕生させた男の狂気がある意味、本作の肝になっているが、完全に設定として浮いてしまっている。
その上に魔術書とかワケの分からない設定を積み重ねているせいで意味不明な展開になる。
サメ映画としての怖さが緩い展開と設定のおかげで感じず、途中でギャグみたいな描写もあって、低予算テレビ映画らしい作品だと言える。
当然のように主人公は行動力があって正解を常に選ぶが、その過程で一緒にいる男友達と妹があまりにもオマケすぎる存在。
他に市長や保安官が独自に動くが、やっぱり主人公側じゃないからあっさりといなくなる。
それで最後はサメ映画のお決まりである爆破で終わるが、なんだかサメ映画にあるスッキリした終わり方ではない。
やはり、サメの体が爆破四散して肉片が飛び散る中で主人公たちが勝利を喜ぶのがサメ映画の王道だと言えるだろう。
だが、本作はゴースト・シャークの元になっている洞窟を爆破するだけだから、サメを倒したという実感が湧かないのです。
ゴースト・シャークの設定は魅力的だが、もっと面白くできたはずだが、予算と製作陣の残念さで微妙な映画になってしまいました。